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第1回「教学部教授補登用講座」のために


教学


一生成仏抄






このほど、教学部中級試験が「教授補登用講座」(全3回)として実施されます。




その第1回中継行事が、20日(土)、21日(日)に、全国各地の会館で開催されます。




(日時・会場の詳細は各県・区ごとに決定)




ここでは、中継行事の中で学ぶ御書の御文と通解、池田名誉会長の『一生成仏抄講義』を掲載しました。




(学習の便宜を図るため、講座の中で取り上げる順に合わせて、御文の冒頭に番号を振ってあります)




受講者は、御書と、教材(本紙面)、受講カードを持参し、中継行事に参加してください。






――『一生成仏抄』について――


本抄は御真筆が現存しないため、執筆の年次や宛先は分かりませんが、「唱題行」の意義を示されている内容から、建長7年(1255年)に著され、富木常忍に与えられたと伝えられています。




一生成仏の要諦は、一切衆生に本来具わっている妙理を観ずることにあり、それは南無妙法蓮華経を唱えていくことであると仰せられています。




ただし、題目を唱えていても、自身の生命の外に法があると思ったならば、妙法ではなくなってしまい、一生成仏は叶わないと戒められます。




続いて、衆生と仏の相違は迷っているか悟っているかの違いにすぎないと言われ、深い信心を起こして日夜朝暮に怠ることなく唱題に励んでいくことによって、、仏の境涯をあらわしていくことができると示されています。






『御文1


夫(そ)れ無始(むし)の生死(しょうじ)を留(とど)めて此(こ)の度(たび)決定(けつじょう)して無上菩提(むじょうぼだい)を証(しょう)せんと思(おも)はばすべからく衆生本有(しゅじょうほんぬ)の妙理(みょうり)を観(かん)ずべし、衆生本有の妙理とは・妙法蓮華経是(これ)なり故(ゆえ)に妙法蓮華経と唱(とな)えたてまつれば衆生本有の妙理を観ずるにてあるなり






『通解』


無限(むげん)の過去(かこ)から繰(く)り返(かえ)されてきた生死の苦悩(くのう)を留めて、今この人生で間違いなく最高の悟りを得ようと思うならば、必ず衆生(しゅじょう)に本来具(そな)わる妙理(みょうり)を自身の生命の中に見ていくべきである。




衆生に本来具わる妙理とは妙法蓮華経のことである。




ゆえに、妙法蓮華経と唱えれば衆生に本来具わる妙理を自分の生命の中に見ていることになるのである。






池田名誉会長の『一生成仏抄講義』から


この一節(いっせつ)には、仏教(ぶっきょう)の深き哲理(てつり)と、万人の成仏を目指してきた宗教革命の歴史が凝縮(ぎょうしゅく)されています。


一句(いっく)一句、一つ一つの表現に、卓越(たくえつ)した仏法の智慧(ちえ)が込(こ)められています。




「無始の生死を留める」とは、人生の根本的な課題(かだい)と宗教本来の役割(やくわり)が表現されています。


「無上菩提を証する」とは、この宗教的な課題に対する仏教からの英知(えいち)にあふれた回答です。


「衆生本有の妙利を観ずる」とは、この回答を法華経思想によって、さらに洗練・深化させたものです。


「妙法蓮華経と唱える」とは、その宗教的英知を万人が実践(じっせん)できるように大聖人が立てられた修行です。




この実践化は、民衆救済を目指す大慈悲(だいじひ)の結晶(けっしょう)であり、日蓮仏法の深い革新性を示しています。


この御文全体を通して、大聖人の立てられた唱題行が、仏教における「正当性(せいとうせい)」と「究極性(きゅうきょくせい)」をもった大行(だいぎょう)であることが浮(う)き彫(ぼ)りになってきます。




まさに、この短い一節の中に、数千年の仏教の英知と、大聖人の仏法における民衆救済の慈悲と智慧(ちえ)が、明快(めいかい)につづられているのです。






「人間革命」は広布の実践の中に






『御文2


都(すべ)て一代八万(いちだいはちまん)の聖教・三世十方(さんぜじっぽう)の諸仏菩薩(しょぶつぼさつ)も我(わ)が心(こころ)の外(ほか)に有(あ)りとは・ゆめゆめ思(おも)ふべからず、然(しか)れば仏教(ぶっきょう)を習(なら)ふといへども心性(しんしょう)を観(かん)ぜざれば全(まった)く生死(しょうじ)を離(はな)るる事(こと)なきなり、若(もし)し心外(しんげ)に道を求(もと)めて万行万善(まんぎょうまんぜん)を修(しゅう)せんは譬(たと)えば貧窮(びんぐ)の人(ひと)日夜(にちや)に隣(となり)の財(たから)を計(かぞ)へたれども半銭(はんせん)の得分(とくぶん)もなきが如(ごと)し、然れば天台(てんだい)の釈(しゃく)の中(なか)には若(も)し心を観ぜざれば重罪(じゅうざい)滅(めっ)せずとて若し心を観ぜざれば無量(むりょう)の苦行(くぎょう)となると判(はん)ぜり、故(ゆえ)にかくの如きひとをば仏法(ぶっぽう)を学(がく)して外道(げどう)となると恥(はずか)しめられたり、爰(ここ)を以(もっ)て止観(しかん)には雖学(すいがく)仏教・還同外見(げんどうげけん)と釈(しゃく)せり、然る間(あいだ)・仏(ほとけ)の名(な)を唱(つな)へ経巻(きょうかん)をよみ華(はな)をちらし香(こう)をひねるまでも皆(みな)我(わ)が一念(いちねん)に納(おさ)めたる功徳(くどく)善根(ぜんこん)なりと信心を取(と)るべきなり


