『収穫祭あるいは文化祭ときどき体育祭』 そのまえに夏はじまるよ?

自由気ままな一人旅のように、自由気ままに言葉つづる時間。

窓に貼るチケット



 ぼんぼやーじゅ 夜行バス走り去る 空港は雪

 切り取られチケット 夏服のポケット



 いろいろ考えているんだよ



 ああだこうだと言いながら



 ぼんそわ 

 なじみのホテル 

 真っ赤なゼラニウム


 使い切ってしまった


 また また次 あるよ

 と

 手帳 開いた

 冷や汗 乾け



 そうだそうだとわめきながら

 タイムリミット


 もう夏



 エスケープぐるり元に戻ってきた 空港は雪


 朝いちバス ほら そこ


 席は窓側


 チケット

 
[ 2015/06/20 00:44 ] | TB(-) | CM(-)

たまたまだよ湿った風



 火をつけて待つ じっと 

 黒く焦げちゃ 別物だ注意

 ちゃんと見張ってないと

 だな




 白い砂

 フッ



 きみの素肌 UV 保湿 チューニング済み


 あとは こっそり なめるだけ


 きみの素肌 蜜か果汁 トッピングいらない


 ぼくが こっそり なめるだけ


 唾液 だあっ と


 おっと拭く 理路 整然 と 美女


 結果的さ 恋か愛か どっちかは

    



 SUMMER たちくらみ

 SUMMER ふらふら

 SUMMER そんなの当然

 快適って なんだ

 べた べた べた べた 潮風

 べた べた べた べた

 SUMMER ぬるい 
 
 SUMMER なまぬるい

 もっと 温度 どっと 湿度

 

 夢の中 気がふれて サンゴ礁 かじろうとする

 水着ほどけない 見せかけリボン

 じゃりっ じゃりっ じゃりっと 

 

 
 大気不安定で 竜巻に注意って 防災無線の呼びかけ

 町じゅうに響き渡る


 どこに行くの? こっち こっち

 砂丘 くずれた そっち そっち


 ほかに 人 いない 

 ほかに 人 いない



 むしろ 人 来たら

 逃げろ


 どっち あっち そっち こっち

 もしも 人 来たら

 走れ


 つかまるなよ



 どんな困難も解決の糸口

 ほどけたまま

 見向きもされていないけれど


 SUMMER 予算オーバー

 SUMMER リボ可能

 SUMMER 損なの当然

 快適って なんだ

 わるいけど こっち こっち



 もぐりこんだら テキーラ シロップ 

 わざと わざと わざと たまたまだよ

 
 
 湿った風

 フッ

 白い砂

 フッ

 わざと わざと わざと たまたまだよ

 湿った風

 たまたまだよ


 フッと落ちそう くらっと目が覚め

 湿った風

 
  
 
[ 2015/06/20 00:21 ] | TB(-) | CM(-)

ラグジュアリー  chapter 1



 まあ言ってしまえば完敗だ ああそうさ完敗だ

 せめて言い訳ひとつくらい 言わせて いやだ 黙っているよ

 ボンジュール ぼくは 器楽類ながらも 打ち出の小槌 振り踊る

 ボンジュール ぼくは 妄想撤回したい 軽量鉄骨だな 血の銀行


 もうすこし なんだと思う

 もうすこし


 ボンジュール ぼくは 器楽類ながらも ラケット 張る ビラ 壁 

 風に飛ばされたよビラ

 空に舞いあがったよビラ



 チューニング中に訪問者 煮立った湯に投げ込む 過去の夢

 ボンジュール ぼくが 器楽類こわした あんどん 何年も張っていない弦


 気をつけないと背後

 よそみしながらも背後


 せまりくるラグジュアリー



 『ほんとうは分かっていたんでしょう?』



 『本気で望んでいたくせに』



 『さあ、いよいよ、っていうときに弱腰になっちゃって』


 『まあ いいわ 別に そんなこと どうだって』




 非常階段みたいなゲート 鉄骨に頬 冷たい感触 ほら

 コングラチュレーション ほら 

 人生の一大事 そんなもの あみだくじ

 コングラチュレーション ほら


 ほら


 ほら


 ほら



 ほら



 詰まった
[ 2015/06/17 12:59 ] | TB(-) | CM(-)

