小沢一郎代表・山本太郎代表 定例記者会見(2015年6月16日)
6月16日午後、国会内で小沢一郎代表と山本太郎代表が定例記者会見を行いました。
会見概要は以下の通りです。
- 安倍政権への風向きについて
- 政権批判を広めていく方法について
- 国会会期延長について
- 若年層からの支持拡大策について
- 街頭記者会見について
- 沖縄での米兵による最近の事件・事故について
- 橋下大阪市長の評価について
- 松野維新の党代表就任1か月について
- 参院岩手補選について
- インターネット国会中継について
安倍政権への風向きについて
Q.小沢代表はかねがね会見で、安倍政権への有権者の支持は必ずしも盤石でないという見方を示しています。ここに来て政権に対する風向き、潮目が変化してきたという実感は両代表にはおありでしょうか。
小沢一郎 代表A. 今のお話のとおり、安倍政権があまりにも、ラフな言葉で言えば、勝手気ままにやりたい放題のやり方で天下の政治を運営しようとしている。特に安全保障問題について国民の関心が非常に高まってきたと思います。この前にも申し上げましたとおり、3人の自民党推薦の学者も含めて、今の安保関連法案は憲法違反だという見解を出されて以来、メディアもそのことを結構大きく取り上げております。国民もそういう目で安保の問題を見てきているようになったと思います。その意味で国民の目線、世間の潮目はかなり変わってきたのではないかと思います。私どもはあらゆる機会をとらえて、我々の主張を発信していきたいと思います。
山本太郎 代表A. 小沢代表の言われたとおりだと思います。ここまでやられれば気がつくだろうというところまで、いろんなことのオンパレードになっている状況だと思います。安保法制に関しても、憲法の大原則をすっ飛ばして次の話をしてしまっているとか。こういうことが日々、皆さんの理解が少しずづ浸透していっていると思います。原発の再稼働にしてもそうですし、派遣法改悪であるとか、安保法制(審議の)裏で、とんでもない法案が沢山通っていくので、それを皆さんに丁寧にお知らせしていくことをやっていくことが、潮目がくっきり出てくる方法なのかなと思います。
政権批判を広めていく方法について
Q. 長谷部早大教授、小林慶大教授が昨日の会見で、次の総選挙で政権を倒せばいいという趣旨の発言をしています。小沢代表はこれまで再びの政権交代をずっと訴えていますけれども、政権に対する厳しい声がもっと広がるためにはどう動けばいいとお考えですか。
小沢一郎 代表 A. 先ほど言いましたように、特別な上手い方法はないのですが、国民の皆さんがこの問題にかなり関心をもってきたのではないかと思います。一方、国会審議は、24日の会期切れを含めて延長の問題、与野党のこれについての、いずれ採決すれば賛否を問わなくてはならないわけですから、その状況の中で国民皆さんがいろいろとテレビで見たり、聞いたりいろいろする機会が今まで以上に量的にも多くなるだろうと思います。
したがって、この国会について、国民皆さんの目線、そして支援を受けて国会に出ている国会議員の意識も、心の中では思っているけれども話せないという人が結構自民党を含めて多いように思います。そういう声が国民のバックアップがあれば、顕在化してくる可能性もあると。そういう意味で政治家、国会議員もその判断と真価を問われることになるのではないかと。衆議院で言えば、今月中にやる気なのか、来月になるのか。いつになるのか分かりませんけれども、いずれ近いうちにそれぞれが自分の考えを明確にしなければならない時が来るので、そういう意味でより国民にわかり易い政治状況になってくるだろうと思います。
A. 小沢代表が言われたとおりだと思います。安保法制(審議)の裏で、数々の(法案が)通されようとしています。安保法制に関して安倍政権は、ちょっと無理しているよねという意見がすごく多いと思います。我が国を取り巻く安全保障環境が著しく変化してきたからではないのみたいな勘違いがあるのだと思います。そういうふうに勘違いしてくれる人たちも多くいると思います。
そうではなく、あなたの生活が本当にどんどん首がしまっていく法案がすでに通っているし、これからも通そうとしていることを丁寧に説明していくしかないと。派遣法改悪、残業代ゼロ法案、風営法、マイナンバー法、刑事訴訟法など盛り沢山、詰め合わせになっています。そういうものを分かり易く、伝わり易く伝えていくことが大事なのだと思っています。委員会における質疑があまりにも多かったので、外に出ることができていなかったのですが、そろそろまた街頭に出なければいけない時期が来たなと思います。
国会会期延長について
Q. 与党は、安保法制を通すために国会会期の大幅延長を決めたようです。国会のやり取り聞いていると、そもそも違憲で黒を白と言いくるめる議論で辻褄が合わないのに、会期延長したからといって議論が深まると思いますか。どういう魂胆があると思いますか。
小沢一郎 代表A. 会期が延長されるという前提に立てば、今のお話ですけれども、ますます違憲立法という、そしてまた無茶苦茶な議論であるという認識が国民の間に深まれば、それはそれで一つの効果ではないかと思います。会期中に延長の話をするのは、ちょっとおかしなことですので、延長云々は言えませんけれども私はそう思います。
山本太郎 代表A. すでに議論がかみ合っていない状況です。いつまで延長しようとも、前提が違うわけですから、いつまでもかみ合わないのは当然のことだと思います。数の力でいくと、通ってしまう話ですから。もしも例えば9月くらいまで延長した場合、次の臨時国会が年内はないという話があるのでしょうか。
小沢一郎 代表A. 分かりません。
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