生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは。
10時5分です「くらしきらり解説」。
暑い季節に気になる熱中症。
最近は年間30万人から40万人もの人が熱中症になっていますが以前とは少し違った注意が必要なんだそうです。
担当は土屋敏之解説委員です。
熱中症について以前とは少し違ってきたというのはどういうことでしょうか。
土屋⇒そもそも熱中症になる時期なんですけれども梅雨が明けて夏本番になったら要注意と思っている方がまだ多いんじゃないでしょうか。
真夏が要注意だと思っています。
実際に梅雨が明けた7月後半から熱中症患者は多いんですが最近はそれよりも、かなり早い段階から熱中症になる方が増えているんです。
東京23区で去年、救急車で搬送された熱中症の患者さんの数を一日ごとに見たデータです。
5月や6月ごろからすでにかなり熱中症の方が出ているんです。
確かに発生していますね。
そして去年の梅雨明け関東地方では7月21日ごろだったんですが実は4人に1人の方はそれ以前の時期梅雨明け前に熱中症になっているんです。
確かに、わりと早い時期から熱中症のことがニュースになったりしていますね。
これは、東京の例なんですが全国的に見ましても近年患者数自体が増えているのはもちろんより早い時期から熱中症になる方が増える傾向があるんです。
ですから、これまでは梅雨が明けたら要注意と思っていた方もそうではなくて今からぜひ注意していただきたいと思います。
なぜこうも早い時期から熱中症患者が増えているんでしょうか。
やはり気温の上昇が大きく関係しています。
患者数とあわせてその日の最高気温を赤い線で出したものです。
最高気温が30度以上いわゆる真夏日になると患者数が急増するということが分かっているんです。
確かに最高気温が高い日ほど熱中症患者が増えていますね。
もう1つ注意していただきたいのが、絶対的な温度の高さだけではなく温度が上がっているところが危険だということです。
要するに体がまだ暑さに慣れていない時期に気温が上がると非常に熱中症になりやすいということなんです。
ことしはどうなんでしょうか?すでに、ことしも熱中症の患者さん、救急搬送されている方が多いということがけさのニュースでも取り上げられていました。
だから今から気をつけないといけないんですね。
私も暑いところで過ごしていますと、時々くらっとしたりするんですがどういう症状が実際に熱中症なのか知りたいんですが。
熱中症というのは暑い環境にさらされて起きる体の不調の総称なんですけれども代表的なものとしてよく知られているのはめまいや立ちくらみ手足のしびれや、こむら返り足がつったりすることもあります。
それから、ひどい頭痛も経験したことがあると思うんですが、吐き気や体がだるいということもあります。
さらに重くなった場合にはまっすぐ歩けなかったり、意識を失ってしまうケースもあります。
亡くなってしまう方も最近ですと年間数百人から1000人を超える年もあるんです。
これは軽く見てはいけないですね。
先ほど熱中症の時期について注目しましたけれどもその場所も変化が少し見られるんです。
発生場所ですか?はい。
よく以前は日射病ということばが使われていましたし日ざしが強いとき屋外で運動したときになるものだと思っている方多いんじゃないでしょうか。
でも、こちらのデータを見ますと熱中症患者さんの発生状況ですが屋外などで運動中に熱中症になった方は、もちろん多いんですが、全体でいうと11.3%でした。
割合としては少ないんですね。
絶対数がもちろん多いんですが、いちばん多いところは何かというと実は家の中なんです。
住宅内ですか。
特に最近高齢者が日常生活の中で熱中症になるケースが増えているんです。
特に重症の熱中症は1人暮らしのお年寄りが住み慣れた家の中でエアコンを使わずに発生しているケースが目立っているんです。
高齢化や核家族化とかいろいろなことが背景にありそうですね。
暑い日の屋外はもちろん危険なんですが家の中の熱中症というのも高齢者の方、小さいお子さんがいるご家庭ではぜひ気をつけていただきたいと思います。
そして、もう1つ気温の高さはもちろん重要なんですが湿度が高いのもよくないんです。
汗をかいて、それが蒸発して体を冷やしてくれる働きがあるんですが湿度が高いとなかなか進まないので高温多湿の梅雨時は注意が必要なんです。
熱中症予防するために具体的にどう対処したらいいんでしょうか。
