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ギリシャ 緊縮策に反対する集会に7000人
6月22日 5時33分

ギリシャ 緊縮策に反対する集会に7000人
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財政難に陥っているギリシャへの支援を巡りユーロ圏の首脳による緊急会合が開かれるのを前に、ギリシャのチプラス政権は新たな改革案を示しましたが、アテネでは緊縮策に反対する市民らが大規模な集会を開き政権への圧力を強めています。
ギリシャへの金融支援を巡り、ユーロ圏の首脳らが22日、ベルギーのブリュッセルで緊急会合を開くのを前に、ギリシャのチプラス首相は、EU=ヨーロッパ連合側に新たな改革案を提出しました。改革案では、公務員の早期退職制度の見直しなどが盛り込まれているものの、EU側が求める電気料金の付加価値税の引き上げは含まれていないとみられ、EUとの溝が埋まるのか、焦点となっています。
こうしたなか、ギリシャの首都アテネでは、緊縮策に反対する大規模な集会が開かれ、議会前の広場には警察発表で7000人の市民が集まりました。参加した市民らは、「緊縮策を撤廃せよ」とか「ユーロは要らない」と書かれたプラカードを掲げ、チプラス政権が公約に掲げた財政緊縮策への反対を貫くよう訴えていました。
参加した男性の一人は「このままでは財政破綻(はたん)してしまうという心配はあるが、首相が緊縮策を受け入れたら、やはり国民は失望するだろう」と述べ、チプラス首相に妥協しないよう求めていました。
EU側との合意がえられなければ、ギリシャが債務不履行に陥ると懸念が高まるなか、チプラス政権は難しいかじ取りを迫られています。

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