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もっと遠心力を自分のものにしないと!遠心力を無視しすぎてるんだよ!

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  • 【はじめに】
    この度、私は、三谷幸喜氏作の演劇『burst!~危険なふたり』を観劇し、友人とともにセリフや情景を文字に起こしました。
    目的は、自らが観てきたものを文字で伝承することで、未観劇の方が「こんなお芝居だったんだ!」と知ることができ、観劇した方には「そうそう!こんなシーンがあった!」と思い出してもらうことで、多くのファンにこの作品を再び楽しんでもらうことです。
     しかし、完成した記事は、僭越ながら非常に完成度が高く、様々な誤解を受けかねないと危惧しております。またその誤解によって、PARCO劇場、ならびに三谷幸喜さんや主演の草なぎ剛さん、香取慎吾さん、各関係者様、そして私たち自身になんらかの不利益が生じる可能性があります。
    したがって、まず始めに閲覧される全ての方々に、下記の5点についての共通理解を持つことをお願いしたいと思います。 


    1.規則・観劇マナーについて
     私たちは、PARCO劇場が禁止した行為(録画・録音)、また観劇マナーとして一般的に議論されがちな行為(上演中のメモ取り)を一切行っておりません。終演後に、記憶だけを頼りに書き起こしました。

    2.著作権(著作財産権)のひとつである、「複製権」について
     複製とは「作品を複写したり、録画・録音したり、印刷や写真にしたり、模写(書き写し)したりすること、そしてスキャナーなどにより電子的に読み取ること、また保管することなどを言います。」(公益社団法人日本複製権センター複製権とはより引用) とあるように、何らかの機器・手段を用いて、「原本」を取り込む行為を指します。
    当該演目はすでに終演し、現在、いかなる媒体においても、脚本、映像、音声が一切流布していない以上、複製そのものが事実上不可能であり、また前述したように、私達は禁止行為を一切行っていないため、録画物や録音物といった原本が存在しません。したがって、今回の「記憶からの書き起こし」行為は「複製」には当たらないと言えます。 よって、著作権の侵害には該当しないと結論づけることができます。 

    3.同一性保持権について
     今回、私たちが文字で再現した内容について、元の世界観を壊す行為にならないか、という視点で検討し、同一性の保持についても少し触れたいと思います。
    (同一性保持権)第九十条の三 
    「実演家は、その実演の同一性を保持する権利を有し、自己の名誉又は声望を害するその実演の変更、切除その他の改変を受けないものとする。」(著作権法第九十条の三より引用) 
    私たちは何度も議論を交わし、その整合性について十分に検討しました。しかし、記憶だけを頼りにしている以上、微妙なセリフ違いや受け取り方の違いが生じることは避けられません。しかし、それは、観客ひとりひとりが持つ様々な感想と相違せず、またそれは、作品の意図から大きく逸脱したものとは言えないことから、「名誉または切望を害する」という一文には該当しないと考えます。よって同法も侵害していないと結論づけることができます。

    4.利益相反について
     当ブログはアフリエイトを行っていないことから、利益相反行為は生じません。

    5.制作元との連絡
     今回の件は全てPARCO劇場へ事前に相談をしました。特に問題はない、との回答を頂きました。

    【さいごに】
    私たちが書き起こしたセリフ本文の無断転載を禁止します。



    以上より、どうぞ安心してお読みください。


    というわけで、どうも、やおら人が夜更かしをしがちな週末の夜、ブラタモリ終了後のサムガとスマステ開始前にアップする、という用意周到さを見せつけている者です。これで多くの人が読んでくれると大変嬉しいのである。うるる。
    しかし今回の演目ほど、たくさんの人達の観劇が叶わなかったものはないだろう。
    これまでの定説が覆されない限り、再演もソフト化も・・・ぐぬぬ・・・という雰囲気しか立ちこめていない。まあそれでこの作品の価値がより高まるのならそれもよし(わいわいやったわりに切り替え早い)。
    だから、ふたりの夢の目撃者になった者として、何ができるのか考えたら、これしかない。一字一句残さず、何を観てきたか伝える、ということ。全てを伝える。これが、私の任務である。(話のスケールでかくなってきた)
    そして、もうひとつ、私の中にいつまでもあのふたりを残すこと。記憶を記録に変えて残すことで、私はいつまでもあの二人をかわいいかわいいできるのである。やったぜ。イエイ。
    そしてなんと、ひょんなことから強力な助っ人が現れてくださった。そう、今回の作業は、私とnaoさんという方のふたりで作成したのである。記憶の量は二人分。最強である。特に、私が最もあやふやだった時系列に関して、その組み直し作業に多大なるお力添えを頂き、感謝しかない。私一人では到底太刀打ちできなかった。
    私達は幾度も文章をやりとりし、徹底的に議論を交わした。
    アオキはきっとこう考えていたに違いない、ネガミはこういう人物に違いない。
    そのやりとりはとっても楽しいものだった。私たちは何度も何度も頭の中で再生し続け、あの時、目と耳に焼き付けた光景から、アオキとネガミに心を馳せた。
    それはきっと、もう会えないあの人達を、絶対に忘れないようにする、記憶をつなぎ止める作業だったのだ。

    <備考>
    ・当ブログでは、二人の役名表記を「アオキ」「ネガミ」で統一した。
    ・二人がステージからはけたタイミングや回数は重要なので、(○回目はける)と記載した。
    ・地図のパートはアドリブが盛り込まれており、回によって上下や内容が微妙に変化している。
    ・「-」で始まる部分は、セリフ間の二人の表情や仕草、行動、その他の場面説明を示す(いわゆる「ト書き」)。またセリフのあとに続く()つきの説明文は、そのセリフを言っている最中の表情や仕草、行動を示す。これらは、未観劇の人が読み進めた場合の「道標」として機能させたく思う。
    ・物語に完全に入ってもらうことを目的として、本稿とセリフ起こしの記事は別にした。
    ・当ブログの不具合により、一度に掲載できないため前編・後編を分けてアップした。
    ・作中に登場する固有名詞や地名は、すべて実在するものであった。それを知るとより楽しめるため、検索をおすすめする。



    それでは、ぜひとも呼んで頂きたい。この作品の全貌を、細かい所まで余すことなく知って欲しい。そして、もしも、未観劇でこの作品の全貌を細かく知りたいという友達がいたら、当ブログのことを教えてあげてほしい。Twitterでの拡散、ご自身のブログに当ブログのリンクをはる、個人の趣味の範囲でプリントアウトする、はご自由にどうぞ。どうかたくさんの人に届けてあげてください。よろしくお願いします。

    このたびは、多大なる記憶の補強、助言、アドバイスをくださったnaoさま、事前準備に関して助言をくださったM様に深く感謝を申し上げます。そして、PARCO劇場さん、三谷幸喜さん、しんつよ、各関係者の皆様、夢のような日々をありがとう。


    それでは、ここからはPARCO劇場に行ったつもりでお読みください。


    PARCO劇場においでのお客様、エレベーターで9階までお上がりください。
    ワーーワーーきゃいきゃいっ
    あれ?ドア閉まらない?乗りすぎ?
    えー?そうなの?ちょっと降りまーす
    あ、閉まった。(PARCO part1のエレベーター、乗りすぎたら無言で動かない)
    グイングイン
    パシューーン(ドア開く)
    ゾロゾロきゃいきゃいっ

    チケットをお持ちのお客様、どうぞご入場ください。(PARCO劇場のお姉さん風に)



    ワーーワーー花きれい!!
    写真パシャパシャきゃいきゃいっ




    パンフレットは一部1500円でございます。(パンフのところのお姉さん風に)
    一部くださーい
    二部くださーい
    五部くださーい、あ、お土産です

    ゾロゾロドキドキ・・・
    えー?席どこー?
    きゃひーーーんちかーい!
    いいじゃんいいじゃん
    この距離、ドームなら最前じゃね?(不毛な例え)
    ドキドキ・・・
    ご来場の皆様、開演に先立ち、皆様にいくつかお願い申し上げます。
    会場内での飲食はご遠慮ください。喫煙は所定のスペースでお願いします。
    また時計のアラーム音は設定をお切りになり、携帯電話をお持ちのお客様は電源をお切りください。
    上映中のカメラの使用、録画、録音は法により固く禁じられております。また、上映中のおしゃべりは周りのお客様のご迷惑になりますので、お控えください。
    それでは、まもなく開演いたします。ロビーにおいでのお客様は、お早くお席にお着きください。(吉田ボイス風に)

    ブーーーーーーーー(ブザー)  ←クリックすると本文へ飛びます

    PR

    (※かならず、注意事項を読んでから本文をお読みください)


    『burst!〜危険なふたり』
      
    2015.4.29-6.2 PARCO劇場(4.28 preview performance)
    【作・演出】 三谷幸喜
    【出演】 草なぎ剛、香取慎吾
    【音楽・演奏】 荻野清子




    -幕が上がる。ふたつの正方形の舞台が現れる。それぞれ外側に30°ほど傾いている。上手の部屋には机と椅子、ホワイトボ-ド。机の上にはパソコンとペットボトル(灰色のケ-スに入っている)がある。椅子に白いワイシャツ、サスペンダ-、ネクタイに所属組織の紺色のジャンパーを着た黒めがねの男(草なぎ剛)が座り、ヘッドセット(片耳タイプ)を装着し、どこかに電話をかけている。男は終始落ち着かない様子。下手はどこかの家の居間。薄いブラウンのソファとロ-テ-ブルがある。テ-ブルの上の白い電話が鳴っている。

    プルルル・・・プルルルル・・・
    ネガミ(草なぎ剛)「・・・まずいな・・・」
    プルルル・・・プルルルル・・・
    ネガミ「まずいぞ・・・」
    プルルル・・・プルルルル・・・
    -赤いパジャマの上に緑色のガウンを羽織った青年(香取慎吾)が居間に出て来る。眠そうな様子で、しばしけたたましく鳴る電話を見つめている。鳴り止まないため面倒くさそうに受話器を取る。
    アオキ(香取慎吾)「はい」
    ネガミ「もしもし?アオキさんのお宅ですか?」
    アオキ「そうですけど」
    ネガミ「アオキセイジさん?」
    アオキ「・・・はい?」
    ネガミ「失礼ですが、生年月日を教えてください!」
    アオキ「はい?」
    ネガミ「生年月日を!」
    アオキ「1974年7月・・・あのすいません、コレ何ですか?」
    ネガミ「生年月日は!」
    アオキ「・・・7月・・・10日です。あのっ」
    -アオキ、電話を持ちソファに座る。ネガミはボ-ド(A4サイズ)を持って室内をソワソワと歩きまわる
    ネガミ「アオキさん、今、親機ですか?」
    アオキ「おやき?・・・すいません、切ります」
    ネガミ「切ってはいけない!失礼しました。警察です」
    アオキ「警察!?・・・もしかしてこないだのあれですか」
    ネガミ「こないだのとは?」
    アオキ「いえ、夜中に友達と騒いでたらパトカ-呼ばれちゃって・・・」
    ネガミ「それとは関係ありません。申し遅れました。私はネガミダイゴロウ。警視庁警備部第三機動隊特別捜査班の者です」
    アオキ「警視庁?ここ栃木県ですよ?」
    ネガミ「知ってます。警視庁ですから」
    アオキ「警視庁の方がなぜ僕に・・・?」
    ネガミ「厳密に言うと私は警視庁の人間ではない」
    アオキ「じゃあ何なんですか!?」
    ネガミ「エクスプロ-ジブ!オ-ディナンス!ディスポ-ザブル!(Explosive Ordnance Disposal) 通称EOD。警視庁で爆弾処理班の特別顧問としてお世話になってます」
    アオキ「はあ・・・」
    ネガミ「アオキさん、今大丈夫ですか!」
    アオキ「大丈夫って・・・起きたばっかりですけど・・・」
    ネガミ「アオキさん、落ち着いて聞いてください!」
    アオキ「・・・落ち着いてますけど」
    ネガミ「あなたの家に爆弾が仕掛けられました」


    -時間が静止する
    ~ピアノ~(ピアノとピアニスト・荻野清子氏は下手にいる)