湿原モード



 好きにしていいのなら

 でも 誰の でも 誰の


 好きにしていいのなら


 ほら 誰の ほら 誰の

 
 意志 転がる 脳の原っぱ

 花 咲き 連なる 初夏の湿原地帯


 きみを抱き寄せるまえに

 じっと じっと じっと じっと

 ねっとりとした視線で眺めたい

 バランスが乱れる



 まさか そんなこと 思うわけ ないよ

 ほらね 気のせいだ 日頃の疲れ 出たんだよ


 蜘蛛の糸 ひたいに

 ねばっ ざわっ 

 肌に はりついた 水着 透けた 胸の形

 
 こんなに深くまで

 はいりこんでしまった

 のに

 空 まるで海のよう なんて 言ってみたくなった

 言わない なにも きみに 言わない

 似合わない髪飾りを

 強引に 似合わせて 強烈に 着こなした

 きみを引き寄せる


  
 意志 転がる 脳の原っぱ

 花 咲き 連なる 初夏の湿原地帯


 バランスが乱れる

 ためいき こぼれる


 ふわついた腰に当てる手

 ミラクル来る 狂いながら 

 まえがみ 踊りだす



  
 意志 転がる 脳の原っぱ

 花 咲き 連なる 初夏の湿原地帯


 まもなく渡りきる

 干し草 敷き詰めた 回廊

 バランスが乱れる

 ほんの一瞬だけ




 


 
[ 2015/06/17 12:46 ] | TB(-) | CM(-)

枠だよ



 しめったままの風

 焦がすように吹く

 冷めることのない窓枠


 
[ 2015/06/15 14:19 ] | TB(-) | CM(-)

デラシネリフト



 ほんの寄り道で 扉たたいた

 シャワー浴びていた君は 

 どうぞ
 

 と



 のどがかわいたの?

 冷蔵庫から

 取り出した氷 くだいて 散らして

 肌について溶けた



 気にしないようにと思いながら

 じっと見てしまう君のこと

 裸のままの乙女

 したたる水を

 床に落としながら


 
 干したままの水着

 久しぶりに洗ったのと

 かぶる制服

 じっと見てしまう君のこと



 したたる水を

 床に落としながら

 いまは指

 いまは背に

 いまは胸

 いまは丘

 すうっと吸い込まれた



 惹かれあう

 愛し合う

 デラシネリフト



 さみしがる

 愛し合う

 デラシネリフト


 求め合う

 目が醒めて

 デラシネリフト






 
[ 2015/06/15 14:16 ] | TB(-) | CM(-)

ルサンチマン



 枝を伸ばして 海岸線 ふちどり

 見たいものを 強く 引く 意識 

 あのカーブ  ダウンヒル  

 なつかしむ暇もなく 

 48



 桐の箱 かくした 秘め事の 一部始終

 映像 よみがえる 蜜 したたり

 入る 暗闇 進む ぬかるみ 

 茎が立って

 38


 陽射し 強すぎる 敵味方 区別する 影絵

 境内への石段 とばす のぼる かける とばす

 ルート135

 こう 見下ろしていた



 28

 おいでよ ここへ


 波しぶきは 永遠に 洗い続ける 


 断崖の前に立てば 誰も気づかない


 生きるために決めた覚悟は


 泡



 暗闇を照らす 常軌 舞う ひとひら ふたひら

 みひら

 

 帰る気なんてないんだよって

 18


 変える気だってないんだよって


 8


 たぶん過去など映画と同じでコレクションの自慢にもならない

 あんなに「思い出作り」なんて言ってたくせに

 一緒に思い出せないんだから



 意味ないし


 ひとりきり


 そうだね

 作り物の思い出なんかより

 今日これからの白紙

 まさに絵空事でも

 ぼくは選ぶよ

 自分の意志で

 仕方ないじゃんか

 納得できなくて

 それは興味本位でも

 ぼくは選ぶよ




 枝を伸ばして 海岸線 ふちどり

 見たいものを 強く 引く 意識 

 あのカーブ  ダウンヒル  

 なつかしむ暇もなく 


 


 
[ 2015/06/15 14:09 ] | TB(-) | CM(-)

待ってました



 待ってました

 こういうの


 はじける

 水の輝き


 気づいていたから

 気づいていたから


 ずっと 祈り 抑えた 想い

 はじける

 

 ぱちん と 音

 こぼれる種子


 
 待ってました

 こういうの

 


 
[ 2015/06/15 13:57 ] | TB(-) | CM(-)

本能は最強



 しからば

 現実逃避に流されて

 自分の答じゃない気もしたけど

 大差ない

 どれを選んでいたとしても

 どこを目指していたとしても



 しからば

 これまでと観念する?

