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原発推進看板は撤去し保管へ 福島・双葉町
6月18日 14時07分

原発推進看板は撤去し保管へ 福島・双葉町
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東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きる前、原発がある福島県双葉町の象徴になっていた原子力の推進をPRする標語が書かれた看板について、町は原発事故の教訓を後世に伝えるため現場から撤去したうえで保管し、将来、展示することも含めて活用の方法を検討することになりました。
この看板は、東京電力福島第一原発がある双葉町の2か所に設置されているもので、「原子力明るい未来のエネルギー」という標語とともに原発との共存を掲げる町の象徴になっていました。
この看板について、町は、老朽化が進んで避難先から一時帰宅する住民などに危険が及ぶおそれがあるとして、年内に現場から撤去したうえで別の場所で保管することを決め、町議会などに報告しました。
この看板を巡っては、今月、標語を考えた住民の男性が現場での保存を求める6500人余りの署名を提出し、町が対応を検討していました。
町は、原発事故の教訓を後世に伝えるため、将来、看板を展示することも含めて活用の方法を検討するとしています。
双葉町の伊澤史朗町長は、「原発事故を後世に伝えることは重要だが、住民の安全がいちばん大切だ。復元可能な状態で保管し、将来、展示施設ができれば負の遺産として伝承していけると思う」と話しています。

「撤去決定は納得できない」

看板の標語の考案者で、現場での保存を求める署名を町に提出した大沼勇治さん(39)は、「署名を提出してから、まだ間もないのに撤去が決定されたことは納得できない。将来的に展示するとしても具体的な計画が何もない。このままでは、撤去されて倉庫に眠ったままの状態になりかねない」と話していました。

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