あの人は今…。阿部の一塁再転向が決まり、三塁手・村田の一軍復帰も間近に迫った巨人で、二軍調整中の新助っ人、ホアン・フランシスコ内野手(27)の肩身がいよいよ狭くなっている。練習には顔を出しているものの、グラウンドで姿を見かけることはほとんどなく、事実上のニートと化している。
19日に再開する公式戦に向け、チームは着々と立て直しに動いている。首痛が癒えた阿部は原監督との話し合いで、今後は捕手ではなく一塁に専念することで合意。右太もも裏の肉離れで二軍調整中だった村田も順調に回復し、再開後の初戦から一軍に合流する見込みだ。
となると、阿部が急きょ捕手に復帰するに当たって緊急補強したフランシスコの立場は、ますます危うくなる。守備位置は一塁と三塁で、阿部と村田にバッティングする上、拙守の連発で首脳陣の評価は極めて低い。そんな新助っ人は5月28日のイースタン・ロッテ戦(浦和)に出場したのを最後に、試合に出ていない。すっかり忘れられて“過去の人”になっているが、一体どんな日々を送っているのか。
ある選手は「ジャイアンツ球場には来ているけど『背中が痛い』と言って、クラブハウスの治療室に入ったきり出てこない。そして何も練習しないで帰る。その繰り返しです」と説明。まさに引きこもり状態だという。
では室内では、どう過ごしているのか。これには選手間でも“諸説”あり「寝てる」「横になっているだけ」「電気治療を受けている」などと意見が分かれる。さらには「本当に痛いのか怪しい。二軍に落とされてモチベーションも、やる気もなくなったのでは?」と“仮病説”まで流れている。
また23日には“キューバの至宝”セペダが、7月にカナダで開催される国際大会に代表選手として出場するため離日する。最長で1か月以上、唯一といっていい理解者と離れ離れになるとあって「もう話せる人がいなくなって、どんどん孤立していくだろうね。給料が出なくなるから帰国することはないだろうけど…」と、このまま“チーム離れ”だけが加速するとの声も出ている。
岡崎二軍監督は新助っ人の復帰時期について「メドは立ってない。練習をしていないんだから」とバッサリ。もはや一軍でプレーする姿を見ることはなさそうだ。
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