    -ふたつのステ-ジがゆっくりと正面に動いていく


    -アオキは電話(右手に受話器、左手に親機)を持ってテ-ブル横で立ち尽くし、ネガミは机に座りメモを準備する

    アオキ「・・・」

    ネガミ「もしもし!?アオキさん!?もしもし!?」
    アオキ「・・・はい」
    ネガミ「アオキさん、今、親機使ってますか?」
    アオキ「おやき?」
    ネガミ「今、あなたが使っている受話器のことですよ!子機とか親機とかあるでしょ!」
    アオキ「おやきって何ですか?焼いて食べるやつですか?」(馬鹿にしたように)
    ネガミ「親機って言ったら親機だろぉぉぉ!!」
    アオキ「親機です。・・・怒らないでくださいよ!」
    -アオキ、急に見知らぬ電話相手に怒鳴られ、面を食らった様子
    ネガミ「よかった・・・子機は周波数の問題がある・・・アオキさん、ご家族は?」
    アオキ「・・・いません」
    ネガミ「ペットは?飼っているかね?」
    アオキ「・・・はい。飼ってます」
    ネガミ「犬かね?猫かね?」
    アオキ「・・・は虫類です」
    ネガミ「は虫類!?」
    アオキ「ケヅメリクガメです」
    ネガミ「?」
    アオキ「・・・リクガメです。歩くのめちゃくちゃ遅いです」
    ネガミ「・・・なるほど。リクガメ・・・」(メモをとる)
    アオキ「あの・・・これ一体何なんですか!?爆弾って何のことですか!?」
    ネガミ「先ほど成田空港で、ある男が不審尋問を受けました。名前はババザヒブ。国際犯罪集団・ゼマティスの一員です」
    アオキ「ゼマティス・・・?」 
    ネガミ「聞いたことありますか!?」
    アオキ「ゼマティスってギタ-のメ-カ-じゃないですか?」
    ネガミ「そうです!お持ちですか?」
    アオキ「僕、1本持ってますよ!そのゼマティスと何か関係があるんですか!?」(アオキ、やっと的を得られたと思って嬉々として)
    ネガミ「全く関係ありません!!」
    アオキ「じゃあなんで聞いたんですか!」
    ネガミ「ババザヒブはいわゆる実行犯です。そのババザヒブが所持していた地図にあなたの家の住所が」
    アオキ「は?何で国際犯罪集団がうちを?」
    ネガミ「ババザヒブの目的は、日本の中心、つまり国会議事堂です」
    アオキ「・・・ちょっと・・・どういうことですか?」
    ネガミ「わかりませんか?」
    アオキ「まっったく、わかりませんね!」
    ネガミ「国会議事堂の住所は、東京都千代田区、永田町一丁目、7の1。アオキさん、あなたの家の住所は?」
    アオキ「栃木県足利市県町(あがたちょう)一丁目・・・」
    ネガミ&アオキ「「7の1!!」」
    ネガミ「お分かり頂けましたか」
    アオキ「だから何でそうなるんですか!!どうやって永田町と県町を間違えるんですか!いくらなんでも無理があるでしょ!」
    ネガミ「彼らの国の言語では、Nの文字を発音しない。永田町・・・県町・・・」
    アオキ「あ!」
    ネガミ「おそらく混同してしまったんでしょうねぇ」
    アオキ「混同って!」
    ネガミ「彼も少し引っかかったことはあったようだが、好意的に考えて何かあるはずだ、と判断したらしい」
    アオキ「いや、おかしいでしょ!!普通気付くでしょ!!」
    ネガミ「これから私の指示に従って、爆弾を処理してくれませんか!」
    アオキ「・・・あの、僕、普通の人間ですよ?普通、専門家の人とかよこすでしょ!!」
    ネガミ「とにかく時間がないんだよ!できることなら私が行って直接処理をしたいところだけど、東京から機動隊を向かわせるとどんなに早くても二時間はかかる!栃木県警の爆発物処理班もそこに到着するまで一時間はかかる。アオキくん!君しかいないんだよ!」
    アオキ「・・・ちょっと待ってください。ということは・・・」
    ネガミ「・・・言っちゃっていいかこれ」
    アオキ「・・・あの・・・」
    ネガミ「言っちゃっていい?言っちゃうよ?」
    アオキ「あの!全部聞こえてますよ!」
    ネガミ「・・・爆弾には時限装置がしかけられていましてね・・・」
    アオキ「そ、それって時間が来たら爆発するってやつですか!?」
    ネガミ「ババザヒブによると、爆発の時間はいちにいまるまる、つまり午後の12時。今はいちいちまるさん、11時3分・・・」
    アオキ「・・・あと57分しかないじゃないですかぁぁ!!僕、逃げます!!」
    ネガミ「逃げてはいけない!逃げてはだめだ!アオキさん!」
    アオキ「今からリクガメと一緒に逃げれば何とか助かるじゃないですか!」
    ネガミ「逃げてはだめだ!自分から逃げてはいけない!」
    アオキ「いや、自分から逃げるんじゃなくて、ここから!逃げるんですよ!!」
    ネガミ「アオキさん!待って!僕は爆弾処理のプロだ。僕の言うとおりにやれば必ず解体 できる」
    アオキ「・・・しかし、あのですね、ネガミさん・・・」
    ネガミ「なんだね!?」
    アオキ「・・・いや、これ言ったら怒るかもしれないんですけど・・・」
    ネガミ「怒らないから言ってみたまえ」
    アオキ「ここは畑のど真ん中です。爆発したところで・・・」
    ネガミ「バカヤロー---!!」
    アオキ「だから!怒らないでください!!」
    ネガミ「怒ってはいない!声を荒げているだけだ!」
    アオキ「怒ってるじゃないですか!」
    ネガミ「声を荒げるのと怒るのとは違う!じゃあなにか!君は”バカヤロ-!!”(険しい表情で絶叫)と”バカヤロ~♡“(ニヘラ~と笑って)が同じだって言うのか!」
    アオキ「そんなこと言ってないじゃないですか!」
    ネガミ「・・・アオキさん、前向きに考えてください」
    アオキ「は?」
    ネガミ「我々人間はいつどうなるかわからないんだ。3分後には心臓発作で死んでるかもしれないんだよ!?その点、あなたには57分間は安全が保証されているってことなんだ。100%安全なんだよ!」
    アオキ「・・・それ前向きって言えるんでしょうか(泣)!」
    ネガミ「ただ、もしもってことを考えて…」
    アオキ「もしも!?もしもってなんですか!」
    ネガミ「も、もちろん絶対に安全だ!ただ絶対の中にも、もしも、という部分はある!もしものことを考えて、カメは外に出しておいた方がいいな・・・」
    アオキ「今、100%って言ったじゃないですか!!」
    ネガミ「(ドンッ)100%ってなんなんだぁぁぁぁ!!!」(机を叩いて立ち上げる)
    アオキ「逆ギレですか!?」
    ネガミ「果汁100%のジュ-スだって、果物を一度絞ってペ-スト状にして水を加えているんだ!それが100%だと言えるのかぁぁぁ!!」
    アオキ「へりくつ言わないでください!!それにカメは歩くのが遅いから、今逃しても同じことです・・・」
    ネガミ「ふん、そのカメは作業の邪魔にならんかね」
    アオキ「ならないと思いますけど!・・・大体、爆発したってどうせうちの周りは・・・」
    ネガミ「それはいけない!!確かにグ-ルグルマップで見てみると、あなたの家の周り半径500メ-トルは畑しかありませんねぇ」
    アオキ「そう!だから、そうなったら・・・もう仕方ないけど、この家も畑もなくなったっていいんですよ・・・」
    ネガミ「それがねー・・・そういうわけにいかんのだよ」
    アオキ「そりゃ・・・家がなくなってしまうのは辛いですけど・・・」
    ネガミ「誰もあなたの家の心配なんかしてませんっ」
    アオキ「はぁ?」
    ネガミ「グールグルマップで見てみると、あなたの家の近くに公園がある」
    アオキ「・・・ありますけど・・・」
    ネガミ「多々良沼公園ですねぇ」
    アオキ「たぶん・・・」
    ネガミ「そこにタカノホシクサという水草が生えています」
    アオキ「は?」
    ネガミ「タカノホシクサ、イネ目ホシクサ科の一年草、とウエキペディアに書いてあります」
    アオキ「それがなにか」
    ネガミ「この水草は世界でも唯一、多々良沼公園にしか自生していないそうなんだよ」
    アオキ「水草!?」
    ネガミ「だから、あなたの家に仕掛けられた爆弾が爆発したら、このタカノホシクサが絶滅してしまうんだよ・・・!」
    アオキ「なんですかそれは!!」
    ネガミ「私も興味がありませんのでこれ以上はわかりませんっ」
    アオキ「じゃあなんで!!」
    ネガミ「上からのお達しなんだよぉぉぉ!!」
    アオキ「知るかよそんなこと!!水草なんかどうでもいいよ!!」
    ネガミ「そういうわけにいかんのだよ(泣)!!アオキさん!かわいそうだと思わないのか!この水草はここにしか生息しないんだ!今ここで救わなければ、この世からなくなってしまうんだよー!!」
    アオキ「おかしいおかしい。絶対おかしい・・・」
    ネガミ「とにかく、タカノホシクサを絶滅から救えるのは君しかいないんだ!アオキさん!」
    アオキ「僕まだ起きて5分ですよ(泣)!?まだパジャマから着替えてもいない(泣)!知らない知らない・・・」
    ネガミ「アオキさん!!」
    アオキ「・・・」
    ネガミ「あえて聞こう!アオキくん!!!」
    アオキ「・・・は?」
    ネガミ「・・・失礼ですが、あなたはこれまで、こんなにも人に必要とされたことはありますか?」
    アオキ「はい・・・?」
    ネガミ「これはあなたにしかできないことなんです!!」
    アオキ「・・・」
    ネガミ「他の誰でもない、あなたなんですよ、アオキさん!タカノホシクサを絶滅から救えるのはあなたしかいないんですよ!!」
    アオキ「・・・信じられませんけど、そうみたいですね・・・それはどこにあるんですか?」
    ネガミ「多々良沼公園です」
    アオキ「じゃなくて!爆弾ですよ!!」
    ネガミ「彼の証言が本当なら、玄関と植木鉢の間に隠したと」
    -アオキ、玄関へ向かう(1回目はける)
    -ネガミ、上着を脱ぎながら話し続ける
    ネガミ「なぁに、2時間後には笑い話になっていますよ・・・。僕の言う通りにやれば何の問題もないんだから。そうだ、アオキさん、東京に出て来ることはありますか?今度、二人で飲もうじゃありませんか!・・・アオキさん聞いてます?アオキさん?」
    -アオキ、両手いっぱいに爆弾の缶を抱えて持ってくる。缶をテ-ブルの横に置き、受話器を取る
    ネガミ「いいですか。これからは私の指示をしっかり聞いてください。くれぐれも勝手な行動は起こさないように。 爆弾は、少しの摩擦や振動で爆発することもある・・・必ず仕掛けられたその場で作業するように・・・」
    アオキ「ちょっと!!そういうことは先に言ってくださいよ!!持って来ちゃいましたよ!!」
    ネガミ「勝手なことをしてもらっては困るよ~!」
    アオキ「だってぇ・・・」
    ネガミ「・・・アオキさん、どうやら私とあなたは全く息が合っていないようだ・・・」
    アオキ「そうみたいですね」
    ネガミ「・・・作業に入る前にひとつやっておきたいことがある。意思統一というやつだ」
    アオキ「は?」
    ネガミ「というわけで、今から問題を出します!」
    アオキ「クイズですか!?」
    ネガミ「いいですかアオキさん、大切なのは、爆弾を解体する時に、私の指示にあなたが正確に従えるかってことなんだ。そのためには事前にお互いの息を合わせておくことが大事なんだよ!」
    アオキ「そうかもしれないけど、そんなことしてる場合じゃないでしょ!」
    ネガミ「いいから!これが後で効いてくるんだよ!アオキさん、自宅の最寄り駅は?」
    アオキ「・・・東武伊勢崎線の県町駅です」
    ネガミ「距離はどのくらい?」
    アオキ「駅から3㎞。歩いて25分くらいです」
    ネガミ「では、あなたの家から最寄り駅までの道のりを私に説明してください!私がそれ を地図に書きます。さあ!」(腰を落とし両手を広げる)
    アオキ「さあって・・・」
    ネガミ「ほら!早く!時間がないんだよ!」
    -アオキ、電話機を持ってソファに座る

