2015年5月25日月曜日

告白・・・今のままの自分でいいの?

 公立小学校に入学してちょうどひと月目、遂に息子の口から「学校、つまらない。」という言葉が出ました!
そして毎日、ずっと言い続ける事になります・・・。



 その日はGW開け初日で、5時間授業が始り、夕方はヴァイオリンレッスンの日でした。
レッスンが終わり、先生からのフィードバックの際にまず「疲れてるみたいです。」というお話がありました・・・音楽関連ではこれが初めてでした( ゚Д゚)
GW中は遠出はせず、実家と練習とクラシックコンサートのみだったと伝えると、「この子は学校が疲れるんじゃないですか?規則に縛られる環境では疲れちゃうんでしょうね。」と、サラッと当然のようにおっしゃいました・・・はい、先生!そうなんだと思います!
本当に息子の事をよく理解していただいているんです・・・親として本当に本当に感謝しきれない程です!
で、本人もやはり「授業も簡単すぎてつまらない。お友達と遊ぶのもつまらないし疲れる。」と言い始めました。
先取り教育などはさせる気は全くなかったのですが、本人が望んだので平仮名表を手渡したら勝手に覚え、次にカタカナも同様・・・それ以外は一切ありません。
でも国語の授業は何日も何日も平仮名練習・・・大好きな数字の教科も何故か簡単過ぎ・・・いつ面白くなるのか・・・しかも5時間もこの退屈に耐えなきゃならない・・・その繰り返しの毎日に嫌気がさし、疲れてきて・・・なんと練習中の集中力に影響し、そして遂にはレッスンに影響していったのです・・・ピアノでも「疲れてますね」と言われてしまいました(~_~;)

 最近のピアノレッスンでは私は同室せず、先生のご提案で録音させていただいています。
その内容を聴くと、「ハンマーが下じゃなくて上に付いてたらどうなるの?」と質問して先生から重力の話をしてもらったり、「地球を半分にしたら中はどうなってるの?」と聞いてしまって「学校の図書室で調べてごらん?」と言われてたり・・・ピアノに関係した話題でも曲じゃないけど楽器の構造についてどこまでも疑問をぶつけていったり・・・でも先生もおそらくギフテッドだから、息子が満足するような返答をして下さるんです。
だから面白くて仕方ないみたいです・・・でも曲をなかなか弾いてない((+_+))

 とにかく、徐々に徐々に彼にとってなくてはならない音楽にまで影響が出てきているのがよく分かりました。
どうしてあげたらいいのか・・・「プリントが早く終わったら、宿題でもやっちゃったら?」とか、「休み時間は近所の○○お兄ちゃんのところに遊びに行ったら?」とか言ってみたり、朝は途中まで送ってあげたり・・・でも、まさかそんな事で解決するはずもなく。
夫婦で毎日のように話し合う中で、お互いの小学生の頃を思い出していきました。
息子の担任の先生には、連絡帳でサラッとギフテッドである事、何を言っても影響は受けないので、諦めてやって欲しいw旨を伝えてあり、初めてランドセル空っぽで帰宅して取りに行った日にお会いしたら「提出物の期限さえ守っていればいいですよ」って言ってたのに・・・息子から先生の話をなんとか聞きだせても「細かいなぁ」という内容ばかり(+_+)
そして度々怒られているらしい・・・その内容からして、(やはり)ギフテッドについて調べた気配はなさそうでした。

 そして運動会の前日までに私たち親が腹をくくったのです!
朝、息子を起こしに行き、「運動会に行きたくないならいいよ。行くならお弁当作るよ?」と声をかけると、最初は行かない、行きたくないと言い、「じゃぁお熱だからって電話しとくね」と応えると、「嘘はダメだよ。それにやっぱり行かなきゃ・・・授業ないし・・・」みたいな状態・・・ここで気付いたのは、学校は行かなきゃダメだし、嘘はダメという社会性?が身についていたという事。
本人がそう言うので、夫が学校まで送り、私も急いでお弁当の準備をしました。
でも結局、みんなでダンスするのも恥ずかしそうで、でもやらなきゃ、みたいな事の連続・・・。
昼休憩で合流してお弁当を食べてる間は、特にお友達と触れ合う事もなく、でも嬉しそうだしテンション高め・・・安心したのかな?
午後の部が始まる時間にはまた律儀に戻っていくのです・・・水筒を忘れてw
その水筒を届けに行った時に担任の先生がいらしたので、「また教科書を忘れて帰宅したので、持ち帰るように言ってあります。もし機会がありましたら、お声かけをお願いします。」と言うと、突然、、「今それを私に言うという事は、○○君に付きっ切りで対処して欲しいという事ですか?もうそれなら加配を付けてもらった方がいいと思うんですけど!」と感情的に言われたのです。
プリントは全て満点で字も綺麗で宿題も翌日には必ず提出・・・忘れものって学校に置いてくるだけで加配?と疑問に思い、「帰り際に声をかける事すら無理なんですか?」と聞き返すと「○○君だけに付きっ切りになることは出来ないんです!授業中は文字も書けないし読めない子がたくさんいて見て回らなきゃならないし、忘れ物もみんなが同じタイミングなら分かるけど、○○君だけの忘れものでしかも何度もだと、もう正直私ひとりじゃ無理です。今日なんて衣装の袋を一人だけ教室に忘れて私が取りに行ったんですよ?」と、何故本人に取りに行かせないのか、何故うちの息子の愚痴を担任から感情的に聞かされるのか・・・かなり腹が立ちましたが、「そうですか、分かりました。ちなみに本人は言わないと思いますけど、学校に来たくないのは授業がつまらない、というのが最大の理由だそうですよ。」と言い返してやったところ、一瞬固まってました。
先取りしていいのかどうかを確認しましたが、教科書の先取りは絶対にダメだとの事。
とりあえず運動会なので、話はそこまでにして切り上げましたが、担任の先生も運動会中によくあんな会話を始めたなぁと思うのです・・・それ程、精神的にいっぱいいっぱいなんだろうなぁとしっかり伝わってきました。

