力丸祥子=ワシントン、岡田将平
2015年6月17日03時00分
原爆資料を調査するため米国立公文書館を訪れている長崎市のチームは15日、進駐軍が長崎に上陸した1945年9月23日に米兵が爆心地近くで原爆の影響を調査する様子を記録したとみられる映像を確認した。
映像では冒頭、9月23日に撮影したことを表す表示が写し出され、米兵が、がれきの残る焼け野原で地面と上空を指さしたり、長崎刑務所浦上刑務支所(現在の平和公園)で倒れた壁について説明したりする様子が写っている。
市が昨年の調査で確認した「長崎の構造物の損傷」と題した報告書にも同じ人物が写っている。報告書によると、この人物は通信隊のカメラマンで、報告書のほとんどの写真を彼が撮影したという。長崎原爆資料館によると、報告書は原爆開発にかかわったマンハッタン工兵管区の少佐が作成したもので、少佐らの調査は9月20日から10月6日まで行われたという。
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