九州襲った記録的豪雨 各地で土砂崩れや冠水などの被害相次ぐ

06/18 18:56
梅雨の時期だが、その降り方は非常に激しいものがある。九州各地を襲った記録的豪雨、土砂と濁流が街をのみ込んだ。
九州で5日間にわたり降った雨で、長崎市では住宅の石垣が崩れた。
近くの住民は「3時すぎて、ドーンと1回だけ(音がした)。まさか暗いし、外を見てもわからないから」と話した。
この家には、90代の女性が1人で住んでいたが、自宅の中で亡くなっていた。
死後数日たっていて、災害との関係はないという。
九州各地では土砂崩れが相次ぎ、宮崎・日南市では、道路沿いの斜面が、高さ10メートル・横幅10メートルにわたって崩れ、国道が一時通行止めになった。
そして、川からあふれた水は、道路へと流れ込んだ。
鹿児島・屋久島町の宮之浦は、午後9時すぎごろから激しい雨が降ってきた。
この時、屋久島に設置されている県の雨量計が、1時間に80mmという豪雨を記録。
17日夜、屋久島の町に響いていたのは、バチバチという雨粒の音だった。
そして、18日、屋久島に降ってきたのは、雨だけではなかった。
フロントガラスにつく泥のようなものは、火山灰だった。
18日午後12時17分ごろ、口永良部島が噴火。
屋久島にも、火山灰が降ってきた。
鹿屋市吉ケ別府では、6月の降水量が、平年の6月ひと月分の2倍に相当する、1,200mmに達していた。
鹿児島市の国道10号線にあるトンネルの上の斜面では、幅10メートル・高さ20メートルほどにわたって、大きく山肌がえぐれていた。
トンネル自体には、被害は及ばなかった。
近くの人は「怖いですね。夜がまた、雨がすごく降るようなことですけど、夜が心配ですね」と話した。
午前6時ごろの熊本・人吉市は、大雨で景色がかすんでいた。
噴き出す水、御溝川があふれ、道路が冠水し、道路と川の境目も見えなくなっていた。
降り続けた雨は、梅雨入りしてから停滞し続けた梅雨前線が原因。
さらに、この前線に南からの湿った空気が大量に流れ込み、前線が活発化したため、鹿児島県では、この3日間だけでも、300mmを超える降水量を記録していた。
週末の天気は、九州各地で晴れ間がのぞくものの、不安定な天候が続くとみられている。
地盤も非常に緩んでいるため、雨が上がったあとも、土砂災害には、引き続き厳重な警戒が必要となる。

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