2015-06-21

林間学校カレーのために生まれてきたもの

「しゃびしゃび」という言葉がある。


私が知っている用例は

カレーがしゃびしゃびだ。」

以外にない。



これが名古屋弁ということに自分が気づいたのは、数週間くらい前だ。

というか、この言葉を思い出したのがもう十年ぶりくらいじゃないだろうか。

しかに今は名古屋に住んではいないけれど、五年くらい前までは名古屋に住んでた。

それでも「うわー、なつかしいな」という響き。

でも、名古屋弁だと知らなかった。全国的に使われている言葉だと思っていた。

思えばそもそも、この言葉が使われる頻度が非常に少ない。

先日名古屋の友人にも聞いてみたが、みなが

カレー以外に使わない」

というのである

気になってネットで調べてみたところ

カルピスがしゃびしゃび」「コーヒーがしゃびしゃび」という用例もあるらしい。

しかし、私にはそれは「しゃびしゃび」という言葉が正しく使われているとは思えない。

「しゃびしゃび」はカレーのような粘度のものに使うものなのだ

「しゃびしゃび」はカレー以外ありえない。


そして、「しゃびしゃび」が使われる頻度が少ないのは、

カレー以外に使わない言葉である上に

「しゃびしゃび」のカレーが登場することがそもそも少ないのである

家庭では、分量をよっぽど失敗しない限り

「しゃびしゃび」のカレーになることはない。

店で「しゃびしゃび」のカレーが出てくることもない。

出てきたとすれば、それはそういうカレーか、そうでなければそんな店はそのうち潰れる。


しかし唯一、そんな「しゃびしゃび」のカレーができてしまうのが

小学校中学校林間学校実施される、飯ごう炊さんのときなのである

あの水の分量をミスったあの、「しゃびしゃび」のカレー

みんな覚えてますか。

もう二度と「しゃびしゃび」のカレーは食べれないと思うと

少し寂しい。

トラックバック - http://anond.hatelabo.jp/20150621221314

記事への反応(ブックマークコメント)