南彰
2015年6月20日02時56分
大阪市選挙管理委員会は19日、5月17日にあった「大阪都構想」の住民投票で、投開票のやり直しを求める異議申し出計47件(期限内受け付け分)の審査を始めた。通常の選挙を含めても、同選管への申し出数としては過去最多で、総務省選挙部も「聞いたことがない」という規模。0・76ポイント差(約1万票差)の接戦で反対多数となったうえに、選管のミスが相次いだことが背景にありそうだ。
市選管は公職選挙法に準じて、申し出を投票日から14日間以内に受け付けた。多くが選管のミスを理由に挙げているという。投票結果に納得できない人には「公平性が揺らいだ」(異議を申し出た一人)との思いが強いようだ。市選管は今月中をめどに、異議を認めるかどうか判断する。
今回は選管の本人確認が甘く、二重投票などを許したミスが6件も発覚し、いずれも有効票とされた。昨年の衆院選で起きた本人確認の誤りは全国で32件。集計した総務省も「一つの自治体で一度に起きるのはせいぜい1、2件で、6件も重なるのは聞いたことがない」という。
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