    ~軽快なピアノ
    -ネガミ、ホワイトボ-ドの真ん中より少し上方向に家の絵を描く
     

    アオキ「・・・家の前に大きな国道があります」
    ネガミ「ふむふむ・・・」(家の上に国道を描く)
    アオキ「その道をまっすぐ進むと・・・」
    ネガミ「それは右、左どっちだ!?」
    アオキ「そんなに怒らなくてもいいじゃないですか(泣)!」
    ネガミ「人に地図を教える時の基本だろう!前後左右を正確に!」
    アオキ「・・・右です」
    ネガミ「右?右ってのはこっちだな?」
    アオキ「その国道を右に進むと・・・」
    ネガミ「うんうん、そして?」
    アオキ「ひとつめの信号を左に曲がります」
    ネガミ「左?こっちか。そして?」 
    アオキ「右手に大きな木が見えてきます」
    ネガミ「大きな木、と・・・それで?」
    -ネガミ、木の絵を描く
    アオキ「その木を超えて進むと左に池があります」
    ネガミ「池、と・・・それで?」
    -ネガミ、「池」と描き、それを○で囲む
    アオキ「その池も越えて進むと右にお地蔵さんが12体あります」
    ネガミ「12体!?お地蔵さんが12体!?・・・いち、にい、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう、じゅういち、じゅうに・・・」
    -ネガミ、お地蔵さんを数えながら12体描くと、ホワイトボ-ドに余白がなくなる
    アオキ「それも超えて・・・」
    ネガミ「ちょっと待った!」
    アオキ「そこから・・・」
    ネガミ「ちょっと待ってくれ!」
    アオキ「今どこですか!?」
    -ネガミ、あわてて書いた地図を消し、先ほどより少し下に家の絵を描く 
    ネガミ「ちょっと上に書きすぎたんだな。俺が悪いんだ。よしこれで・・・もう一回最初から!」
    アオキ「家の前の国道を左に曲がります」
    ネガミ「左!?君!さっきは右って言ったじゃないか!」
    アオキ「右は徒歩です。普段は車で行くので左です」
    ネガミ「車か。そ、そうだな。車に乗るよな。うん、それで?」
    アオキ「左に曲がって一つ目の角を左に曲がります」
    ネガミ「左!?また左!?」
    アオキ「またって何ですか・・・」
    ネガミ「それで?」
     アオキ「2本目の信号を超えると左に大きな木があります」
    ネガミ「木!?木多いな!・・・ま、自然が豊かだからな・・・それで?」
    アオキ「その木を超えて進むと右に池があります」
    ネガミ「池!?また池か!?池が多いな、この辺りは・・・それで?」
    アオキ「その池も越えてしばらく進むと左にお地蔵さんが32体あります」
    ネガミ「32体!!さ、さんじゅう・・・いち、にい・・・」
    アオキ「それも超えて・・・」
    -今度は下に、またしても余白がなくなる
    ネガミ「もうや-めたっ!!」(地図をぐしゃぐしゃに塗りつぶす) 
    アオキ「ちょっと!家からまだ全然進んでないですよ!?」
    ネガミ「このように地図を人に説明するっていうのはとても難しいことなんだ」
    アオキ「そんなこと、最初からわかってることでしょ!!」 
    ネガミ「それでは第2問」
    アオキ「まだやるのかよ・・・」
    ネガミ「アオキさん、これまではあなたがいかに私に正確に情報を伝えられるかのテストをしてきました。今度は私の言ったことをどれだけ正確に把握できるか、のテストです。バナナはありますか?」
    アオキ「・・・あったと思いますけど」
    ネガミ「持って来て!それとソ-イングセットも!糸と針!」
    アオキ「・・・はい」
    -アオキ、バナナとソ-イングセットを取りに行く(2回目はける)
    -ネガミ、周りにいる部下に話しかける(演出上、客に話しかける格好となっている)
    ネガミ「57分・・・正確にはあと55分だが・・・大丈夫、大丈夫だ、心配するな・・・」
    -アオキ、緑のガウンを脱ぎパジャマ姿で戻り、ソファに座る
    アオキ「持って来ました~」
    ネガミ「じゃあまず、糸を切って」
    アオキ「はい」
    -アオキ、親機を右肩と右耳で挟み、ソーイングセットの中から黒い糸とはさみを出す
    ネガミ「糸は長めに・・・」
    アオキ「・・・」
    ネガミ「糸は長めに切ってくださいっ!」
    アオキ「わかってますよ!・・・切りました」
    ネガミ「では針に糸を通してください」
    アオキ「はい」
    ネガミ「できましたか!?」
    アオキ「まだですよ!せかさないでください!・・・針に糸が通りました」
    ネガミ「・・・しかし、よくバナナを置いてましたね-」
    アオキ「朝食はフル-ツって決めてるんですっ」(機嫌悪く)
    ネガミ「・・・アオキさん、バナナって円形に見えるけど、よく見ると違うんですよ」
    アオキ「え?・・・ほんとだ!」
    ネガミ「どんな形をしてます?」
    アオキ「1,2,3・・・5角形です!」
    ネガミ「そう!中は円形でも外の黄色い部分は五角形なんです!知らなかったでしょう?(得意げ)では、バナナの山になっているところの角に針を刺してください!あ、刺してといっても奥に突き抜けるように刺すのではなく、皮に並行になるように。イメ-ジとしては皮とバナナの間を滑らせるように、隣の角のところまでまっすぐ刺してください」
    アオキ「・・・こうかな。刺しました」
    ネガミ「では、今、針が出てきた穴にもういちど針を刺します。刺したら、向かいの角に向かって進む」
    アオキ「はい・・・皮に添って並行に・・・同じ穴に針を刺してそのまま向かいの角へ・・・」
    ネガミ「できましたか?」
    アオキ「・・・はい・・・俺は何をやっているんだ!?」(バナナに糸を通しながら我に返るアオキ)
    ネガミ「いいから続けて!」
    アオキ「あの、だからこれって本当に意味があるんですか!?」
    ネガミ「いいから。これが後から効いてくるんだよ!その針をまた出てきた穴に刺して、隣の角まで並行に・・・これを5回繰り返すんです。全部通したら教えてください!」
    アオキ「・・・全部通しました」
    ネガミ「では、糸から針を抜いてください!あ、抜いた針は危ないから針山に戻して!」
    アオキ「糸から針を抜きました」
    ネガミ「どうですか?今どんな状態?」
    アオキ「糸が出てます。同じ穴から糸が二本出ています」
    ネガミ「では、糸を引っ張ってください」
    アオキ「はい。・・・?引っ張ったら糸が抜けました・・・?」
    ネガミ「ではバナナの皮を剥いてみてください!」
    -アオキ、おそるおそるバナナの皮を剥く。すると、バナナは見事にポロっと切れる
    アオキ「すげえ。まじすげえ。なにこれすげえ。これ、あ、すげえ。」
    ネガミ「バナナマジック!」
    アオキ「すげえ。これ、今度飲み会でやろ。うっわ、すげえ(笑)」
    ネガミ「ふふん。皮は切れずにバナナが内部で輪切りになっているというものです。どうですか。君たちも是非やってみたまえ」
    アオキ「うわーすげー!」
    ネガミ「アオキさん、非常に幸先(さいさき)がいいぞ!」
    アオキ「・・・なんだか自信が出てきました!」(心なしか嬉しそうに)
    ネガミ「ではアオキくん、始めよう。まず形状について教えてくれ」
    -アオキ、ソファから缶の後ろ側に移動する。右手に受話器、左手に電話本体を持ち、近づき難い様子で立っている
    アオキ「色は緑色で、お茶缶のような形です」
    ネガミ「お茶の缶?っていうことは・・・」(ホワイトボ-ドに縦の長い円柱を書く)
    アオキ「テ-プでぐるぐる巻きになってます」
    ネガミ「テ-プ?それは蓋がそのテ-プで開かないようになっているということですか?」
    アオキ「たぶん・・・」
    ネガミ「音はなにかしますか?」
    アオキ「(缶におそるおそる耳を近づけて)・・・音はしません。あ、あと蓋に、おしり?・・・おしりみたいなマ-クがあります」
    ネガミ「おしり?」 
    アオキ「はい、おしりです」
    ネガミ「・・・はっ!アオキさん!その缶を180度回転させて!!」
    アオキ「はい・・・」
    -アオキ、缶をぐるっと回す
    ネガミ「何に見えますか!」
    アオキ「あ!これおしりじゃない!ハ-ト?ハ-トだ!ハ-トのマ-クが書いてあります!」
    ネガミ「間違いない!エンジェルハ-トだ!アオキさん、それエンジェルハ-トだよ!!」
    -ネガミ、ホワイトボ-ドの絵の缶の蓋部分にハ-トを書く
    アオキ「エンジェル・・・ハ-ト?」
    ネガミ「は-っはっははっはは!!エンジェルハ-ト、まだ生きていたのか・・・!!」
    アオキ「な、なんですかそのエンジェルハ-トっていうのは?」
    ネガミ「伝説の爆弾魔、エンジェルハ-トだよ!エンジェルハ-ト・・・!!あいつの仕業かぁ!!」(ワクワクして)
    アオキ「すいませーん!!」
    ネガミ「どうした!?」
    アオキ「・・・・折れました」
    ネガミ「何が!?」
    アオキ「心が」
    ネガミ「何を言っているんだよ、アオキくん!」
    アオキ「(泣きそうな顔で)だってそうでしょ!国際犯罪集団ゼマティスとか、エンジェルハートとか・・・もうついていけない・・・(泣)僕、普通の人間ですよ!なんでそれが伝説の爆弾魔に爆弾なんか仕掛けられなきゃいけないんですか(泣)・・・!」
    ネガミ「アオキさん、あなた、非常にラッキ-だよ!」(興奮して)
    アオキ「・・・」
    ネガミ「アオキさん!あなた、非常にラッキ-だよ!」
    アオキ「・・・」
    ネガミ「アオキさん!ほらっ!」(何がラッキ-か聞けという嬉々とした感じ)
    アオキ「・・・」
    ネガミ「どうしてラッキ-なのか教えてあげましょうか!」
    アオキ「・・・どうぞ」
    ネガミ「エンジェルハ-トはねぇ、言ってみれば職人気質なところがある。昔ながらのやり方を頑なに守り続けるんだ。私も古いタイプの人間なんでね。この手の爆弾には慣れているんだ。それに私はこれまで彼の爆弾を二度、解体している。・・・ん?ということは周波数の影響を受けないぞ!!アオキさん!携帯は近くにありますか!」
    アオキ「ベッドで充電してますけど・・・」
    ネガミ「持って来て!あ、あとイヤホンも!」
    アオキ「え?」
    ネガミ「携帯にかけ直す。スピ-カ-ホンにすれば両手が使えるようになる」
    アオキ「あ、はい・・・あの、バナナはどうしたらいいですか?」
    ネガミ「食べてもらって構いませんよ」
    アオキ「こんな状態では食べる気がしません・・・片付けてきます」
    -アオキ、バナナとソーイングセットを持って、(ソーイングセットの上にバナナを乗せて)携帯とイヤホンを取りに行く(3回目はける)
    ネガミ「(部下に向かって)大丈夫!今度こそ勝ってやる・・・!前回のようなことには絶対にさせん!」
    -興奮しっぱなしのネガミ、終始ペットボトルの水を飲んでいる
    ネガミ「・・・それにしてもエンジェルハ-トがまだ生きていたとはなあ!」(しみじみ嬉しそうに)
    -アオキ、スマ-トフォンとイヤホンを持って戻ってくる
    アオキ「持ってきました~。じゃあ番号言いますね」
    ネガミ「その必要はない!」
    アオキ「え?」
    ネガミ「その必要はないと言っているんだ。一旦切りまぁ-す!」
    ♪ティントンティントン
    -アオキの携帯が鳴る
    アオキ「どうして僕の携帯の番号を・・・」
    ネガミ「ふふん。警視庁をナメてもらっては困るなあ」
    アオキ「・・この短時間でどれだけ僕のこと調べたんですか・・・」(呆れた感じで)
    ネガミ「何、君の住所と電話番号とメ-ルアドレスぐらいだ」
    アオキ「僕の全てです・・・!」(嫌そうに)
    ネガミ「じゃあイヤホンをジャックに差し込んで!」
    アオキ「・・・イヤホンジャックに・・・こうかな・・・」
    ネガミ「イヤホンジャックに差し込んだらスピ-カ-機能をオンにして!」
    アオキ「・・・さしましたよ-。あれ?ネガミさ-ん、もしも-し」
    ネガミ「アオキさん?」
    アオキ「もしも-し もしも-し」
    ネガミ「・・・はっ!まさかイヤホンをつけていないのでは!」
    -あせるネガミ、両手で口を覆い、ヘッドセットのマイクを口元に押し当て大声を出す
