アニメ見ながらごろごろしたい

2015-06-15

成長するイラストレーターと仕事をしないイラストレーター

イラストが重視されるライトノベルでは作品の雰囲気に適した上手いイラストを描ける方に挿絵を担当して貰いたいと考える読者が多いと思います。
しかし現実にはカラーは魅力的でも白黒絵になると数段落ちるイラストレーターや美少女は得意だけれどそれ以外が一切描けないイラストレーターがいます。

四十歳前後のオッサンで髭も生えているのに顔の輪郭が美少女みたいで肌も滑らかとか十代から三十代の女性全てが同じ感じに描かれているとか。まあ後者の方は編集者にそういう風に描けと言われている時もあると思いますが。

そうしたイラストレーターが自分の好きな作品を担当すると少し落ち込んだりもしますが、そのイラストレーターがずっとそのままかというとそうとは限りません。
一巻時点ではそこまで魅力的なイラストを描けなかったとしても、巻を重ねる度に上達しますから最終的にどうなるかは読めない。

上達するのが早いイラストレーターはたった数年で化けますから。Pixivにはそうした人達が恐ろしい事にうようよいます。才能のある人間は一年足らずで凡人の十年間の努力を越えてしまえるんですよね。
f:id:taida5656:20150615193705j:image
画力が向上したイラストレーターといえば「薔薇のマリア」や「結城友奈は勇者である」のBUNBUNさん。十年かけてじわじわと上達していき今ではもう美少女から中年親父から魔物まで何でも描ける絶大な人気を誇るイラストレーター。
これだけ上手いと表紙買いする方も大勢いるのではないでしょうか。「薔薇のマリア」にBUNBUNさんを使おうと決めた編集者もさすがにここまで上達するとは予想していなかったと思います。もしその将来性まで見抜いていたとしたら相当有能ですね。
f:id:taida5656:20150615193704j:image
さてイラストレーターの上達っぷりの話はここらで切り上げて、イラストレーターに関するもう一つの話に移りたいと思います。
数か月前に「問題児達が異世界から来るそうですよ?」のイラストレーターが変更されたんですけど、こうした事はこの業界では頻繁にあるんでしょうか。
直近一年位で変更になった作品は私が把握しているだけでも「ネクストライフ」「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」「魔弾の王と戦姫」「精霊使いの剣舞」「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」と五つもあります。

何故こんなに変更する事態が多発するのか不思議でなりません。病気でイラストレーターの仕事そのものを辞めざるを得ないなら仕方ありませんが、そうではないイラストレーターがいるから理解に苦しみます。
「ネクストライフ」を手掛けていた鵜飼沙樹さんは誰にも真似出来ない素晴らしいセンスを持っているのに締め切りを守らない癖があるみたいなんですよね。「異世界迷宮の最深部を目指そう」と「ブラックブレット」はきちんと最後まで描いて欲しいです。

こうしたイラストレーターの降板は編集者からしたらかなり頭が痛いと思います。それまでのイラストレーターと絵柄が似ていて、さらに画力も同格以上のイラストレーターを探さないと読者から不満が出ますからね。

上記の作品はどれも一万部以上売れていますから、ここで人選を誤り読者の購買意欲を下げると出版社の受ける傷は深そうです。統計を取っていないので精確なところは分かりませんが、作画担当の漫画家よりもイラストレーターの方が仕事を辞める事が多い気がします。
イラストレーターは漫画家と違いそれだけで生計を立てていない事が多いですし、それもあって仕事に対して必死に取り組まないのではないでしょうか。

電撃文庫は背表紙の配色が悪い - アニメ見ながらごろごろしたい

メインヒロインばかりを表紙にして喜ぶ人達はどれだけいるのだろうか? - アニメ見ながらごろごろしたい

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/taida5656/20150615/p1