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 ソフトバンクが、昨年9月に入社した元米グーグル最高事業責任者のニケシュ・アローラ氏(47)に対し今年3月末までの報酬として165億5600万円を支払ったことが19日、明らかになった。孫正義社長はアローラ氏を「後継者の筆頭候補」に挙げているが、国内では異例の高額だ。

 同日公表された有価証券報告書で明らかになった。報酬のうち約146億円は入社に伴う一時金や子会社役員などとして働いた報酬だという。今後、年間いくらの報酬を受け取るかは不明だ。

 アローラ氏はインド出身。通信業界アナリストなどを経て2004年にグーグルに入り、首脳陣入りした。孫社長が取引相手だったアローラ氏を気に入り、引き抜いた。アローラ氏によると、最後は、米ロサンゼルスの日本食レストランで、孫社長から報酬などの条件が手書きされたナプキンを手渡され、移籍を決めたという。