国土交通省東北地方整備局は、福島県いわき市の小名浜港東港地区で耐震強化岸壁の本体工事(鋼管杭打設)に着手した。同地区で進めている国際物流ターミナル整備事業の一環で、約50ha(ヘクタール)の人工島の一角に水深18m、延長370mの耐震強化岸壁を建設する。総工費は約100億円で、施工者は五洋建設・みらい建設工業JV。2015年1月31日に着工し、2016年度末の完成を目指している。
小名浜港東港地区の国際物流ターミナル整備事業は、大型船舶による石炭の大量一括輸送に対応するのが目的。事業全体としては2008年度から2018年度までの期間に総額約580億円を投じて、東日本地域の国際的なエネルギー拠点を造る。
耐震強化岸壁のほか、岸壁直近に設ける水深18mの航路・泊地(78ha)や岸壁へのアプローチ用航路(水深18mが38ha、水深19mが33ha)、臨海道路(約1800m)、中央防波堤(50m)などを整備する。
2011年5月に、政府が小名浜港を国内の石炭輸入拠点を形成する港湾「国際バルク戦略港湾」に選定。これを背景に、岸壁の水深を従来計画の14mから18mに延長したうえで、岸壁を耐震強化することを決めた。これによって、世界最大級の貨物船が着岸可能となることに加え、大規模地震の発生時にも石炭輸送を確保し、東日本地域での電力の安定供給につなげる。
小名浜港は元々、周辺に立地する多くの火力発電所への石炭供給拠点の機能を果たしてきたが、これまでは大型石炭輸送船が着岸できる岸壁が不足していた。そのため、入港する大型船が沖で待機する滞船(沖待ち)が常態化していた。
今回、石炭を取り扱う公共岸壁としては国内最深の岸壁を整備することで、そうした滞船の解消を図る。
(日経コンストラクション 谷川博)
[ケンプラッツ 2015年2月4日掲載]
国際バルク戦略港湾、みらい建設工業、東北地方整備局、五洋建設
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