親からはさすがに言われないけど、祖母や極稀に大学の奴に言われたりする。
「ふざけんな」と言いたくなる。
命を削って高給取りになった父がいるから小金があるのは事実だ。
父がいなくなったらどうしようとか、落ちぶれたらどうしようとかいう恐怖が昔から真夜中、度々自分に襲いかかってくる。
自分は金を稼ぐ能力が全くないし、能力がつくであろう人間ではない。
そんな人間がいつまでも父や金が無くなったらどうしようと考えてもどうにもならないことは分からないのだろうか?
こいつらはただ言いたいだけな気がしなくもない。
もし自分が可愛い女の子なら、何も言わずに可愛いだの言ってもてはやすのだ。
美しい人だとか、真面目そうな装いをすると真面目で凛としてるだの言うんだ。
「世の中金じゃない」とかいわれるが。
お金じゃないなら何だ。
おそらく性的魅力だろう。
それを「素晴らしい」だの、「愛」だの言いやがる。
万が一女が寄ってきたら、僕を愛しているのではない。
グロメンは愛されないのだ。
容姿も体も良くない自分は祖母の遺伝子が響いている部分がある。どうしようもない顔の良くない遺伝の責任は感じないのだろうか?
ヒルズに強制捜査が入った頃に、大変素晴らしいい江戸しぐさなどを教えていた小学校の先生は「世の中お金じゃない大事なものがある」と言っていた。
「お金じゃない大事なもの」の正体は自分が一生手に入れることのできない容姿や健康なのだ。
田舎の金持ちの馬鹿餓鬼が集まる大学で、神のような扱いのおっぱい大きな顔のいい女の子を見て悔しんでいる今の自分が「世の中金じゃないよ」なんて言ったら泣いてしまう。