記事詳細
【名作映画を見てみよう!】
「猿の惑星」 イルカを過剰に動物愛護…でも、サルなら“差別”するの?
ご存じのように、国内の水族館でのイルカショーが窮地(きゅうち)に陥っています。
イルカの追い込み漁が「残酷だ」として、世界動物園水族館協会(WAZA)が日本の水族館に対し、この方法で捕獲したイルカの入手をやめなければ協会を除名処分にすると通告していた問題で、日本動物園水族館協会(JAZA)が5月20日、多くの水族館が依存しているこの方法での入手の禁止を決めたからです。
そして、この決定の約1カ月前の4月21日付米紙ニューヨーク・デーリー・ニューズ(電子版)などによると、米ニューヨーク州の最高裁が、州立大学が研究施設で飼育している2匹のチンパンジーについて、不当に自由を奪う「違法拘禁」の可能性があるとして、米では初となる人間と同じ扱いの「人身保護令状」を出したのです。
“動物の権利をもっと向上させよう”というのが世界の流れのようですが、動物を甘やかせ過ぎると米SF「猿の惑星」(1968年、フランクリン・J・シャフナー)のような世界がやってくるのではないでしょうか…。
主人公ら4人を乗せた米国の宇宙船が地球に帰還中、事故を起こし、とある惑星に不時着するのですが、そこは猿が人間を支配する惑星だったのです…。映画史上最も衝撃的なラストでこの惑星が実は地球だったと分かるのですが、続編4作が作られ、2011年に新章が始まるなど、猿とヒトとの関係は今も多くの人々をひき付けます。