    ネガミ「アオキさぁぁぁん!イヤホンを!イヤホンを耳につけるんだ!アオキさぁぁぁん!!お-い!お-い!」
    -ネガミ、体を折り曲げ座り込み必死で叫び続ける
    ネガミ「アオキさぁぁぁん!!お-い!お-い!」
    アオキ「・・・?あ、これか」
    -アオキ、イヤホンに気がつき、装着する
    ネガミ「お-い!!お-い!!」
    アオキ「??声がこもってますよ?」
    ネガミ「・・・ふぅ・・・ではスピ-カ-ホンに切り替えてください」
    アオキ「スピ-カ-ホン・・・これかな。おおすげえ(笑)」(イヤホンからネガミの声が聞こえてくることに驚き、少し笑顔を浮かべる) 
    ネガミ「どうですか、これで両手が使えるでしょう!」
    アオキ「はい」
    -アオキ、携帯をパジャマの胸ポケットに入れる
    ネガミ「それでは、缶の大きさを教えてください!」
    アオキ「はい。大きさはだいたい50㎝くらいで・・・」
    ネガミ「正確にお願いしたい。メジャ-かものさしはありますか?」
    アオキ「ありませんよ・・・」
    ネガミ「そうだ、じゃあ千円札は!?」
    アオキ「千円札?」
    ネガミ「千円札の横の長さは15㎝なんです!」
    -アオキ、パジャマのズボンの右ポケットを探る
    アオキ「・・・あ、ありました」(ズボンの右ポケットから千円札を取り出す)
    ネガミ「それを缶に当てて測ってみて!」
    アオキ「はい」
    -アオキ、片ひざを立てて缶を採寸する
    ネガミ「高さは?」
    アオキ「1、2、3・・・60㎝です」(床からお札を当てて測る)
    ネガミ「直径は?」
    アオキ「1.2.・・・60㎝です」
    ネガミ「なるほど。直径が60㎝で高さも60㎝・・・(先ほど書いた円柱に60㎝と書く)・・・それゴ-フルだよ!!上野・風月堂のゴ-フルだよ!」
    アオキ「ゴーフル!?」
    ネガミ「ゴーフルって言ったらゴーフルだよ!君、ゴーフルも知らないのかね!?」
    アオキ「いや、今、何となく思い出しましたけど・・・」
    ネガミ「じゃあなんでお茶の缶なんて言ったんだよ!!」
    アオキ「だって、緑色だから先入観でお茶の缶って言っちゃったんですよ・・・」
    ネガミ「お茶の缶ってのはもっとこうだろ!長い円柱だろ!これはゴ-フルだ!」
    -ネガミ、縦をやや長く書いた円柱を消して、縦と直径が同じ長さの円柱に書き直す
    アオキ「僕にはお茶の缶に見えたんです!あなたの感性を押しつけないでくださいよ!」 
    ネガミ「・・・あなたとは友達になれる気がしない!」
    アオキ「僕だって、あなたと友達になりたいなんて一度も思ってませんけど・・・!」
    ネガミ「・・・まぁいい・・・。じゃあテ-プをはがしましょう」
    アオキ「はい・・・」
    ネガミ「アオキさん、なぜ缶が密閉状態になっているかわかるかね」
    アオキ「いいえ」
    ネガミ「密閉状態だと爆弾の威力がより高まるんだ・・・ふふふ・・・」
    アオキ「ちょっと!この状態でやめてくださいよ(泣)!・・・あ、あ、あのっすいませーん!!」
    ネガミ「アオキさん、どうした!?」
    アオキ「テ-プの端がみつかりませーーん(泣)!!」
    ネガミ「何をしてるんだよ!親指だ!!親指を使えぇぇぇ!!」
    -アオキ、両手の親指を立て(泣きそうな顔で指圧のようなポーズを決めてから)、缶の周囲に親指の爪をゴシゴシあて、テープの端を必死で探す
    アオキ「なんだかな-・・・」(親指でゴシゴシしながら)
    ネガミ「どうしました?」
    アオキ「いや、なんだかな-って言ったんですよ・・・本当はワクワクしていたんです。怖いですよ?!怖いですけど・・・!」
    ネガミ「独りごとですか?この場合は相づちを打った方がいいですか?」
    アオキ「結構です!!・・・何か一瞬自分が映画のヒ-ロ-になったみたいで・・・なのに全然かっこよくない・・・!こんなところでつまづくなんてぇぇぇぇあ、あった」
    ネガミ「では慎重に剥がしてください!」
    -アオキ、テ-プの端を親指の爪で剥がし、腰をかがめながら缶の周りをぐるぐる回りテ-プを剥がしていく。テ-プは透明で幅は5㎝ほど。
    アオキ「・・・」(缶の回りをグルグル回るアオキ)
    ネガミ「・・・アオキさん、何してるんですか?」
    アオキ「テ-プを剥がしてるに決まってるでしょう!!」
    ネガミ「・・・アオキさん、まだかな」
    アオキ「せかさないでください!」 
    ネガミ「けして焦ることはないが、急いで!落ち着いて急ぐんだ!!」
    アオキ「無茶言わないでくださいよ!(ペ-スアップ)ふうふう・・・取れました。・・・これって、あれでしょ?赤と青の線があって、間違った方を切ったらド-ンって爆発するっていう」 
    ネガミ「・・・君ね、赤と青の線なんてドラマの中の話なんだよ。実際にそんなことはないんだ」
    アオキ「え?そうなんですか?」
    ネガミ「だいたい、どっちを切ってもバンッ!って爆発するようになってるんだよ」
    アオキ「じゃあだめじゃないですか!」
    -アオキ、おそるおそる蓋を開ける
    アオキ「開きました・・・」
    ネガミ「大体そんなことする必要がどこにあるんだ。ほら、中を見てみたまえ」
    -アオキ、蓋をおなか辺りの位置で抱えて壁までソロソロと後ずさる
    ネガミ「赤と青のコードが見えますかぁ?」(小馬鹿にしたように)
    -アオキ、壁際から離れた位置にある缶の中を覗き込む
    アオキ「・・・黒い線がたくさんあります」
    ネガミ「たくさんじゃわからんだろう!何本あるとか、形はどうだとか!」
    -アオキ、恐る恐る近付いて缶の中を覗き込む
    アオキ「そんな事言ったって、たくさんあってわかんないんですよ!とにかくたくさんです!強いて言うなら、こう・・・ゴチャーッと・・・。あ、あと線が延びていて、その先に恵方巻きみたいなものがくっついてます」
    ネガミ「恵方巻き?・・・はっ!それが爆弾だ-!!」
    -ネガミ、ホワイトボ-ドに爆弾の絵を書く(恵方巻きのような)
    アオキ「それと時計が・・・コ-ドの先に時計がついています!」 
    ネガミ「アナログ式ですか?デジタル式ですか?」
    アオキ「針が見えます」
    ネガミ「針!!(恵方巻きの横に時計を書く)は-っはっはっはっは!!!実にエンジェルハ-トらしい!時限爆弾には電気式か非電気式かがあるが、これは非電気式である!!非電気式っていうのは、信管の中に少量の火薬が入っていてそれを誘発させることで爆発させる仕組みなんだ。クラッカ-も同じ原理ですよ。クラッカ-は糸を引くことであの中で小さな爆発を誘発させているんだ!」
    アオキ「今、その話いりますか?時間ないんですよ!?」
    ネガミ「申し訳ない。普段、自衛隊で講義をしているので、ついそのクセが(笑)・・・通常、非電気式の時限爆弾は、信管部分を急速に冷却させ起爆装置を停止させることで解体することができる。これを時限爆弾の無 力 化という!!(ホワイトボ-ドに大きく”無力化”と殴り書きする)アオキさん!液体窒素はありますか!」
    アオキ「あるわけないでしょ!!どこの家に液体窒素があるんですか!ああ、クラッシュアイスならありますけど・・・」
    ネガミ「う-ん、そんな程度の冷却じゃ意味ないんだよ~」
    アオキ「あ、そうだ!頭にかける冷却スプレ-はどうですか!?一瞬ですけどかなりひやっとします!」
    ネガミ「液体窒素の話はもういい!冷やすのは一時的なものだから、無いならないでなんとかなるんだ」
    アオキ「じゃあ最初から言わないでくださいよ・・・」
    ネガミ「だいたい私はねぇ、液体窒素を使った解体の仕方は好きじゃないんだ。何かこう卑怯っていうか、爆弾に対して失礼な気がして・・・そう思いませんか?」
    アオキ「まったく思いませんね!」
    ネガミ「アオキさん、工具一式はありますか!」
    アオキ「あります・・・持って来ます」
    -アオキ、工具一式を取りにいく(4回目はける)
    ネガミ「・・・何?心配するな!わかっている。でも、そのことは言わないでおこう。・・・それと、もう少し彼について調べてくれ。パジャマのポケットに千円札を入れているような男だからな・・・しっ。」
    -アオキ、工具を持って帰ってくる
    アオキ「持って来ました~!」
    ネガミ「よし。まずは信管と爆弾本体を切り離す。通常、爆発に繋がるコ-ドは爆発の高電流に耐えられるよう、太くさせてあるはずなんだ。だから、太いコ-ドを切るんだ!」
    アオキ「どれも同じに見えます・・・」
    ネガミ「見ればわかるだろ!!」
    アオキ「・・・わかりませんよ(泣)!」
    ネガミ「・・・そうだ、触ってたしかめるんだ」
    アオキ「触る!?できませんよ、そんな怖いこと(泣)!!」
    ネガミ「時間がないんだよアオキくん!!」
    -アオキ、缶の内部に手を入れようとがんばるものの
    アオキ「・・・・・・むりぃぃぃぃ~~(泣)!!!」
    ネガミ「そうだ!コ-ドに糸を巻くんだ。円周の長い方が太いコ-ドだ!」
    アオキ「もう片付けちゃいましたよ! 」
    ネガミ「持ってくるんだ!!」
    アオキ「・・・そんなのでわかるわけないでしょ!」
    ネガミ「・・・太さの違いと言っても、ごくわずか・・・あっ!そうだ!糸を10回巻くんだ!10回巻いたらその差も10倍だぁぁ!!」 
    アオキ「10回巻く・・・」
    ネガミ「そう!10回!」
    アオキ「うう・・・糸、持って来ます!!」
    -アオキ、ソ-イングセットと冷却スプレ-を持ってくる。(5回目はける)
    -アオキ、帰ってくるやいなや缶の中に冷却スプレーをかける
    シューシュー!
    ネガミ「アオキさん、今のは何の音だ!何してる!?」
    アオキ「冷却スプレ-をかけたんです・・・!!少しはマシかなと思って・・・」
    ネガミ「・・・わかった。君がそれで落ち着くなら思う存分かけなさい」
    シューーーー!!シューーーー!!!
    ネガミ「もういい!もういいよ!アオキさん!!早く糸を10回巻くんだ!」
    -アオキ、糸を取り出し、缶の中のコードに巻こうとするが・・・
    アオキ「・・・ネガミさん・・・」
    ネガミ「どうした!」
    アオキ「スプレ-でベタベタして糸がうまくまけませ--ん(泣)!!」
    ネガミ「だから言ったじゃないかぁぁ(泣)!!」
    アオキ「ううう(泣)・・・」
    ネガミ「・・・アオキさん、こんな時に申し訳ないが、実は君に言っていなかったことがある・・・。本当の爆発の時間はいちいちよんご-・・・」
    アオキ「・・・は?」
    ネガミ「つまり11時45分・・・」 
    アオキ「そんなところでサバ読んでどうするんですか(泣)!! 」
    ネガミ「すいませんでしたーーーっっっ!!!」(気をつけして頭を下げる)
    アオキ「あと2分じゃないですか(泣)!」
    ネガミ「君を少しでも安心させるつもりだったんだよぉぉ(泣)!!そうだ!アオキくん、顔はどうだ?覗けるか?」
    アオキ「・・・覗く!?・・・こ、こうかな・・・ (泣)」
    ネガミ「コ-ドを口で咥えてみるんだ!」
    アオキ「口でくわえる!?」
    ネガミ「人間の唇は最も敏感な部分だ!コ-ドを噛んでその弾力で太さを感じるんだ!」
    アオキ「できるわけないでしょ!!」
    ネガミ「やるしかないんだよアオキくん!」
    -意を決したアオキ、唇を振るわせたり叩いたりし始める
    アオキ「・・・ぶるぶるぶるぶる!!ペチペチペチ!ぶるぶるぶる・・・」
    ネガミ「はっ!?何だ!何の音だ!!」
    アオキ「唇を・・・唇を敏感にさせてるんです・・・!よし・・・」
    -アオキ、缶の中に顔を入れコードを咥えようとするが・・・
    アオキ「できなぁぁぁぁい!!ううう・・・(シュ-シュ-)、なんだよこれ・・・」(崩れ落ち、スプレ-を力なく二回ほどかけ、投げる)
    ネガミ「はっ!?何だ!何の音だ!!」
    アオキ「ぶるぶるぶるぶる!!ペチペチペチ!ぶるぶるぶる・・・」
    ネガミ「はっ!?何だ!何の音だ!!」
    アオキ「これかなぁ…(泣)これっぽいなぁ…(泣)もうこうなったら・・・切りま--す!!!」
    ネガミ「待て!!まだだ-!!」
    アオキ「切りま---す!!!」
    ネガミ「やめろ---!!!」