ことし日本救急医学会が熱中症診療ガイドラインをまとめたんです。
医師が主に治療するときの手引きに使われるものなんですがこういうガイドラインが詳しくまとめられたのは世界でも初めてのことなんです。
この中に、われわれ一般にも役立つような知識がいくつもまとめられています。
いちばん最初に私たちが日頃できることとしたら水分補給ですよね。
日頃の水分補給としてはスポーツドリンクでもいいですし梅昆布茶やみそ汁でもいいとされています。
ただの水じゃないほうがいいんですよね。
やはり汗をかいたときに塩分が失われてしまいますのでそういうものを補える飲み物がいいんです。
実際に熱中症の治療や予防によく使われるのが経口補水液というもので体から失われてしまうミネラル分も含まれているものです。
どこでも手に入るものではないですよね。
その代わりに、もっと簡単に家で作れるような水分補給の飲み物というのがガイドラインの中で紹介されています。
材料はそれだけです。
水と食塩ですか砂糖も入れるんですね。
実は熱中症の予防には水分補給として大体0.1%から0.2%の食塩水をとるといいとされているんですけれどもただの食塩水よりも適量の糖分も加えたほうが腸から吸収しやすいそうなんです。
これは持病がある方は医師に相談してほしいんですがガイドラインの中で紹介されているレシピとしては水1リットルあたりで食塩が1gから2g砂糖が20gから40gとなっています。
砂糖が結構多いんですね。
ちょっと味見してみますか?普通のスポーツドリンクよりはこれでも糖分が少ないんですよ。
ものすごくおいしいというわけではないですが体には浸透しそうな感じですね。
そんなに甘くない。
お好みでいろいろ加えてもいいんですが私も家で作ってみたんですがレモン果汁などを加えるとかなり飲みやすくなります。
ペットボトルを振ったりするだけで、すぐに作れますので試してみてください。
のどが渇いてなくても飲むのが大事なんですよね。
心がけたいところです。
いざ熱中症になってしまったときにどう対処したらいいのか。
どういう場合に病院に行けばいいのかが分からないんですが。
去年、環境省がマニュアルにまとめたものがあってその中に簡単な見極め方があります。
熱中症かな、という症状があった方、意識がなければ周りの方がすぐに救急車を呼ぶ必要がありますよね。
救急車を待っている間涼しい場所に運んで体を冷やしてください。
意識がありましたらその場合も、まず涼しい場所で緩めて体を冷やします。
太い血管、首筋やわきの下足の付け根などを冷やしてやると効果的です。
ぬらしたタオルを使ったり保冷材があれば、なおいいですね。
それを血管やわきの下などにあてるわけですね。
その次にチェックしたいのは自分で水分がとれるか。
手に力が入らなかったりふらついたりして、なかなか水分や飲み物が飲めない状況はかなり症状が重いのでこういう場合は医療機関に急ぐ必要があります。
ほかにもふだんと様子が違うとか症状が悪いとみられるときには医療機関にかかってください。
自分で水分や塩分が補給できたならばそれで症状が改善したでしょうかよくならない場合は、これも医療機関にかかっていただきたいと思います。
周りの人が熱中症になってしまったときのためにぜひ、こういうことは覚えておきたいですね。
ほかにも外出するときにはこれから日傘や帽子を身に付けていただきたいですし日中だけでなく最近は夜間の熱中症寝ている間になることもありますので特に高齢の方、熱帯夜などで寝苦しいときにはエアコンもなるべく使うようにしていただきたいと思います。
土屋敏之解説委員でした。
次回のテーマは、こちらです。
担当は三輪誠司解説委員ですぜひ、ご覧ください。
2015/06/16(火) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「梅雨時こそ注意!?熱中症の新常識」[字]
NHK解説委員…土屋敏之,【司会】岩渕梢
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出演者
【出演】NHK解説委員…土屋敏之,【司会】岩渕梢
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ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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