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大手町駅の壁に偽の天使が閉じ込められていたのをご存知だろうか?
今はもういない。
疲れてフラフラ歩いていると、本当の天使に見えてしまうものだった。
エリートサラリーマンのおじさんを引きつける力を持っていた。
偽天使は高校に行けない親がいない人間のフリをして、僕達に金を出すように訴えかけていた。
壁に閉じ込められた偽天使を近くで見ようとするとアクリル板が、自分の顔を映す。
自分は誰も救ってくれないなと思った。
天使みたいな姿のものを人は救いたくなる。
自分は天使とは正反対な姿形なのだ。
天使みたいな姿のものたちを羨んだ。
仕方ないので、地上に出てビルの天辺を見ていた。
いるわけがない本物の天使を探したのだ。
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