    バチッ

    暗転

    (※かならず、注意事項を読んでから本文をお読みください)



    -真っ暗な空間に二人の声だけが響き渡る


    ネガミ(草なぎ剛)「アオキさん、あなたせっかちでしょ」
    ネガミ(草なぎ剛・香取慎吾)「「アオキさん、あなたせっかちでしょ」」
    ネガミ(香取慎吾)「アオキさん、あなたせっかちでしょ」


    明転


    -アオキ(草なぎ剛)、缶を両足で挟み、座り込んでいる。息は荒く汗だく。ネガミ(香取慎吾)、同じく安堵しながらも少し呆れた様子
    ネガミ「せっかちだな君は・・・」
    アオキ「はぁはぁ・・・すいませんでしたぁ~・・・」
    ネガミ「せっかちなのは悪いことではないが、時として一瞬の判断力の低下が大惨事を引き起こすことがある」
    アオキ「はい。はぁはぁ・・・」
    ネガミ「・・・ただし、それは判断が早いということでもある。戦場ではこの判断の早さが生死を分けるんだ」
    ―アオキ、やりきった爽やかな顔で額の汗をぬぐう。笑顔が浮かんでいる
    アオキ「はぁ・・・ふぅ・・・んふふ。ネガミさんこそ、せっかちでしょ?」
    ネガミ「確かに。私もせっかちな人間だ」
    アオキ「カップラーメン、3分待てます?」
    ネガミ「あれは食べてる間に3分経つからいいんだ。普通は2分で食べ始める」
    アオキ「じゃあ僕の方がせっかちだ♪僕は1分半で食べ始めますっ♪(両腕でガッツポーズ)あ、ネガミさん、ゆで卵は殻を剥きますかぁ?僕はあの殻を剥くのが嫌なんでゆで卵は食べませんっ♪」
    ネガミ「・・・私は、殻のまま食う!」
    アオキ「え!?殻も食べちゃうんですか!?」
    ネガミ「そのまま食べて殻は後で一気に・・・吐き出す!」
    アオキ「へぇ~すごいなぁ♪」
    ー安心し、完全にリラックスするアオキ。ソファにクッションを抱えて寝転ぶ
    アオキ「・・・ところで、この爆弾、どうしたらいいですかぁ?」
    ネガミ「そのままにしておいてくれ。今、県警を向かわせた」
    アオキ「え?まだ出動してなかったんですか!?もう!早く取りに来てくださいよ~。部屋の中に爆弾があると落ち着かないんで♪」
    ーネガミ、立ち上がり、ホワイトボードを眺める
    アオキ「ネガミさんはどうしてこの仕事についたんですか?」
    ネガミ「人の嫌がる仕事をしろと親に言われて育ちましてね。大学を卒業して、海外へボランティアに行きました。アフガニスタンで初めて解体した爆弾は、ソ連軍の不発弾でした」
    アオキ「ふぅ~ん・・・やめようと思ったことないんですか?」
    ネガミ「ありませんね。嫌になったことはないです。天職だと思ってますから」
    アオキ「ふぅ~ん。すごいなぁ!僕にはできない」
    -ネガミ、アオキの話に付き合いながら、ホワイトボードに書いた缶を前に考え出し、あることに気付く
    ネガミ「・・・ちょっと待ってください、アオキさん。さっき、恵方巻きみたいなものがあると」 
    アオキ「はい!恵方巻きがみっつ!」(元気に)
    ネガミ「・・・おかしい!缶を密閉状態にするのは分かる。それによって爆発の威力が増すからだ。しかし・・・缶と爆弾の大きさが合わない・・・!アオキさん、コードを取り出してください!」
    -アオキ、缶の中から黒いコードの塊を取り出す
    アオキ「底が見えます!」
    ネガミ「底の深さを測ってくれますか!」
    -アオキ、千円札を当て、底までの深さを測る
    アオキ「・・・30㎝です」
    ネガミ「やっぱり!底はどうなっていますか?」
    アオキ「ネジが」
    ネガミ「ネジ!?」
    アオキ「ネジで留めてあります!」
    ネガミ「くぅぅぅ!エンジェルハート!やはり一筋縄ではいかないな!!!」
    アオキ「ちょっと・・・」
    ネガミ「アオキさん、さっきの爆弾はトラップです。本物がまだあります」
    アオキ「ええ?」
    ネガミ「信管と爆弾を取り出して下さい」
    アオキ「そんなぁ・・・」
    ネガミ「まだ勝負は終わってなかったんですよ。大丈夫です、私の指示に従って頂ければ!」
    アオキ「・・・わかりました」(しぶしぶ)
    ネガミ「では、信管を爆弾と切り離しましょう!」
    アオキ「切り離す・・・?」
    ネガミ「ゆっくりと、信管を回してください。安心して下さい、爆発はしません」
    -アオキ、渋い顔をしながら両手を缶の中に突っ込み、力を入れる
    -ネガミ、マーカーペンを信管に見立ててアオキが信管を回している姿を再現している
    アオキ「あの!」
    ネガミ「何ですか?」
    アオキ「どっちに回せばいいんですか?」
    ネガミ「左回しです!普通、何でも緩める時は左回しでしょう!」
    アオキ「左回しってどっちですか?」
    ネガミ「左回しって言ったら左回しだろう!!アオキさんあなた、右と左もわかんないんですか!」
    アオキ「僕から見て右にネジがあるから、どっちがどっちだかわかんないんだよ!」
    ネガミ「君は食事の時、お箸を持つのはどっちの手だね?」
    アオキ「お箸・・・右です」
    ネガミ「であれば、左回しとは、いついかなるときも親指の方に回すことだーーー!!」
    アオキ「親指・・・」
    ネガミ「アオキさん、あなた親指もわからんのかね(泣)!一番太い指が親指だ!」
    アオキ「わかってますよ!!爆弾触ってるから動揺してるんですよ!・・・親指の方に・・・くくく・・・外れました。・・・はぁはぁ」
    -アオキ、金属製の信管(直径2cm、長さ15cm程度)を外し、テーブルにそっと置く
    ネガミ「爆弾はどうなっていますか?」
    アオキ「2箇所、ネジで留まっています」
    ネガミ「プラスドライバーでネジを外すんだ!」
    アオキ「ネガミさん!よくプラスのネジだってわかりましたねー!」
    ネガミ「ネジと言えば大半はプラスネジだからな」
    アオキ「あれ、そういえばマイナスネジってあんまりないですね」
    ネガミ「最近マイナスネジは使われなくなったからな。ホームセンターでも取り扱ってない」
    アオキ「マイナスドライバーはあるのに。あれ?・・・じゃあマイナスドライバーって何に使うんですかね?」
    ネガミ「マイナスドライバーは使い道がたくさんある。例えば、何かに引っかけてこじ開けたり、ちょっとした汚れなんかこれでちゃちゃっとこう(つつく仕草)」
    アオキ「俺、マイナスドライバー好きだったんだけどなっ!もっと頑張って欲しかったなぁ!」
    -アオキがプラスドライバーを回しているとき、ネガミもペンを回していて、アオキが信管を机の上に置くとネガミもペンを置く、などふたりの動きは終始シンクロする 
    アオキ「外れました!」
    -アオキ、恐る恐る缶から爆弾を取り出す
    アオキ「・・・あの!これどこに!?」
    ネガミ「ソファはありますか?」
    アオキ「はい!」
    ネガミ「ソファの上にクッションは?」
    アオキ「あります!」
    -アオキ、ソファの上に置かれたクッションの上に爆弾を置こうとするが・・・
    ネガミ「ソファの上にあるクッションの上に・・・は絶対置いてはいけません!」
    -咄嗟に身をひるがえすアオキ
    アオキ「ちょっと~!!そういう事は先に言ってくださいよ!!」
    ネガミ「ソファの上のクッションだと、安定性が悪い!落ちたらどうするんです!もしクッションが落ちたら・・・とにかく、まずクッションを床の上に置いてください!」
    -アオキ、ネガミに言われたとおり、クッションを床に置く
    アオキ「こわいっこわいっ」
    ネガミ「その上に爆弾をそっと置いてください!」
    アオキ「・・・置きました!」
    -アオキ、缶の前に戻り、ネガミの指示を待たずに底を固定しているネジもさっさと外しだす
    ネガミ「ネジはどんな形をしていますか?」
    アオキ「どんな形って・・・そんなのわかんないですよ」
    ネガミ「平らな皿のような形をしていますか?盛り上がった山のような形をしていますか?」
    アオキ「・・・皿のような形です」
    ネガミ「アオキさん、わかったよ、それは・・・皿ネジだ!!」(嬉しそうに)
    アオキ「ネジの種類なんてどうでもいいんだよ!!」
    ネガミ「ネジには皿ネジ、山ネジ、トラスネジの三種類がある・・・」
    アオキ「それが何だって言うんだよ(泣)!」
    ネガミ「ネジに関するちょっとした・・・豆知識だ!」(親指を立て嬉しそうに)
    アオキ「いらないんだよそんな豆知識・・・くくく・・・」
    ネガミ「では、慎重に外していきましょう!!どこにトラップがあるかわからないですからね。そのネジを外したら爆発っていうのもありえる」
    アオキ「・・・もう外しちゃいました」
    ネガミ「・・・あなたとは本当に息が合いませんね・・・」(心底呆れた表情で)
    アオキ「くくく・・・底が取れません!なんかこう、ひっかけるものないですかねぇ・・・くく」
    ネガミ「アオキさん!!」
    アオキ「はい?」
    ネガミ「マイナスドライバーの出番ですよ!!!」(嬉々として興奮しながら)
    -アオキ、待望のマイナスドライバーをひっかけ、底を外す。中からでてきたのは・・・
    アオキ「ネガミさん・・・これ・・・」
    -アオキ、一回り小さい二つ目の缶を取り出す
    アオキ「缶が・・・缶がもうひとつ・・・」
    ネガミ「やはりそういうことか!やってくれるなエンジェルハートめ!高さは!」
    -アオキ、慣れた手つきで千円札を取り出し素早く測る
    アオキ「高さは25㎝!直径は・・・25㎝!あ!またテープが巻かれています!」
    ネガミ「ふっふっふ・・・この勝負、ネガミダイゴロウとエンジェルハートの一騎打ちだ!」
    アオキ「・・・もうやだ!」
    ネガミ「アオキさん!!」
    アオキ「もうやだ!俺は逃げる!」
    ネガミ「そんなこと言わないで!あなたしかいないんだ!頼む!アオキさん!テープを剥がしてくれ!!」
    アオキ「俺は逃げようと思ったらいつでも逃げられるんだよ!」
    -言うことを聞かなくなったアオキに、ネガミ、しばし考え込み・・・
    ネガミ「・・・この場合、どちらがイニシアチブを取るのか、ってことが問題ですね・・・」
    アオキ「それはもちろん僕でしょ!あんたはずっと東京にいてここにはいない!どっちがイニシアチブを取るか、決めるのは僕だ!」
    ネガミ「・・・わかりました」
    アオキ「・・・」
    ネガミ「・・・」
    アオキ「よし!・・・あんたがやれ!」(ネガミに向かって指を指す)
    ネガミ「・・・了解!」(嬉しそうに手を額にあて敬礼の仕草)
    -しぶしぶ二つ目の缶のテープを剥がすアオキ
    アオキ「なんだかなー・・・」
    ネガミ「・・・ところで、アオキさんはどうしてそちらに住んでいるんですか?地元の人じゃないですよね?仕事は何を?」
    アオキ「今は何もしてません。学生時代に仲間と会社起こしましてね。いわゆるITってやつです。いろんなことやってきたけど、やりたいことあらかたやっちゃったし。20年やって去年辞めました。最後は人間関係が原因でしたけど。仕事は部下に任せたんで、農業でもって思って、この家と畑を買いました。でも・・・土いじりって合わなくて」
