大相撲の元大関貴ノ浪の音羽山親方(本名浪岡貞博=なみおか・ただひろ)が20日、急性心不全のため大阪で死去した。43歳だった。
青森県三沢市出身の同親方は藤島部屋で87年春場所初土俵。91年春場所で十両に昇進し、同年九州場所で新入幕。94年初場所後に大関に昇進し、96年初場所で初優勝。97年九州場所には2度目の優勝を果たした。ともに優勝決定戦で貴乃花を破った。幕内在位は75場所。通算勝利777勝。196センチの長身を生かした豪快な相撲が特徴だった。
04年夏場所で引退を表明し、年寄「音羽山」を襲名。その後は貴乃花部屋付きの親方として指導を続け、今年2月からは審判委員を務めていた。