『NieR New Project(仮題)』の気になる世界観、あの女性キャラについて豪華スタッフに直撃(1/3)

本日発売の週刊ファミ通2015年7月2日号には、『NieR New Project(仮題)』のスクープと開発スタッフのインタビューを掲載。ここでは、そのインタビューを抜粋してお届けしよう。

●豪華スタッフで挑む『NieR』新プロジェクト

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 2010年に発売され、狂気を帯びた独特な世界観、心をえぐられるストーリー、斬新なゲームデザイン、印象に残る音楽の数々などでプレイする者を虜にした『NieR』。5年の時を経て、その最新作となる『NieR New Project(仮題)』が始動! ディレクターはヨコオタロウ氏、プロデューサーは齊藤陽介氏、音楽は岡部啓一氏という前作のメインスタッフに、キャラクターデザインには吉田明彦氏が迎えられ、開発はプラチナゲームズが担当。豪華すぎる布陣で開発が進められる『NieR New Project(仮題)』はどんな作品になるのか!? 本日発売の週刊ファミ通2015年7月2日号には、『NieR New Project(仮題)』のスクープと開発スタッフのインタビューを掲載。ここでは、そのインタビューを抜粋してお届けしよう。

主要スタッフ
プロデューサー:齊藤 陽介 / DRAGON QUEST X、NieR
ディレクター:ヨコオ タロウ / NieR、DRAG ON DRAGOON
キャラクターデザイナー:吉田 明彦(CyDesignation, Inc.) / FINAL FANTASY XIV、BRAVELY SECOND
コンポーザー:岡部 啓一(MONACA) / NieR、DRAG ON DRAGOON
ゲームデザイナー:田浦 貴久(PlatinumGames Inc.) / MAX ANARCHY、METAL GEAR RISING REVENGEANCE
開発:PlatinumGames Inc.

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▲前段左からヨコオタロウ氏、齊藤陽介氏、後段左から岡部啓一氏、田浦貴久氏、吉田明彦氏

――前作『NieR』の発売から5年が経ちました。まず、プロジェクトがスタートした経緯をうかがえますか?

齊藤 もともと『NieR』というIPで「新しいことをやりたい」という思いはずっと持っていました。当初は、『NieR』を遊んでいない人もまだまだいますので、何かのを要素を加えてプレイステーション Vita版を作ろうか、という話しもあったんです。それとは別に、プラチナゲームズさんとも何かいっしょにやりたいですね、という話しもさせていただいていて。そこで『NieR』に関しては、5年も空いてしまった経緯もあるし、せっかくなので新作を作ろうと、改めてプラチナゲームズさんに『NieR』の新作の話をさせていただきました。

――次に吉田明彦さんが、プロジェクトに参加することになった経緯についても教えていただけますか?

齊藤 キャラクターデザインをどなたにお願いするかというのは、ヨコオさんと考えながら、いろいろな方を候補に挙げていきました。その中でダメもとでもいいので「吉田明彦さんにお願いしてみようか?」と提案したのがキッカケですね。

吉田 『NieR』は、いままで自分がやってきたことがないタイプの作品なので、挑戦してみたい、という思いはありました。ですが、社内の仕事で忙しいタイミングでしたので、正直、スケジュール的にできるかな? と不安はありました(笑)。

――実際にいっしょに仕事してみて、ヨコオさんの印象は?

田浦 すごく変な人だなというのと(笑)、とにかく期待を裏切ることが好きなんだな、という印象です。「こういう要素を入れよう」という話しになったときに、予想とは真逆から答えが返ってくることがよくあります。プラチナゲームズにはいないタイプのディレクターなので、刺激を受けながら、みんな楽しく開発しています。今回、チームメンバーを選出するにあたって、もともと『NieR』が好きだというメンバーを優先して集めた結果、非常に優秀なメンバーがを揃えることができました。

齊藤 その優秀なメンバーをスタッフィングする能力も含め、田浦さんは優秀なゲームデザイナーですね。

ヨコオ 社内政治ってぶっちゃけた話、たいへんなんですよ。人集めに暗躍している田浦さんを見て、「スゲェな」と思って見ていました。あと、これはぜひ載せてほしいんですが、イケメンで仕事ができるなんてホント感じ悪い、と常日ごろから思っていました。今回の記事では、それだけ載せられれば僕は満足です。

――岡部さんも今回、万全の体勢で臨まれていると。

岡部 そうですね。でも、現状、(オーダーされる曲の)リストも来てない状態で、まだE3で公開するPVの曲しか制作はしていませんが(笑)。先ほども話しが出ていましたけれど、プラチナゲームズさんがとにかく優秀だという話しを聞くので、僕もファン感覚ですごく楽しみにしている状況ですね。 

齊藤 すべてのゲームがそうだと思うのですが、発売したあとに何かしらの反省点は出てくるものです。新作『NieR』では、前作で足りなかった要素を埋める座組はできたと思うので、この座組が組めた瞬間、俺の仕事の大半は終わったと思っています。あとは、ヨコオさん、がんばってください(笑)。