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 財政危機のギリシャの債務不履行(デフォルト)が現実味を帯びてきた。18日のユーロ圏財務相会合で、欧州連合(EU)などがギリシャに対し金融支援をするかどうかが話し合われるが、支援条件となる改革案で溝があり、合意は困難な見通しだ。

 ギリシャの中央銀行は17日に公表した報告書で「合意に至らなければ、痛みを伴う道のりが始まり、まずデフォルト、最終的にユーロ圏離脱やEU離脱につながる」と警告した。

 ギリシャは国際通貨基金(IMF)から以前に受けた約15億ユーロ(約2100億円)分の融資を30日に返済する必要があるが、ギリシャの交渉責任者ツァカロトス氏は17日、ロイター通信の取材に、支援がないと返済できないと認めた。