韓国の人気フライドチキンチェーン「KyoChon(キョチョン)チキン」を展開する「KyoChon F&B」が、日本1号店を東京・六本木に9月にオープンする。来年末までに東京都内のほか香港、マカオ、シンガポール、台湾にも展開する計画という。韓国・聯合ニュースが伝えた。
KyoChonチキンは現在、米国、中国、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイに進出している。同社関係者は「KyoChonチキンはすでに東南アジアで『K-FOOD』として人気を集めている」として、今回の日本進出を機にグローバルブランドに飛躍すると意気込みを語った。
ただ、足元では日本に進出した韓国企業の撤退や事業縮小が相次いでいる。急激な円安の進行で価格競争力が低下しているうえ、日韓の政治関係の悪化で韓国製品の人気が下がっていることも要因とみられている。
韓国アパレル大手のイーランドが3月までで日本から撤退。韓国化粧品大手のアモーレパシフィックも日本の百貨店で展開していた高級ブランド「アモーレパシフィック」の販売を昨年11月にとりやめた。
飲食関係では、韓国最大のコーヒーチェーン「カフェベネ」は2013年12月に日本に進出したが、現在までに出店したのは都内の5店舗にとどまる。中国で2年間に600店舗を出店したのに比べると、出店ペースは鈍い。