    ネガミ「アオキさん・・・あなた先ほど、友達を呼んで騒いでたら警察を呼ばれたって言ってましたが、こんな周りに畑しかない場所なら、どんなに騒いだって誰も通報なんかしないでしょう」 
    アオキ「え?いや、友達が東京から出てきて、一人が花火やろうって言い出して。そしたらけっこう本格的な花火バンバン打ち上げちゃって」
    ネガミ「アオキさん・・・あなたに大事なことをお伝えします」
    アオキ「はい?」
    ネガミ「私は・・・この仕事に対する意欲が少しづつ薄くなくなってきちゃった」
    アオキ「は!?どういう意味ですか!」
    ネガミ「アオキさん、私はあなたを少々誤解していたようだ・・・。あなた、朝食にはフルーツを食べると言った」
    アオキ「言いましたけど!」
    ネガミ「田舎の人間なら・・・果物だ」
    アオキ「そんなの言い方の違いでしょ!」
    ネガミ「それに、こんな時間まで寝ているようだし。パジャマのポケットに千円札が入っていたのだって、コンビニに行くためだ」
    アオキ「そりゃコンビニには行きますけど!」
    ネガミ「パジャマの上にガウンを羽織って、深夜、車に乗ってコンビニに行く。やることが・・・都会的だ」
    アオキ「そんなの偏見ですよ!!」
    ネガミ「私は最初、田舎の素朴な青年かなって・・・」
    アオキ「僕がお金を持っているからやる気をなくしたって言うの!?何言ってんだよぉぉ!!一般市民を助けるのがあんたらの仕事だろーー!!」
    ネガミ「すいません・・・」
    アオキ「・・・」
    ネガミ「・・・アオキさん?お手々がお留守になっていませんか?」
    アオキ「お母さんか!たまんないなあ!!」
    ネガミ「・・・・・・♪あきらめぇるな~まだ 間に合うさ~」
    アオキ「こんな時に何歌ってるんだよー!」
    ネガミ「・・・自分への応援歌です」
    アオキ「はあ!?」
    ネガミ「♪あきらめぇるな~歯を食いしばれ~きみを 待ってる ひとがいる~」
    アオキ「・・・あ! それ知ってます。アニメの主題歌ですよね?」
    ネガミ「そうです!『ど根性キャプテン』」
    アオキ「もしかして、同世代ですか?」
    ネガミ「あなたの一つ下です」
    アオキ「なんだよ!年下かよ!」
    ネガミ&アオキ「「♪あきらめぇるな~まだ まにあう~君は 君だけの 君じゃない~僕らは~」」
    ネガミ「何を今~」アオキ「今何を~」
    ネガミ&アオキ「「すべーきなのか 愛する~友のために 友のーたーめーに 僕らはー」」
    ネガミ「何を今~」アオキ「今何を~」
    アオキ「そこ”今何を“でしょ(笑)」
    ネガミ「”何を今“ですよ!!(部下に向かって)わかるか?誰かわかるやつはいないのか!・・・後でユーチューボで調べてくれ!」 
    ネガミ「どうやら我々はとことん気が合わないようだ!やはり友達になれる気がしない・・・テープは?」
    アオキ「とっくに剥がし終わってるよっ!」
    ネガミ「じゃあ蓋を開けて」
    -アオキ、二つ目の缶が1つの錠前で開かないようになっていることを発見する
    アオキ「はい。あ!錠前みたいなのがついてます!」
    ネガミ「錠前みたいなもの?」
    アオキ「なんかこう、金属が・・・Uの字になっていて・・・」
    ネガミ「それ、錠前みたいなものじゃなくて錠前だよ!!」
    アオキ「なんでわかるんですか?」
    ネガミ「どう考えたって錠前しかないでしょう!鍵は・・・ないか。よし。それを信管の火薬で爆発させよう・・・」
    アオキ「は!?」
    ネガミ「心配はいらない!それぐらいの爆発なら・・・」
    アオキ「爆弾が入った缶を火薬で爆発させる!?できるわけないでしょ!!」
    ネガミ「やるしかないんだよ!アオキさん!」
    アオキ「冗談じゃない!もう水草なんてどうでもいい!カメ連れて車で逃げる!」
    -アオキ、二つ目の缶を前にその場を去ろうとする
    ネガミ「待て!待ってくれ!」
    -ネガミの懇願に、去りかけたアオキ、背を向けたまま足を止める
    ネガミ「爆破を止める術があるのに・・・!それをせずにみすみす爆破させるのは・・・辛いんだ・・・戻ってきてくれ!!アオキさん!!」
    -アオキ、無言でふり返り戻ってくる
    アオキ「・・・次は何をしたらいいんですか」
    ネガミ「アオキさん・・・(泣)では小皿を持って来てください・・・それと・・・ご飯食ですか?パン食ですか?」
    アオキ「・・・どっちも食べるけど・・・」
    ネガミ「トースターはありますか?」
    アオキ「はい・・・」
    ネガミ「どんなタイプですか?」
    アオキ「どんなって・・・パンが上から出て来るタイプの」
    ネガミ「よし!!それも持って来て!」
    -アオキ、小皿とトースターを取りにいく(1回目アオキはける)
    ネガミ「大丈夫だ。何としてもあの青年の命は我々が守る!わかっている!先日のようなことにはさせん・・・!」
    -部下が何かを報告してくる
    ネガミ「何っ!?まさか・・・いや、その事はまだ黙っておこう・・・」
    -アオキ、小皿を乗せたトースターを持って戻ってくる
    アオキ「持って来ました!」
    ネガミ「では、まず信管から火薬を取り出してください」 
    -アオキ、信管の蓋を手で開けようとする
    アオキ「イーーー・・・開きません!」
    ネガミ「素手でやるのは危険だ!」
    アオキ「どうしたらいいんですか!?」
    ネガミ「ペンチで固定してください!」
    アオキ「ペンチで持ったらどうやって回すんですか(泣)!」
    ネガミ「んんんーー・・・ではニッパーで回してください!」
    -アオキ、信管本体をペンチでつかみ、蓋をニッパーで挟み開けようとする
    アオキ「ペンチで固定して・・・はぁはぁ・・ニッパーで・・・回す・・・くく・・・取れた!取れました!」
    ネガミ「中の火薬をそーっと小皿の上に出してください!」
    アオキ「小皿に!?先に言ってくださいよ~!」
    ネガミ「ないんですか!?小皿はいまどこにあるんですか!?」
    -アオキ、ペンチで挟んだ信管を持ち、小皿のところまでソロソロ移動する
    アオキ「そぉ~っと・・・はあはあ・・・」
    ネガミ「・・・アオキさん、クラッカーってあるでしょう?あれは紐をひっぱる時の摩擦が発火装置の役割を果たしているんです」
    アオキ「糸を引っ張っただけで摩擦って起こるんですか!?」
    ネガミ「ええ。あ、あと子どもが花火をほぐしてるうちに爆発して指がなくなっちゃったって話も・・・」
    アオキ「ちょっと・・・やめてくださいよ!」
    ネガミ「失礼。くくく(笑)」
    -アオキ、小皿の位置まで無事に移動し終え、小皿の上に信管から火薬を出す(立った状態の高さで)
    アオキ「出しました・・・皿の上に出しました~・・・」
    ネガミ「よろしい!ではその火薬を2グラム、錠前にのせてください!」
    アオキ「2グラム!!?2グラムってどのくらいですか!」
    ネガミ「小さじ二分の一です!」
    アオキ「わかんないですよそんなの!」
    ネガミ「では、ひとつまみ・・・」
    ネガミ「ひとつかみ?」
    ネガミ「つかんでどうするんですか!ひとつまみです!気をつけてください・・・少しの振動でも・・・」
    アオキ「はあはあ・・・くっ・・・」
    -アオキ、火薬をつまもうと小皿の上に必死に手を出そうとするが・・・
    アオキ「やだよぅ(泣)!!!火薬つまむのやだよぅ(泣)!!!」
    ネガミ「じゃあこうしよう!小皿を傾けてそっとふりかけるんだ。こう、こんもりとなるように…」(手で小山を作るような仕草)
    アオキ「・・・皿を・・・!傾けて・・・くくく・・・できなぁぁぁい!!やっぱりつまみます!!」
    -アオキ、意を決して火薬をつまみ、錠前の上に乗せる
    アオキ「・・・乗せました!!」
    -アオキ、指をつい口元に持っていこうとする
    ネガミ「よし・・・おっと、指は舐めるな!」
    アオキ「どうしてわかったんですか!」 
    ネガミ「何かそんな気がして・・・アオキさん、どうやら我々は息が合ってきましたね!」
    アオキ「はい!」(嬉しそうに)
    ーアオキ、火薬を取り出した信管をテーブルの上に置く
    ネガミ「次はニクロム線だ。ペンチでトースターからニクロム線を引っ張り出して火薬にあたる様においてください!」
    アオキ「そんなことをしたらパンが!」
    ネガミ「心配するな。警視庁から君に最高級のトースターをプレゼントする」
    アオキ「わあ!それなら最新式がいいなあ!」
    ネガミ「何でも好きなものを言うといい」
    アオキ「じゃあ俺、あれ欲しいんですよね、あの油なしでフライとかつくれるやつ!ノンフライヤーってやつ!」
    ネガミ「んーー・・・では全部まとめて送りましょう!!」
    アオキ「やった!」
    -アオキ、トースターのパンが出て来る所にペンチを入れる
    アオキ「・・・クーー!!これかな・・・出来ました!」
    -トースターからニクロム線がのび出てくる
    ネガミ「よし、それを錠前に触れるようにしてください!」
    アオキ「はい!」
    -アオキ、2m程引っ張り出したニクロム線を錠前にかける(この時、錠前の部分、つまりニクロム線が接した部分は客席からは見えない)
    ネガミ「火薬はちゃんとのっていますか!」
    アオキ「のせました!」(以下、ネガミの問いかけに都度、指さし確認をするアオキ)
    ネガミ「ニクロム線は触れていますか!」
    アオキ「触れています!」
    ネガミ「ではプラグを電源にさして」
    アオキ「さしました!」
    -アオキ、トースターのコンセントを延長コードに繋げる
    ネガミ「スイッチを入れて!」
    アオキ「入れました!」
    ネガミ「タイマーを2分にセットして」
    アオキ「・・・セットしました!」
    ネガミ「あとは・・・神に祈ろう・・・」
    -アオキ、ソファの後ろに一旦逃げるが、2個目の缶のそばにあった爆弾を遠ざけた後、一つ目の缶の蓋の上に乗り、缶本体の後ろに隠れ、ネガミとともに両手を組んで神に祈る
    チチチチチ・・・
    -タイマーの音が鳴り響く
    ネガミ「アオキさん、さっき、どうして戻ってきてくれたんですか?」
    アオキ「ネガミさん、僕、あなたの気持ちわかりましたよ・・・あなたがなぜこの仕事を続けているのか。生きるか死ぬかのスリリングなこの気持ち。この気持ちを味わって癖になってしまった。そうでしょ?」
    -アオキ、ソファの横に置いた爆弾が二つ目の缶に近いことに気付き、ソファの裏に移動させ、再びひとつめの缶の蓋の上に戻る
    ネガミ「・・・さっき、この仕事は天職だと言いましたね。でも、そんなことはないんです。辞めようと思ったこともあります。・・・アオキさん・・・この仕事につきたいなんて言わないでくださいよ?」(静かな苦笑)
    アオキ「今日だけで・・・十分ですよ・・・」

