アメリカでは、現代自動車の2リットル級の「ソナタ」と、それより車格が上のトヨタ「カムリ」(2.5リットル級)が、ほぼ同価格帯で販売されている。現代自の今年1〜3月期の営業利益は、前年同期比で18.1%の大幅減を記録。
造船世界最大手の現代重工業も中国や日本の攻勢に押され、2013年の10〜12月期以来、6期連続の営業赤字で、回復の兆しは見えない。
「鉄道分野でも中国企業の優位性がはっきりしている。ソウル市では2018年までに老朽化した地下鉄車両を交換する計画がありますが、中国の鉄道製造最大手である中国中車の圧倒的な価格攻勢に、すべて落札されてしまうのではないかという危惧が韓国国内に生まれている」(在韓ジャーナリスト)
※週刊ポスト2015年6月26日号