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“大人も楽しめる”東京おもちゃショー開幕
6月18日 16時18分

“大人も楽しめる”東京おもちゃショー開幕
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国内最大規模のおもちゃの展示会が18日から始まりました。少子化が課題となるなか、大人も楽しめるような最新の技術を生かしたおもちゃが数多く展示され、磁石の力で実際に車体を浮かせて走るリニアモーターカーの模型などが注目を集めています。
ことしの「東京おもちゃショー」には、国内外のメーカー149社が参加し、およそ3万5000点のおもちゃが展示されています。
今回は、大人も楽しめるような、最新の技術を生かしたおもちゃが注目を集めています。
このうち、リニアモーターカーの模型は、実物と同様、磁石の力で車体を浮かせながら走るのが特徴です。メーカーでは、実物の大きさに換算すると時速500キロで走る計算になると説明しています。
また、57年前から販売されている、野球場をかたどったゲームの新作は、ピッチャーが投げる球が、これまでのようにボードの上を転がるのではなく、初めて空中を飛ぶようになりました。
このほか、20代や30代の大人の女性をターゲットにしたコーナーも設けられ、かつて流行したキャラクターのフィギュアや衣料雑貨などが展示されています。
一方、子ども向けでは、簡単なゲームが楽しめる、腕時計型のウエアラブル端末のおもちゃも登場しました。
この展示会は東京・江東区の「東京ビッグサイト」で今月21日まで開かれ、20日と21日は一般に無料で公開されます。

背景には少子化で市場頭打ち

大人をターゲットにしたおもちゃを開発する背景には、少子化によっておもちゃ市場の拡大が見込めないことがあります。
日本玩具協会によりますと、国内のおもちゃ市場は、昨年度こそ、アニメ「妖怪ウォッチ」関連のおもちゃの売れ行きが良く、前年度に比べて9%余り拡大しました。しかし、この10年間でみると、ほぼ横ばいの状況が続いていて、新たな市場開拓が課題になっています。
このため各社とも、大人をターゲットにしたおもちゃの開拓に力を入れていて、大人でも楽しめるような最新技術を取り入れたおもちゃや、かつて人気があったアニメのキャラクターを使った商品などに人気が集まっています。また、大人におもちゃを見なおしてもらうことで、子どもや孫におもちゃを買うきっかけをつくり、市場を広げていきたいというねらいもあります。
日本玩具協会の伊吹文昭専門委員は、「おもちゃ業界にとって最大の課題は少子化で、子どもだけでなく、シニア層まで対象にしたおもちゃを提供していくことが大事だ。消費者の目は年々厳しくなっており、それに応えるには新しい技術を活用したり、世の中のトレンドをいち早く商品化したりしなければならない」と話しています。

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