千葉雄高
2015年6月18日21時22分
東京電力福島第一原発の事故をめぐり、東日本大震災が起きる前の2008年、東電が同原発について「現状より大きな津波を想定した津波対策は不可避」と記した資料を社内会議で配布していたことが18日、わかった。東電の当時の経営陣らに損害賠償を求めた株主代表訴訟で、東電が東京地裁に提出した資料で明らかになった。
訴訟では、経営陣が津波を予測できたかどうかが争点になっている。東電が08年、政府機関の地震予測に基づいて「15・7メートル」の津波を試算していたことから、株主側は「津波は予測できた」と主張。これに対し、経営陣側を補助する立場で訴訟に参加している東電は「地震予測は専門家の間でも意見が定まっておらず、試算は具体的な対策の根拠になるものではなかった」と反論している。
東電の準備書面などによると、今回明らかになった資料は、福島第一原発の地震・津波対策について、08年9月10日に同原発であった説明会で配られたもの。担当部署が作成したもので、説明会には、当時、同原発の所長だった小森明生元常務らが出席した。
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