FIFA:ブラッター会長が辞意 「抜本的な変化が必要」

毎日新聞 2015年06月03日 01時57分(最終更新 06月03日 02時58分)

ゼップ・ブラッター会長
ゼップ・ブラッター会長

 【ローマ福島良典】国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は2日、スイス・チューリヒで緊急記者会見を開き、汚職事件を受けて引責辞任する意向を表明した。ブラッター氏は5月29日にFIFA総会の会長選で5選されたばかりだった。ブラッター氏は会見で「続投は皆に支持されたわけではなかった」と述べた。今年12月から来年3月の間に新会長を決める選挙を実施するという。

 ブラッター氏は「FIFAは私の人生そのものだ」と未練を見せながら「FIFAは抜本的な変化が必要だ」と、辞意を表明した。

 米司法省は5月27日にFIFA副会長ら14人を贈収賄などの罪で起訴。辞任圧力が強まる中で実施された会長選でブラッター氏は、アジアやアフリカの票を集め、勝利。当選直後の会見で「私にはFIFAをあるべき姿に戻す義務がある」と、組織改革の先頭に自身が立つ考えを明らかにしたばかりだった。

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