ニューdotメンバー
面白法人カヤックを辞めて、独立してから、シェアオフィスHolsterに同居していた、衣袋宏輝くんが、dot by dot inc.所属メンバーとなりました。
イブクロくんは、すでにフリープログラマーとして、広告案件やアプリ制作、そして、プロダクトなどの開発系プロジェクトにアサインされ、様々な会社と仕事をしています。
そんな中で、僕たちと出会って8ヶ月ほどで『「進撃の巨人展」360° 体感シアター “哮”』『Lyric Speaker』『Namie Amuro “Anything” for Google Chrome』の制作と、大プロジェクトにジョインしてくれてます。
デザインセンス
モーションセンス
プログラミングスキル
音楽への深い理解
僕が彼と一緒に仕事して、凄く驚いたのは、そのバランスの良さです。
東京藝大の音楽科で学び、同大のデザイン科の院に進み、独学でずっとプログラミングを学んできた彼の能力は、コードがクリエイティブの中核になり始めた現代で、最も必要とされているものです。
そんな彼がジョインしてくれることは、エンターテイメントよりのコンテンツ開発が多い僕たちにとっては、最高の武器です。
でも、イブクロくんの場合、ちょっと通常の社員とは異なります。
前述の通り、彼は、長いスパンで開発を続けるプロダクト制作のプロジェクトに委託契約でアサインされてたり、個人での表現活動にも重きを置きたいという、クリエーターとしての強い気持ちがあります。
僕たちは、そんな彼の表現者としての前向きな気持ちを理解して、新しい契約形態を用意しました。
それが、所属メンバーです。
◎働き方はこんな感じ
・dot by dot inc.名義で活動
・水玉名刺を持つ
※水玉の服は特に着なくても良いです。
・一緒のオフィスで働く
※フルフレックス、用事のあるときに来る感じ。
・社内の諸々の行事に参加
・興味のある案件にプロジェクト単位で参加
・個人名義のプロジェクトは、必要に応じて、dot by dot inc.がマネジメント
※スケジューリング、ギャラ交渉、契約関係の代行、進行管理、PR業務など
・必要があれば、法務、経理関係の代行
ほとんど、社員と同じ感じの活動なんだけど、個人でやってる分、青色申告になるので、社会保障とか諸々は個人負担になります。
◎独立していく人に対して感じていた危惧
デザイナーやプログラマーや映像作家やCGクリエーターなどの専門職の人たちは、進行管理とギャラ交渉や契約関係で、不利な立場になる場合があるように思います。
特にめちゃくちゃ修正が多い案件や、プロジェクトが途中でなくなる案件など、愛のない担当者に振り回されるケースも、よく見かけます。
僕たち、作り手は、アサインされたら、他のプロジェクトを平行してやっていく事は難しい、僕みたいな頭と口だけ野郎のプランナーやプロデューサーは大丈夫だけど、デザイナーやプログラマーは、手を動かさなくちゃならないので、2ヶ月間キープされてた案件がなくなったら、生活ができなくなってしまう。急に面白い案件が入ってくるわけじゃないから、生活のための仕事を入れてしまう。そのうち、時間がなくなってきて、生活のための仕事が中心の生活になってしまう…。
せっかくの才能ある人材に無駄な時間を使わせたくない。
自分の好きな事になるべくチャレンジして欲しい。
その両方を両立させるために、クリエーターのマネジメントを始めることにしました。
映像の世界では、普通のことだと思うのですが、デジタル領域では珍しい形態だと思います。
興味のある方は、連絡くださいな。
これからの時代、才能ある人は、一つの会社に所属する時代じゃなくなるような気もする。
お互い成長していきましょう。
イブ君を、そして、dot by dot inc.をよろしくお願いします。