MERS感染者が済州島の高級ホテル、済州新羅ホテルに宿泊していたことが判明。ホテルは営業休止となった。
新羅ホテルは18日、MERSに感染したソウル市在住の42歳が5日から8日まで宿泊していたことが判明したため、ホテル関係者は「MERSの恐れが消えるまで営業を中止し、宿泊客にはすぐにお帰りいただいた」としながら営業の一時停止を発表。従業員31人は隔離された。
感染した男性は、先月27日に父親の定期健診でソウル三星病院を訪れた。その後、妻、子どもと共に5日から8日まで済州島を訪れた。
帰京後の9日に熱が出たため、11日まで仕事を休んで自宅で休養を取っていたが治らず、12日に江南区保健所で検査を受けたところMERS感染と確認された。
保健所は自宅待機を要請したが、男性は無断でタクシーで病院に向かって2次検査を受けて、結果が出る前に病院関係者の制止を振りきってタクシーで帰宅した。さらに検査中にも「本当にMERSにかかっているんだったら、撒き散らしてやる」と言った発言も行った。
非常識な男性の行動には、韓国メディアや市民から激しい非難の声が上がっている。
さらに、近隣地域の教員や児童にも隔離がとられた。西帰浦市教育庁によると、隔離された教員は幼稚園1人、小学校、中学校それぞれ3人の計7人、児童は幼稚園児7人、小学生69人、中学生28人、高校生36人の計140人。
今後、感染が沈静化しても、済州島のイメージは悪化し、観光業への影響は避けられそうにない。一方で、19日午前6時時点で新たなMERS感染確定者は1人だけで、猛威を振るったMERSは収まりつつあるとの見方も出ている。
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