自民・今津氏:高校生の中絶「世間が認めない」

毎日新聞 2015年06月18日 23時45分(最終更新 06月19日 10時11分)

自民党の今津寛衆院議員
自民党の今津寛衆院議員

 自民党の今津寛衆院議員(68)は18日、民法の成人年齢引き下げを議論する党成年年齢特命委員会であいさつし、「高校生がセーラー服を着て産婦人科に入り、子供をおろすことができるというのは世間だれもが認めないだろう」と語った。高校生の人工妊娠中絶を否定するような例を出したことが、議論を呼ぶ可能性がある。

 同委は17日成立した「18歳選挙権」を実現する改正公職選挙法を踏まえ、成人年齢の引き下げを議論している。今津氏は委員長で、年齢引き下げに向けた課題について「きちんと説明できるよう意見を聞きたい」と問題提起した。

 ただ、母体保護法は不妊手術に関しては未成年者を例外とする規定があるが、人工中絶には年齢制限がない。未成年者の意思を尊重するためだが、自民党内では「重大な決断に関わる年齢だ」として、人工中絶にも年齢に基づく一定のルールが必要だとの議論がある。【中島和哉】

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