 努力じゃ埋まらない歴然の違いも

 大差ない

 なにを選んでいたとしても

 


 本能は最強

 厳しい躾も形無しかな

 目指したい

 描きたい

 叫びたい

 あふれるばかりの欲望を

 ぼくは容認したんだからさ

 

 忍耐強い向上心で得られるものもあるだろうさ

 それでも目指したい

 描きたい

 叫びたい

 実は限りのある欲望なんじゃないかな

 
 いつかは

 足りなくなるんだよ?



 どうしたというんだろう

 あどけない君が

 強く思える

 なにも着ていないときのほうが

 強く思える


 すべすべの肌に輝く

 陽射しは夏と呼ぶには早い

 ほどく髪

 隠す胸

 あそこは むしろ 見せてくれるの?

 あどけない君が

 強く思える

 なにも着ていないときのほうが

 


 想像力の限界を感じながら先へ先へと進め

 上を目指すときでも覚えていよう

 いままで選んだ すべてが正解なんだよ

 ぼくも

 きみも




 本能が最強

 あとづけの知識を脱いで

 そりゃあ誰かが?

 履歴書どこかに保管しているのは事実だとしても

 いままで選んだ 道こそ正解なんだよ

 毒も

 意味も

 鍛えあげて今日へと至る

 毒も

 意味も

 らせん 昇る
 

 


 現実逃避に流されて

 自分の答じゃない気もしたけど

 大差ない

 どれを選んでいたとしても

 どこを目指していたとしても


 たどりつく同じ場所その正解へ

 あふれる無数のスターダスト

 大差ない

 誰かのためと思っても

 好きに選んでいたとしても

 結末は同じ

 余計な意識が芽生える遥かかなた昔 昔

 生まれた瞬間

 もう選んでいた

 もう決めていた

 いつか思い出すだけ

 未来を知っている


 本能は最強

 らせん 昇る


 

 
[ 2015/06/06 03:19 ] | TB(-) | CM(-)

水平線を!



 成長したみたいな胸の形

 薄着になれば いやおうなしに

 目がいく

 触りたい
 
 むしろ唇で

 思うよりも早く手が 手が 手が

 

 かわいい顔の したたかさ

 水着になれば いやおうなしに

 目で言う

 泳ぎたい
 
 くだけちる波が

 思うよりも早く手が 手が 手が



 水平線を !



 なつかしい歌が降り注いでくる渚

 よもやまた

 しらんぷり


 だって 今は 今は 今は


 恥ずかしい夢を見続けて

 やりすごしてきた

 闇も 冬も ほら 越えられたんだよ

 願うよりも早く 手が 手が 手が



 水平線を !




 誰も知らない大陸なんて残されているのかな

 島影のないほうを選ぶよ

 君を連れて

 波に乗れ





 南南西のサンゴ礁を夢見ていた子供の頃に伝えたい

 大人になるのも悪くないよ

 たとえ夢と真逆の世界でも



 北北西に懺悔してみたって秘密にしておきたいんだろう

 なりたかったの何

 欲しかったのどれ

 違うのかい

 違わない

 よくよく冷静に考えてみたら

 なにもかも

 本気で望んだ

 臨場感あふれる異次元

 思い込まされていた現実



 今も変わらない なんて 今は言えない




 最強の初期衝動

 水平線を


 水平線を



 やっぱり


 水平線を !



 

 
[ 2015/06/06 03:00 ] | TB(-) | CM(-)
プロフィール

souheishimizu

Author:souheishimizu
 

清水漱平










言葉を綴り、


ときどき線を描き、


まれに色を塗ります。



















(✿╹◡╹)ノdesign collaboration!


『きらめく波』の動きは、


とむびしゃす先生(うぇぶ屋)


によるものです。


Come attracted a wave of summer
by TOM'ambitious Laboratory.
















絵 by lomeqatrive@pixiv

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