 その後は息子の出番が最後までなかったので、夫婦で近くのカフェで話し合いました。
やっぱりあの担任に任せるわけにはいかない、それが答え。入学前にギフテッドの事、音楽の事をお話した際にすんなり受け入れて下さった教頭先生に少しだけでも話をする事にしました。
まずは加配について、学校側で会議でも開かれたうえでなのか?あるいは担任の個人的は意見なのか?
お答えは、○○君について加配というのは、一切上がってきていない、とのこと。
そして、本人が行きたくないと毎日言いつつも、行かなきゃいけないという考えがあって無理をしている為、音楽の各先生方に「疲れている」と言われているし、親としても精神的にケアしたい、学習意欲は高いのに先取り学習がダメなら家でどんどん教えてあげたい、そういう理由からしばらく学校をお休みさせたい旨をお話したところ、「○○君がいいようにするのが一番です。分かりました。担任とも私から話をします。」と仰って頂き、しばらく学校を休ませてホームスクーリングという方法を試させようという事になりました。
また、子供の人権上の問題でたとえば家庭訪問が必要だとか、そういう事は全て受け入れます、という話もしてきました。

 そんなこんなで帰宅して、息子にも教頭先生にお話ししてあると伝えると、なんだかホッとしたのか久しぶりに父親と連弾したりして音楽を十分に堪能しているようでした。
わざわざ「音楽って本当にいいものだよね」なんて口にしてたしw
連日のコンサートや、学校でのストレスで息子の目の下にクマが出来ていてボロボロだったし、私たちも熱中症や筋肉痛で疲れていたた為、全員、かなり早く寝ました。
翌朝は男二人で早起きして公園へ遊びに行ったり、ヴァイオリン、ピアノの練習も一緒に楽しみ、連弾もし、久しぶりに休日にゆっくり外出できました(*ノωノ)
なんていい日なんだろう・・・そう思っていたのですが、帰り途中で学校のそばを通った時に「やっぱり学校行きたい」と言い出したのです( ゚Д゚)

 なんで?どういう事?どうして?
もう意味がわからない!と大激怒ですよ・・・大噴火ですよw
でも、夫とよく話を聞き出してみると、前日に担任の先生に学校に来たくなかったと言ったらダメだと言われ、お母さんにはどっちでもいいと言われたと言ったら説教されたらしい!
そしてもっとよく掘り下げてみると、みんなは学校は好きだから、自分もみんなと同じにならなきゃいけないと思ってしまったらしい!
自分がみんなと違うって、既に気付いてたんです・・・苦しかっただろうに。

 そこで、本人にギフテッドの話をする事にしました。
脳がみんなとは違う。
でもいろんな人がいて、いろんな考え方や生き方がある。
でも特に日本の小学校は、みんな同じであることが大切って教えてしまう。
○○には音楽が忙しくてインターとか私立に通う時間がないから、通わなくても卒業できる今の小学校に入れただけ。
だから行かないで家で自分のスピードで勉強してもいい。
担任の先生はギフテッドじゃないし、そういう人間がいることを知らないから、お仕事でみんなと同じようにって言ってるだけ。
無理にみんなと同じ人間になるなら、音楽家にはなれない。
そういう話をしました。
すると、ボロボロと涙を流しながら「今のままの自分でいいの?」と6歳の息子が聞いてきたのには驚きました。
このひと月以上、学校でよっぽど否定されてきたんだろうなぁと思うと、かわいそうになりました。
「僕だけ脳が変なの?」と聞くので、「お父さんもお母さんも叔父ちゃんもジィジもバァバもだよ!一人じゃないよ!○○君とか○○ちゃんとか、同じだなぁって思う人いるんじゃない?」と言ってあげると、以前から「この子、この人、ギフテッドかな?」と私が感じている子供たちや先生達の名前を嬉しそうに次々と挙げていきました!
その為に専門の教室に入れたんだから・・・でも学校の隣のクラスにも一人いると聞いておっ!と思いましたw

 それで解決かと思ったら今度は、「でもお父さんお母さんとお別れしたくないからずっと子供がいい」といって更に大泣きしだしたのです。
何のことを言っているのか最初は分からなかったのですが、私に両親がいない=お別れしなきゃならないもの、だと思っていたみたいです・・・だから異様に私に甘えていたのかと合点!
私は正直に、家族の中に同じギフテッドがいないと、どんなに淋しくて辛いかを話し、分かってもらえないから自分から離れただけ、あなたと私は同じなんだから離れる必要はない、と話すと、とても安心していました。

 今日はどうしても書いて投稿したかった。
明日からはホームスクーリング・・・息子と常に一緒に行動です!
腹をくくって再出発(^^)/

いろいろあるだろうけど・・・w
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