韓国の植民地支配解放から70周年を迎えるのに合わせ企画された「韓中青年自転車大長征」に参加希望者に対する体力検査と面接が18日、ソウル市内で行われた。同日の審査には、400人余りの応募者の中から書類選考を通過した34人が参加した。大学生、会社員、軍将校、教師、料理人、作家、企業経営者、プログラマー、医大卒業生、独立運動家の子孫、中国人留学生など顔触れはさまざまだ。
体力検査で応募者らはサイクリング器具のワットバイクに乗り、自転車走行能力のテストを受けた。8組に分けて行われた面接では、参加理由、独立運動の歴史、サイクリング歴などに関する質問が続いた。
上海の大韓民国臨時政府で国務委員を務めた金元鳳(キム・ウォンボン)先生の子孫、キム・ミンジェさん(24・陸軍中尉)は「上海などを走り、祖父の兄の足跡をたどりたい」と語った。独立運動に功績があった独立有功者、李鳳震(イ・ボンジン)先生の外孫、チョン・ハンビンさん24・大学生)も「独立運動家の孫として、直接光復の現場を訪れてみたい」と話した。脱北大学生のチェ・ジュヒョクさん(24)は「今後北朝鮮が開放され、統一が実現したら、北朝鮮の住民と自転車の乗りたい」と夢を述べた。
文化財関連の研究員として働くキム・ミョンフンさん(32)は「臨時政府の史跡を回り、独立運動の資料を発掘し、史跡めぐりのための教本を作りたい」と意欲的だ。中国人交換留学生のワン・ルーさん(21・女性)は「1945年に自由の光を取り戻したという点で、韓国と中国には共通点がある。今回の大長征を通じ、韓中両国の歴史と文化を知りたい」と話した。
最終合格者(韓国人10人、中国人4人前後)は25日に発表される。合格者らは8月3日から9月3日まで32日間、臨時政府の活動地だった中国の重慶から上海まで2800キロメートルを自転車で走破する。