円安:一時125円台…12年ぶり 東証は小幅続伸
毎日新聞 2015年06月02日 12時44分(最終更新 06月02日 13時47分)
2日の東京外国為替市場は、米国の利上げが早まるとの見方からドルを買って円を売る動きが広がり、円相場は一時、1ドル=125円台となり、2002年12月以来、約12年半ぶりの円安水準となった。東京株式市場の日経平均株価も、円安を受けて小幅に上昇。このまま終値で前日を上回れば、バブル経済期の1988年2月と並ぶ27年4カ月ぶりの13営業日続伸となる。
米国では1日発表された製造業景況指数が、市場の予想を上回ったことが評価され、米株価が上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも予定する利上げが早まるとの見方から、金利が高いドルで運用しようと、ドルを買って円を売る動きが加速した。ニューヨーク為替市場では一時1ドル=124円92銭と、125円目前まで迫っており、2日の東京市場もこの流れを引き継いだ。
円安・ドル高を受けて、2日の東京株式市場は自動車や電機など輸出関連株を中心に買いが先行。日経平均株価は一時、2万600円台を付けたが、前日まで12日連続で上昇していることに対する過熱感もあり、前日比14円88銭高い2万584円75銭で午前の取引を終えた。【鈴木一也】