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【米黒人教会銃撃】
「黒人は白人女性をレイプしている」 犯人は白人至上主義の男
【ニューヨーク=黒沢潤】米南部サウスカロライナ州チャールストンの黒人教会で9人を射殺した白人のディラン・ルーフ容疑者(21)が18日夕、拘束されていたノースカロライナ州からサウスカロライナ州に移送された。地元警察は犯行を「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」と断定しているが、本格的に犯行動機を追及する。
AP通信によれば、容疑者は車のナンバープレートに、白人至上主義の象徴ともみなされている旧南部州の旗をあしらったデザインを施していた。
また、射殺されたピンクニー牧師の親族によれば、容疑者が教会内で、「お前たち(黒人)はわれわれ(白人)の女性たちをレイプしている。われわれの国を乗っ取ろうとしている」と叫び、乱射したという。
容疑者が州内にある16の白人至上主義グループに所属しているかどうかは不明。ただ、「南部貧困法律センター」(本部・南部アラバマ州)のリチャード・コーエン会長は容疑者のフェイスブック上の記述から、「政治的に不満を持つ白人至上主義者のようにみえる」と指摘している。
容疑者を知る隣人は同通信に対し「彼は寡黙で、数人の友人しかいなかった」と話した。