    チーン
    -トースターの音が鳴り響く

    ボンッッ!! 
    -小さな爆発が起き、火薬の匂いとともに煙が立ちこめる
    -アオキ、錠前の状態を確認するため缶に近づく 
    アオキ「錠前が壊れました!!!」
    ネガミ「やったな!アオキくん!」
    -アオキ、嬉しさのあまり、思わず爆発直後の錠前を取り外そうと手を延ばす
    アオキ「あっつい!あっつい!!」
    ネガミ「素手は危険だ!ペンチを使え!」
    -アオキ、ペンチで破壊した錠前を取り外し、蓋を開ける
    アオキ「取れましたー!!」
    ネガミ「何が見える?」
    アオキ「赤と青の線が見えます!」
    ネガミ「赤と青ぉぉぉ!!?」
    -ドラマの中でしかありえない、と先ほど強く否定した赤と青のコードの登場に、気まずさが漂う
    アオキ「あと恵方巻きみたいなのがみっつ!」」
    ネガミ「コードはどうなっている!?」
    アオキ「コードは・・・あ!デジタル式の時計が!・・・3分23秒、22秒・・・」
    ネガミ「エンジェルハートめ・・・手の込んだことしやがる・・・!一体何を考えているんだ!はっ!これはブービートラップだ!だとしたら、どちらを切っても・・・爆発だ・・・」
    アオキ「どっちを切るんですか!?」
    ネガミ「わからん(泣)!!」 
    アオキ「無責任なこと言わないでくださいよーー!!」
    ネガミ「・・・ぐぐ・・・アオキさん・・・アオキさんにちなんで青だ!青を切れぇぇ(泣)-!!」(泣きそうな表情で拳を振り上げる) 
    アオキ「なんだよそれぇぇぇ(泣)説得力ないですよ!そんなんで決めるなよぉぉぉ(泣)!!」
    ネガミ「うう・・・」
    アオキ「どうします!?どっちを切りますか!?」
    ネガミ「そしたらさっきと同じように・・・」
    アオキ「あんた、それでいいのかよ!エンジェルハートに勝つんじゃなかったのかよ!!」
    -ネガミ、アオキの叱責に我に返る
    ネガミ「・・・そうですね・・・もう一度形状を教えてください」
    アオキ「爆弾から赤い線と青い線が並んで伸びています!幅は5ミリ。そして・・・あの、何て言うんですか、あの溶かして固めるやつ」
    ネガミ「えーと、ハンダですか!?」
    アオキ「そう、そのハンダでとめてあります!何か山が二つになっていて・・・」
    ネガミ「ひょっこりひょうたん島みたいになっているということだな・・・アオキさん、ハンダはどうなっていますか?詳しく教えてください!ハンダの状態でどっちを先に留めたかが分かるはずです!」
    アオキ「赤の上に青が留めてあります!」
    ネガミ「ということは・・・通常の人間の心理からいって、本物を先にセットしておいて、トラップを後でくっつける・・・そうだ、そうに違いない!赤だ!赤を切れーー!!」
    アオキ「わかりました!!切りまーーーす!!」

    パチッ

    アオキ「・・・タイマーが止まりました・・・」
    -二個目の爆弾の解体に成功し、初めて向き合い視線を合わせるふたり。安堵の笑みを浮かべている
    ネガミ「やりましたね、アオキさん」
    アオキ「やりましたね、ネガミさん」
    ネガミ「アオキさん、あなたが的確に報告してくれたからですよ」
    アオキ「ネガミさんが僕に指示してくれたからですよ。ハンダの状態でわかるなんてすごいですよ!」
    ネガミ&アオキ「「・・・二人で褒め合っててもしかたないですね」」
    ―安堵するネガミ。しかし、アオキは二個目の缶の底にまたしても上げ底があることを発見してしまう
    アオキ「・・・底が・・・」 
    ネガミ「どうした?」
    -アオキ、爆弾を取り出し底を外す。すると三つ目の・・・
    アオキ「もう一つ缶が出てきました!高さ…」
    ネガミ「もういい!アオキさん!…もう無理だ・・・逃げてくれ・・・」
    アオキ「タカノホシクサがどうなってもいいのかよ!!」
    ネガミ「先ほど、タカノホシクサは50年前に絶滅した、という情報が入ってきたんだ・・・」
    アオキ「どういうことだよ!!」
    ネガミ「悪かった!さっき分かったんだ。・・・だから、もう爆弾を解体しなくていいんだ・・・」
    アオキ「・・・もうそんなことどうでもいい」
    ネガミ「え・・・?」
    アオキ「・・・」
    ネガミ「アオキさん!!逃げろ・・・!逃げるんだ・・・!!」
    -アオキ、三つ目の缶のテープに手を伸ばす
    アオキ「・・・」
    ネガミ「ううう・・・」
    -アオキ、三つ目の缶を両足で囲むように座り、缶を抱えながらうっすらと笑みを浮かべ始める
    アオキ「・・・ここで諦めるんですか?」
    ネガミ「・・・えっ?」
    アオキ「エンジェルハートに負けていいんですか?」
    ネガミ「・・・」
    アオキ「あきらめぇるな~歯を食いしばれ~きみを 待ってる ひとがいる~・・・」
    -アオキ、歌いながら、三つ目の缶のテープを剥がしはじめる
    -ネガミ、頭を垂れて崩れ落ちる
    ネガミ「・・・慎重に・・・お願い・・・します・・・」

    アオキ「あきらめぇるな~・・・まだ まにあう~・・・」
    アオキ&ネガミ「「君は 君だけの 君じゃない~僕らは~」」
    -ネガミ、観念したように共に歌い始める
    ネガミ「何を今~」アオキ「今何を~」
    アオキ&ネガミ「「すべーきなのか~ 愛する~友のために 友のーたーめーに 僕らはー」」
    ネガミ「何を今~」アオキ「今何を~」
    アオキ「どっちでもいいか~・・・」
    -アオキ、笑顔でテープをはがしていく ふたつのステージがゆっくり下がっていく


    暗転 


    終演

    さてさて、『burst!~危険なふたり』が無事開幕しましたな!おめでとうございます!!
    ふたりでぱじゃまでおじゃましたり、上の二人が心配したり、楽屋がひとつとか、お揃いのアイテムが増えていったり。・・・すげーな。すげーよ。この「家族感」と「双子感」がすげーよ。
    親友とか戦友と言った方が、この場合正しいんだろうけど、私には「すまっぷ家族感」と「しんつよ双子感」がワンタッチでプニョーンと攻めてくる。そしてワンタッチでプニョーンと言われると、どうもバネがビヨンビヨンしてるおもちゃボールペン(すごい書きづらい実用性のないやつ)を想像してしまう。いや、慎吾のボールペンのことはいいんだ。剛のよくわからん擬音も。
    これまでの私のしんつよ感って、どうも神話寄りだったのよね。「オレ達は元々一本の樹」とか言ってたじゃん?一本の樹から生まれて、成長して、枝分かれしていって・・・おお神よ・・みたいな「魂の双子」っていうイメージだったのよね。何かそれが、開幕から会見を通して一気に「双子ちゃん感」になった。普段は知らないフリを決め込むつとぷの心配している様子が両親のようで、観に行くよ~という吾郎さんがお姉ちゃんのようで(あくまで女子)。神話から現実に、そして庶民的になったというか。お隣のおうちの元気な双子ちゃんみたいな。ご近所名物みたいな。くーーーーーーーーーーー!!!か・わ・い・い!!
    そんな双子ちゃんにはお揃いのプレゼントをしなくちゃな。っていうか、そもそもお揃いのアイテムがしんつよに贈られるっていう現実よ。プレビューに来た方々や関係者さんがあげたってことでしょ!?その発想!!お揃いのアイテムをプレゼントしようという発想!!双子ちゃん産んだ友達に色違いのロンパースでも贈るようなナチュラルさじゃね!?くーーーーーーーーーーー!!!か・わ・い・い!!で、早速、いいもの見つけて買っちゃったんだぜwww「しんつよへ」って宛名つけて投函するわw・・・問題は「慎吾へ」でも「剛へ」でもなく「しんつよへ」っていう形でふたつを離さずに投函したいのよね。そこに双子ちゃんの意味があるじゃん?でもたぶんプレゼントボックスって一人一人別になってるでしょ?慎吾ボックスと剛ボックスの間に置けばいいのか、一応生まれたのが先ってことで剛ボックスに入れればいいのか。うむ。まあいずれにせよ、私の中の双子ちゃんを愛でたい気持ちと、しんつよ二人で開けてもらいたいという思いを込めて「しんつよへ」の宛名を決め込みたい。私以外の人にはどうでもいい決意。


    ところで、連日の当日券。思ったより(素人の私の予想だが)枚数が多いのもあり、まだまだ諦める必要はないな、という印象を受けた。挑戦出来る人には毎日、ドラマチックな日々だけれども。だけど、今も全滅状態で観劇を切望している人はたくさんいる。そして先月、映像化やパブリックビューインなどを願ってアクションを!ということで、いろいろやってはいたのだが、私の友達のところに「映像化もパブリックビューングも行わない」という旨の、完全に言い切った形のメールが主催者さんから来たとのことで、万事休すか。ぐぬぬ。。。と定期的な呼びかけを中止した。だけど、果たしてこれが正解なのか。
    二人が会見で来れない人について言及したことは、こういう状況を二人がよくわかっているということだ。だから、声を出すことが二人を、関係者を苦しめることになるのではないか、そんな思いもある。でも、続けることが何かを変えることになるのではないかという思いもある。
    今一度、要望送付の各連絡先をまとめた記事を再びリンクしておきます。
    皆さんの判断とそれぞれの思いに任せます。


     映像化?映画館で?追加公演?『burst!~危険な二人』に声を届けようではないか。

    【剛担も慎吾担もしんつよクラスタもスマヲタも観劇クラスタも三谷幸喜ファンも、すべての皆様へ】

    さて、一般発売、いかがだったでしょうか。先行から一般まで皆様、お疲れ様でした。ゲットできた方、おめでとうございます!!胴上げだ胴上げ!ワッショイワッショイ!
    チケットが手に入らなかった方、まだ諦める必要はありませんよ。Twitterでのチケツイはかなり力を発揮するようで、全滅したフォロワーさんが何人もチケットを譲ってもらえているので、諦めないことが肝心かと思います。アカウントを持ってない方はこれを機にやってみませんか。また当日券情報など、PARCO劇場のHPの入念なチェックも大切です。
    いずれも、決め手は「最後まで諦めないこと」です。「諦めを十分に用意しておくことも人生という旅には必要だ」(byショーペン・ハウエル&紺野先生)
    NO!諦めは用意してはならん!!用意するな!今回だけは!


    さて、本題はここからです。今回のしんつよ舞台に関して、タイトルにある通りの呼びかけをしようと思い、先立ちまして、私の考え等をご一読頂き(しなくてもいいけど)、ちょっとみんなでアクションを起こしませんか。どうですか?いいですね?では、GO!!


