大学教員、動物実験用麻薬を4年間自分に注射
読売新聞 6月19日(金)14時24分配信
鹿児島大(鹿児島市)は19日、大学院医歯学総合研究科の40歳代の男性教員が、動物実験用に購入した医療用麻薬「ケタラール」を約4年間、自分に注射していたと発表した。
教員は「自殺目的だった」と説明しているという。大学側は教員を懲戒解雇する方針。
発表によると、教員は2011年夏頃から今年3月にかけて、ケタラールを自宅に持ち帰り、注射していた。不正使用は10ミリ・リットル入り容器で150本、約20万円分に上るという。
今年3月に発覚した。毒劇薬物を購入する際は教授の了承が必要というルールがあるのに届け出ず、教授の出張中に購入していたことが判明。教授が尋ねたところ、教員は不正使用を認めたという。
鹿児島大の調査委員会の聞き取りに対し、教員は「研究上のストレスから不眠が続き、自殺目的で使った。死ぬことができず、その後は、人格が崩壊し廃人になれる気がして使い続けた」と話したという。同大は鹿児島県警に届け出た。