「不食」榎木孝明、30日ぶり食べた!大満足の晩餐

2015年6月19日6時0分  スポーツ報知
  • 水以外を摂取しない「不食」を終え、30日ぶりに食事する榎木孝明

 30日間、水以外を摂取しない「不食」を続けていた俳優の榎木孝明(59)が18日夜、不食を終え、都内のホテルで30日ぶりに食事した。パンプキンスープなど料理をオーダーし、白ワインを飲んだ後、最初に食べたのは、ゆでた小エビ。目をつぶって30回以上かみ、慎重におなかに運んだ。「素材の味がよく分かる。食物をこうやってかんでいたんだな」と笑みを浮かべた。

 最初に白ワインの香りを楽しみ、そっとワイングラスに口を近づけた。榎木はわずかな量を、ひと口、ふた口と味わいながら、ノドを潤していった。数秒間の沈黙の後、「あ~っ…。口の中にフワ~ンと…、広がっていきますね」。水以外のものを体内に入れるのは30日ぶり。「これだけ飲むと(喉のあたりが)過剰反応している。(味覚に)敏感になっている気がしますね。アルコールですから、口の中にフワーッと広がる感覚は強烈。食べたものが入っていく感覚が分かりますね」と話した。

 「食べなくても生きられることを、自分の体で科学的に調べてみたかった」ことから始めた、30日間の「不食」生活。この日、固形物で初めて口にしたのは、前菜の小エビだった。メニュー表から白ワインと料理3品をオーダー。最初に食べようと温かいパンプキンスープを頼み、次に豚肉、フォアグラ、ピスタチオ入りのパテ・ド・カンパーニュ、ほうれん草のクリーム煮を自ら選んだ。

 最初に運ばれてきたのは前菜。スープを待つことなく小エビ丸ごと1匹を口に入れ、目をつぶり、30回以上かけて、かみ砕いておなかに入れた。

 「歯を動かして物をかむという行為も30日ぶりか」としみじみ。不食に入る前の最後の食事はサーモンステーキ、スープ、白ワインなど。「食物をこうやってかんでいたんだな~。素材の味がよく分かるし、素材の香りがとてもする。おいしいです」と笑みがこぼれた。

 不食期間中は「一度も空腹感がない」「心地良い満腹感に満たされている」と明かしたが、「ちょっとよだれが出てきましたね」。人間の本能的な食欲がよみがえってきた。それぞれ完食せず、どれも少量ずつ、ゆっくりとかんで食べた。大満足の約1時間の晩餐(ばんさん)になった。

 不食中は「決して同じマネはしないでください」と呼び掛け、賛否あることも把握している。これまで演じる役に合わせて「プチ不食みたいなことはしていた」。今後は「30日間は当分やらないけど、3日から1週間ぐらいはやるかも。時と場合に応じて」と話した。

 20日には、テレビ東京系「L4YOU!『榎木孝明のふれあい散歩』」(金曜・後4時)の26日放送分の収録で食事リポートが控えている。「こんなに味わって食べたのは食レポでもない。(取り組み方が)変わりますね。うるさくなりそう」とニンマリ。19日以降は食べる量を増やしていき、1日3食の日常生活に戻していくという。

 ◆不食、絶食、断食とは いずれも「食物を体内に入れない」という点では共通している。食欲と闘わずして食べない行為が「不食」。「絶食」は主に医療行為やダイエットなど、なんらかの目的がある。「断食」は主に宗教的な行為に対して呼ぶことが一般的。

 ◆榎木 孝明(えのき・たかあき)1956年1月5日、鹿児島県生まれ。59歳。武蔵野美術大を経て劇団四季に入り、81年、舞台「オンディーヌ」主演。83年に四季を退団。主な主演作にNHK連続テレビ小説「ロマンス」(84年)、映画「天と地と」(90年)、フジ系「浅見光彦シリーズ」など。7月スタートの日テレ系「花咲舞が黙ってない2」(水曜・後10時)に出演する。2男1女の父。特技は乗馬、武術全般、絵画。身長180センチ。

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