    <はじめに~私の考え~>
    私は、普段から演劇鑑賞を趣味としており、贔屓の劇団の新作には東京まで遠征し観に行くこともよくあります。剛の舞台も慎吾の舞台も三谷幸喜氏の作った舞台も、今までたくさん観てきました。
    大好きなことにはこだわりがあります。舞台は生もの、一期一会。
    私は舞台の映像化には元来、反対の姿勢を取ってきました。役者の芝居を生で観ることに舞台としての醍醐味がある、そう思ってきたからです。忘れられない作品をもう一度観たい、と強く思うことはあっても、思い出を反芻して浸る、この尊さを含めて、「観劇の楽しさ」であると思っているからです。
    しかし、今回のように、歴史的な舞台になると予想されること、大きな需要があることを考えると、限られた人達だけで味わうのは何とも勿体ない、くやしい。もっと多くのファンが観劇するべきだと感じました。
    以上のことから、今回の作品に関しては、私自身の観劇に関するこだわりを捨て、行動を起こすことにしました。行動を起こすといっても、今の私ができることは、このブログ、およびTwitterなどのSNSを通して、多くの人に「たとえチケットが手に入らなくても観劇できるよう声を出してみませんか?」と呼びかけることです。運よくチケットに恵まれ観劇出来る人にも同様の協力を呼びかけます。
    またSMAPのメンバーがこれまで出演した舞台はすべて映像化されていません(BSなどでテレビ放送されたものを除く)。詳細はわかりませんが、事務所に何らかの事情があるのでしょう。映像化を望む場合、このハードルも越えなくてはなりません。
    当初、ネット署名なども検討しましたが、管理する労力や個人情報を預かるかも知れないリスクもあり、効果的ではないと判断しました。そこで、少しでも多くのファンがこの舞台を観られるよう、単純に、純粋にみんなで各関係者に要望を出すという方法で「声」をあげることが重要ではないかと思いました。しかし「声」には「数」が必要です。私一人で、私の友達何人かでやっても微力にもなりません。そこで、同じ思いを抱えている方、どんなに頑張ってもチケットを入手できなかった方、賛同できる方は、各々の思いを各所に届けてみようではありませんか。運よくチケットを手にし観劇できる方もぜひお力を貸してください。
    どれかひとつでも実現したら、私達の声は届いたことになる。そう信じてやってみませんか。



    ーーーーブログやHPでの呼びかけのみ以下よりコピペ、改変可

    今回の草彅剛・香取慎吾の二人舞台『burst!~危険な二人』は、多くのファンが熱望していた舞台です。数年前、二人が雑誌の誌面で話していた夢がついに実現、「しんつよ」としてコンビで愛され、舞台人として実績のある二人と、彼らと縁の深い三谷幸喜氏のタッグとなる本作は、彼らにとっても、私達ファンにとっても「夢の実現」そのものです。
    今回、会場となるPARCO劇場は、二人舞台に、三谷作品にとっても、演者と観客が一体化できる、まさに本作にとって他にないほど理想の場でしょう。

    しかし、現実は非常に厳しいものです。先行申し込み期間中、PARCO STAGEホームページ先行とイープラス先行は、三日間もの間、電話が大変繋がりにくいという事態も起きました。エントリーさえもできなかった人達が数多くいました。それだけ多くの人が、抽選申し込みに殺到したと言っても過言ではないでしょう。
    PARCO劇場の座席数は458席。公演数は41公演。関係者席等を差し引いたとして、おそらく、約18500名ほどしか観劇できない計算になります。
    母数は想定不可能ですが、これまでACTシアターやシアターオーヴを超満員にしてきた草彅剛と香取慎吾の二人舞台です。仮にシアターオーヴで上演したとしてもチケットは入手困難であったでしょう。観劇を熱望するファンが溢れること、多くの人がチケットを手に入れられず涙を飲むことは明白です。
    そこで、少しでも多くのファンがこの舞台を観られるよう、各関係者に要望を出すという方法で「声」をあげることが重要ではないかと思いました。しかし「声」には「数」が必要です。私一人で、私の友達何人かでやっても微力にもなりません。そこで、同じ思いを抱えている方、どんなに頑張ってもチケットを入手できなかった方、賛同できる方は、各々の思いを各所に届けてみようではありませんか。運よくチケットを手にし観劇できる方もぜひご協力ください。
    どれかひとつでも実現したら、私達の声は届いたことになるでしょう。


    要望することは下記のいずれか、もしくは複数。

    1.映像化(DVDあるいはBD化)
    メリット:
    ・全ての観劇を望む人へ届く
    ・形としてファンの手元に残る
    ・稽古風景などの特典映像が期待できる
    ・様々な事情で出かけることが難しい人も観劇できる
    ・字幕がついた場合、耳の不自由なファンも楽しむことができる
    デメリット:舞台を生で直接観られるわけではない

    2.全国の映画館におけるライブビューイングの開催
    メリット:
    ・スクリーンを通してであるが、同じ時間を共有できる
    ・開催地によって東京近郊に住む人以外が足を運びやすい
    ・剛と慎吾にとっても初めての試みであり新鮮みがある
    ・過去に三谷幸喜氏の作・演出作品『おのれナポレオン』が全国28箇所でライブビューイングを予定していた(※主演の天海祐希さんの体調不良の降板により残念ながら中止)
    デメリット:
    ・映画館の協力が必須である
    ・再びチケット入手困難問題が起こり得る

    3.地方公演、追加公演、再演
    メリット:
    ・地方公演の場合、東京という拠点から離れることでの出演者や関係者に新鮮味が生まれる
    デメリット:
    ・出演者の負担やスケジュール、劇場側の都合など様々な制限がある
    ・本公演終了後に再演や地方公演が実現した場合、現在予定されている千秋楽が千秋楽でなくなる可能性がある
    ・再びチケット入手困難問題が起こり得る

    4.テレビ放送(WOWOWやBSプレミアムなどでの放送)
    メリット:
    ・加入すれば誰でもテレビで観ることができる、録画ができる
    ・WOWOWステージでは、三谷幸喜や蜷川幸雄、NODA・MAPなどの作品をこれまで数多く放送しているため、局としてもお馴染みのラインナップとなり得る
    ・先日の未解決事件、今春からスタートするブラタモリなど、剛とNHKの繋がり
    ・様々な事情で出かけることが難しい人も観劇できる
    ・字幕がついた場合、耳の不自由なファンも楽しむことができる
    デメリット:
    ・ノーカットと謳われない場合、編集が加わる可能性はある


    要望を送付するのに効果が期待できそうな連絡先一覧

    <主催者>
    PARCOSTAGE
    公演に関するお問い合わせフォーム→https://www.dpcity.com/forms/parco/inquiry/
    PARCOSTAGE Twitterアカウント→@parcostage https://twitter.com/parcostage

    <出演者関連>
    ジャニーズ事務所
    Johnny's netお問い合わせフォーム→https://secure.johnnys-net.jp/sys/jnsp1/ja/inquiry.html
    映像化の最終決定をするのはここだと確信しています。

    ジャニーズファミリークラブ
    〒150-8550
    東京都渋谷区渋谷1-10-10ミヤマスタワーB1F
    ジャニーズファミリークラブ burst!要望係 御中
    宛先はこちら!!手紙を書こう!

    草彅剛・香取慎吾のラジオ番組bay FM『SMAP POWER SPLASH』

    メールアドレス→shintsuyo@bayfm.co.jp
    おそらく、ラジオ局のスタッフを介したあと、二人に届けられると思われ、しんつよのふたりに最も近いルートではないかと思います。

    ビクターエンターテイメント
    商品・アーティスト関連のお問い合わせフォームはこちら

    <作・演出担当>
    三谷幸喜氏(所属事務所→SIS company inc.)
    さて、ここは少し疑問です。作家・演出家である三谷幸喜氏宛にアクセスすることは礼儀としてありなのか?ここは各々の判断に委ねます。
    なお、三谷作品はこれまで何本も映像化されています。

    〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-22-20 恵比寿幸和ビル3F SIS company inc.
    FAX 03-5423-5907

    <WOWOW>
    お客様サポートのフォームから放送のリクエストが送れます。
    加入していなくてもリクエストができます!!

    <株式会社ライブビューイングジャパン>
    公式HPはこちら。
    お問い合わせフォームからぜひリクエストを!
    様々なイベントのライブビューングを行っており、演劇のライブビューイングも行われています。
    ※実際にこちらが主催した、とあるアニメ関係のライブビューイングに参加された方より貴重な参加体験をお聞きしました。そのライブビューイングは、事前の応募数が大変多く要望も多数寄せられたため、急遽決定したイベントだったようです。(このエピソードはご本人の承諾を得て掲載しました)


    <観劇に行ける方へのお願い>
    ・会場で、しんつよ、三谷幸喜氏宛に要望を書いた手紙を出す
    おそらく出演者宛の手紙の受付はしているはずです。賛同してくださる方は、要望を手紙にしたためておき、専用ボックスへの投函、または劇場の係員に渡してください。
    ・観劇後のアンケート用紙の活用
    PARCOステージに問い合わせたところ、アンケート用紙の配布予定はないとのことでした(4/5現在)しかし、もし今後配布されることになった場合、ここに観劇の感想とともに要望を書くと主催者に直接届きます

    なお、実名や連絡先を明確にすると効力が高まるように思います。(ラジオネームや匿名だと、相手先に実態がわかりにくいように思います。)


    賛同される方はぜひ上記の連絡先にご自身の要望や実現させて欲しいことを書き送ってください。

    ーーーー

    【賛同してくださるブログ主さんの呼びかけをお願いします!】
    ご自身のブログやSNSで同じ呼びかけをしてくださる方を超募集します。
    ブログでの呼びかけに、本記事のーーーで挟んだ私の文面を都合のいいようにコピペ、改文してもらっても構いません。何を求めるかは個人の自由なので、映像化のみ賛成など、どれかひとつだけ賛成する場合は他の選択肢を消して頂いて構いません。
    ただし、本記事の文面は上記の関係者の連絡先に送る嘆願の文章には使用しないでください。同じ文面の手紙が複数いくと効力が弱まります。
    また、本記事の文章を使用する場合、可能でしたら当ブログの本記事のリンクも貼って頂くか、ここから文章をもらいました、的な一文を添えてくださると嬉しいですが、特にルールにはしません。またそれを実行してくださる場合は、ご自身の書いた文章をさらに私のようにコピペ、改変などで広めるよう呼びかけるご協力もぜひお願いします。


    【演者への手紙に関して】
    私の経験上、劇場が演者への専用ボックスを設けていなくても、係員に渡せば届けてもらえます。(専用ボックスの設置がない劇団宛に何度か差し入れを経験しております。係員の方も快く受け取ってくれました。)

    【追記】
    剛が「ライブビューング」という単語を知っているか非常に危ういので、パワスプへのメールや剛に手紙を出そうとお考えの方、まずは優しく教えてあげましょう。(めっちゃ無駄な心配)

    【4/7追記・参考までに】
    一枚目:PARCO STAGEさんより、私のフォロワーさんのお一人が4月6日に受け取ったメール(ご本人の承諾を得て掲載させていただきました)
    二枚目:私が本日(4月7日)受け取ったメール
    「予定はございません」→「今後の検討課題とする」
    表現が変わった!

    このように第三者に見られることを想定していない、PARCO STAGEさんが各個人に送ったメールを利用することに迷いはあったのですが、きっとたくさんの要望が届いたのだと信じたい。
    何かが一歩でも進んだと信じたい。より多くのアクションが起こる一押しになるのではないか。そんな思いをこめて掲載しました。
    しかし、特に映像化に関してですが、例えば、たくさんの映像化の要望がPARCO STAGEに寄せられ、なおかつPARCO STAGEサイドが映像化に前向きであったとしても、その一存だけで進められない、といった状況は容易に予想がつきます。常識的に考えるとその最終決定を担うのはジャニーズ事務所だと思います。
    これまでSMAPのメンバーが出演した舞台が映像化された例はありません。しかし、他のグループのメンバーの出演舞台は数多く映像化されています。事務所サイドは様々な考えはあるのだと思いますが、映像化を希望する方は、ぜひともジャニーズ事務所(ジャニーズファミリークラブ)にお手紙、HPにメールを送ってください。(PARCOさんの応援も並行して)

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    Author:さっちゃん ♀
    1981年5月生まれ、札幌市在住。
    草なぎ剛を1994年より愛で続け愛で続け今に至る。
    メディア収集、ライブや演劇の遠征など手当たり次第何でもする派。
    趣味:演劇・ライブ・映画観賞、遊郭跡観賞、銭湯お遍路、雑誌や新聞などのファイリング作業
    好きな食べ物:雪の宿

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