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韓国一転「日本の世界文化遺産登録に協力」 外相会談で提示
懸案の慰安婦問題も議題となり、岸田氏は昭和40年の日韓基本条約で「完全かつ最終的に解決」したとの日本の立場を貫き、「引き続き、局長級協議などを通じて議論していく。粘り強く協議を続けていくことで一致した」と述べた。尹氏は日本に「法的責任」を求める姿勢を崩さず、双方が原則論を繰り返した。
韓国側は慰安婦問題で日本が譲歩しなければ日韓首脳会談に応じない構えをみせているが、会談では、日中韓首脳会談を年内のできる限り早期に開催することで一致した。
日韓双方は今秋にもソウルでの開催が想定される日中韓首脳会談に合わせて日韓首脳会談を行う道筋を模索したとみられる。
両外相は、相互訪問の実施で合意した。尹氏は岸田氏に年内の訪韓を要請し、岸田氏は適切な時期の訪韓を調整すると応じた。
■安保法案の説明「努力、評価する」
北朝鮮の核・ミサイル問題については、日米韓3カ国で連携していくことを確認し、日本人拉致問題でも協力を進めていくことで一致した。