旅客船「セウォル号」沈没事故の特別調査委員会が、来年度予算として209億ウォン(約23億2400万円)を計上し、近日中に企画財政部(省に相当)に提出する意向を固めた。
調査委は18日、8回目の会議でこのような内容の「2016年予算要求案」を策定した。総額209億ウォンのうち、約120人の職員に支給する人件費として46億ウォン(約5億1200万円)、ソウル市中区苧洞の事務所の賃借料や公共料金などに充てる運営費として36億ウォン(約4億円)、調査資料の収集や現場調査などに充てる旅費として16億ウォン(約1億7800万円)、被害者の支援に関する実態調査の費用には8億ウォン(約8900万円)を計上した。また、真相調査に関する外国語の資料の翻訳には約2億6000万ウォン(約2900万円)、総合報告書の企画や発行には約3億4000万ウォン(約3800万円)を計上した。とりわけ「セウォル号の船体の精密調査」の費用として48億ウォン(約5億3400万円)が計上されたが、このうち40億ウォン(約4億4600万円)は、調査に先立ち引き揚げた船体内部の清掃費用だ。調査委の関係者は「専門家たちに意見を求めた結果、事故当時に倒れた什器(じゅうき)や壁などを撤去し、廃油などをふき取れば、このぐらいの費用が掛かると推定される。これに先立ち調査委は先月17日、今年度の予算の中から160億ウォン(約17億8400万円)の予備費を申請し、現在協議を行っている。