(御書383㌻10行目~15行目)






『通解』


釈尊(しゃくそん)が一代(いちだい)の間に説いた八万聖教や、三世十方の仏や菩薩たちも、すべて自身の心の外に有るとは、決して思ってはならない。




したがって、仏教を習うといっても、自身の心性を見ていかなければ、まったく生死の苦悩を離れることはないのである。




もし、心の外に成仏への道を求めて、万行万善を実践したとしても、それは、たとえば貧しい人が、昼夜、隣人(りんじん)の財を数えても、一銭の得にもならないようなものである。




そうであるから、妙楽(みょうらく)が天台の教えを説明した中に、「もし心を見なければ重罪を滅することはできない」と述べ、もし心を見なければ、無量の苦しみの修行になると断じているのである。


ゆえに、このような人を「仏法を学んでいながら外道となる」と厳(きび)しく批判(ひはん)されているのである。




すなわち、天台の「摩訶止観(まかしかん)」には、「仏法を学んでいながら、かえって外道と同じ考え方に陥(おちい)っている」と述べている。


したがって、仏の名を唱え、経巻を読み、華(はな)を供(そな)え、香をたくことまでも、すべて自分自身の一念に功徳・善根として納まっていくのだ、と信心を起こしていきなさい。




仏の生命を涌現させる唱題行






『御文3


之(これ)に依(よ)って浄名経(じょうみょうきょう)の中には諸仏(しょぶつ)の解脱(げだつ)を衆生の心行(しんぎょう)に求(もと)めば衆生即菩提(しゅじょうそくぼだい)なり生死即涅槃(しょうじそくねはん)なりと明(あか)せり、又(また)衆生の心けがるれば土(ど)もけがれ心清ければ土も清(きよ)しとて浄土(じょうど)と云(い)ひ穢土(えど)というも土に二(ふたつ)の隔(へだて)なし只(ただ)我等(われら)が心の善悪(ぜんあく)によると見えたり、衆生と云うも仏と云うも亦(また)此(か)くの如(ごと)し迷う時は衆生と名(なづ)け悟る時をば仏と名けたり、譬えば暗鏡(あんきょう)も磨(みが)きぬるば玉(たま)と見(み)ゆるが如し、只今も一念無明(いちねんむみょう)の迷心(めいしん)は磨かざる鏡(かがみ)なり是(これ)を磨かば必(かなら)ず法性真如(ほっしょうしんにょ)の明鏡(めいきょう)と成(な)るべし、深く信心を発(おこ)して日夜朝暮(にちやちょうぼ)に又(また)懈(おこた)らず磨くべし何様(いかよう)にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり


(御書383㌻15行目~384㌻5行目)




「自身」が変われば「世界」が変わる






『通解』


このこと(仏法の一切がわが己心にあるととらえていくべきこと)から浄名経の中では、「諸仏の悟(さとり)は衆生の心の働きに求めるべきである。


衆生を離れて菩薩はなく、生死の苦しみを離れて涅槃はない」と明かしている。


また、涅槃経には「人々の心がけがれれば、その人々が住(す)む国土(こくど)もけがれ、人々の心が清(きよ)ければ国土も清い」とある。




すなわち、浄土といっても、穢土といっても、二つの別々の国土があるわけではなく、ただそこに住む私たちの心の善悪によって違いが現れると説かれているのである。




衆生といっても仏といっても、またこれと同じである。




迷っている時には衆生と名づけ、悟った時には仏と名づけるのである。




たとえば、曇(くも)っている鏡も磨いたならば、輝(かがや)く玉のように見えるようなものである。




今の私たちの一念が、無明におおわれて迷いの心である時は磨いていない鏡であり、これを磨けば必ず法性真如の明鏡となるのである。


強く信心を起こして、日夜朝暮に怠ることなく磨いていきなさい。




では、どのように磨くのか。


ただ南無妙法蓮華経と唱えること、これが磨くということである。




※編集中のため、後日追記あり




「2015年(平成27年)6月16日(火) 聖教新聞」より



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