【動画】大湧谷をドローンで撮影=神奈川県提供
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 火山活動が続いている大涌谷(おおわくだに、神奈川県箱根町)の立ち入り禁止区域(半径約200メートル)内に、県が20日、カメラ付きの小型無人飛行機(ドローン)2機を飛ばし、温泉供給施設などを撮影した。白い煙が立ち上る中、施設の一部が崩れ落ち、周囲に硫黄が噴き出している様子が明らかになった。

 映像を見た、箱根町の旅館に温泉を供給する業者は、温泉造成塔3基のうち1基は塔の半分以上が崩れ、他の2基も「かなり傷んでいる」と話した。県は立ち入り禁止区域の中心部に地殻変動を感知する傾斜センサーを設置するため、今回撮影した映像を参考に適地を選ぶ。センサーは緊急避難のために役立てる。

 気象庁によると、20日午前11時44分ごろ、箱根町湯本で震度2の地震を観測した。気象庁は、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を維持している。