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 日本と韓国の国交が正常化した日韓基本条約の調印から22日で50年となるのを前に、朝日新聞社は韓国・東亜日報社と共同で、両国で世論調査を行った。日韓関係が今うまくいっているかについて、「そうは思わない」と答えた人が日本で86%、韓国で90%を占めるなど、両国ともに厳しい認識が示された。関係改善への強い願望もうかがえた。

 今回、日本では5~6月に郵送で、韓国では5月下旬の2日間に電話で調査した。日韓で質問を共通にし、一部は日本のみで聞いた。2010年にも、ほぼ同じ形式で行っている。

 今の日韓関係が「うまくいっている」とした人は、日本で7%、韓国で3%にとどまった。5年前は日韓ともに約3割が「うまくいっている」と答えていた。

 両国関係のこれからについて、日本で64%、韓国では87%が「よくなってほしい」と答えた。「それほどでもない」は日本で30%、韓国で10%だった。

 この5年間で相手国のイメージがどう変わったかについても聞いた。「よくなった」は日韓ともに4%、「悪くなった」は日本で54%、韓国で59%だった。別の質問で相手国のイメージに影響を与えたのは何かを二つまで挙げてもらったところ、「メディア」が日本で78%、韓国で65%を占め、「学校教育」など他の選択肢を大きく上回った。