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米南部教会銃乱射 白人容疑者を逮捕
6月19日 5時49分

米南部教会銃乱射 白人容疑者を逮捕
アメリカ南部・サウスカロライナ州にある黒人が通う教会で白人の男が銃を乱射し黒人の男女9人が死亡した事件で、警察は近くの町に住む21歳の男を逮捕し、人種差別によるヘイトクライムと見て、慎重に捜査を進めています。
この事件は、17日午後9時過ぎ、日本時間の18日午前10時過ぎ、アメリカ南部サウスカロライナ州・チャールストンにある黒人が通う教会で、白人の男が銃を乱射し、黒人の男性3人と女性6人の合わせて9人が死亡、1人がけがをしたものです。
警察は、防犯カメラの映像などをもとに逃げた男の行方を追っていましたが、日本時間の19日未明、およそ400キロ離れたノースカロライナ州で、チャールストン近郊に住むディラン・ルーフ容疑者(21歳)を逮捕したと発表しました。
警察は、ルーフ容疑者が教会の中で黒人を非難していたという証言があることや、インターネット上に差別的な書き込みをしていたことなどから、黒人に対する差別に基づいた犯罪、ヘイトクライムとみて、動機や背後関係について慎重に捜査を進めています。
現場となった教会は19世紀初めにつくられた黒人奴隷の解放運動とも関わりの深い教会で、事件当時、聖書の勉強会が行われていたということです。
事件を受けて、18日午後、近くにある別の教会には白人を含む市民数百人が集まり、犠牲者を追悼しました。アメリカ各地で白人の警察官が黒人を射殺する事件が相次ぎ大きな社会問題となるなか、若者が黒人に対する差別によると見られる凶悪事件を引き起こしたことは衝撃を広げています。

誕生日プレゼントで拳銃

インターネットのフェイスブックには、木々を背景に立っているルーフ容疑者とみられる若い男の写真が公開されています。
男はジャンパーを着ており、右胸にはアパルトヘイト=人種隔離政策が行われていた時代の南アフリカの国旗と、現在のアフリカのジンバブエにあたる地域で、かつて白人の政権下にあったローデシアの旗をかたどったワッペンがつけられています。
また、ロイター通信は、ルーフ容疑者のおじの話として、ルーフ容疑者がことし4月、誕生日のプレゼントとして、父親から拳銃をもらっていたと伝えています。
AP通信は、「ルーフ容疑者は最近、テレビゲームをしに何度も家に遊びに来ていた。静かな人柄で、友達は少ししかいなかった」という、ルーフ容疑者の友人の母親の話を伝えています。

観光客にも人気の場所

事件現場となった教会の周辺は、歴史のある教会が多く集まるチャールストンの中心部で、住民の憩いの場となっているほか、観光客にも人気の高いところです。
事件を受けて、近くの別の教会では、追悼の集会が開かれ、住民数百人が祈りをささげたり、全員で歌ったりして、犠牲者を悼んでいました。集会に参加した45歳の白人の男性は「本当にひどいことだ。ここは、お互いに心遣いができる地域でいまは、地域の住民みなが、連帯するときだ」と話していました。また、48歳の黒人の女性は、「信仰の場が安全でないというなら、どこにいけばいいというのか。この事件は、この地域だけでなく、アメリカ全体にとっての大きな悲劇だ」と怒りをあらわにしていました。

オバマ大統領「銃暴力考えること重要」

アメリカにある黒人が通う教会で白人の男が銃を乱射した事件を受けてオバマ大統領は18日、急きょホワイトハウスで記者会見を開きました。
この中でオバマ大統領は「悲しみや怒りは十分に言い表せないほどであり、悲劇だ」と述べ、哀悼の意を示すとともに事件を強く非難しました。
そのうえで「現場となった教会はアフリカ系アメリカ人が自由を求めて祈りをささげた場所であり、奴隷制度を終わらせるため取り組んだことで燃やされたこともある教会だ。アメリカの歴史において神聖な場所であり、そのようなところで犠牲者が出たことに心が痛む」と述べました。
そして黒人に対する人種差別に基づいた犯罪、ヘイトクライムとみて、捜査を徹底する考えを示しました。また、「われわれが団結して銃による暴力の問題について考えることが重要だ」と述べ、アメリカで進まない銃規制の強化を改めて検討する必要があると訴えました。

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