18歳歓迎?無関心?「AKBの総選挙なら…」の声も
スポニチアネックス 6月18日(木)7時1分配信
◇18歳選挙権成立
選挙権年齢が引き下げられたことを受け、有権者の仲間入りを果たす高校生らからは歓迎や期待の声がある一方、無関心を示す意見も聞かれた。
全国有数の進学校として知られる開成高校(東京)3年の中村優太さん(17)は「歓迎します」。少子高齢化が進み、若年層に向けた政策が後回しになるのではないかと以前から懸念しており「もっと若者の意見を政治に反映させていく必要がある」と語った。街頭などで18歳選挙権の導入を求める活動を続けてきた横浜市の高校3年、百瀬蒼海さん(17)は「将来の夢やチャンスが広がる」と喜び、HKT48の宮脇咲良(17)は「真剣に将来の日本を考える良い機会」と前向きに受け止めた。
一方、都立の商業高校1年の男子生徒(15)は今月6日に開票されたAKB48選抜総選挙に票を投じたといい「“総選挙”は自分の好きなメンバーに投票すればいいから入れた。でも、政治の選挙は誰が誰だか分からないから投票しようと思わない」と“本物の選挙”への関心は薄い。街頭の高校生からは「親に行けと言われたら行く」「投票所が近ければ考える」「よく分からないから親や友達と同じ候補者に入れると思う」という意見も聞かれた。
日本では政治教育が敬遠されてきた。有権者としての自覚を養う主権者教育を見直す機会でもあり、社会評論家の小沢遼子氏は「日本は政治的な問題から目をそらしすぎてきた。受験ありきの教育ではなく、若い有権者の判断力や世の中を見渡す視点を養っていく必要が今後ある」と強調。選挙権年齢を「世界標準」に合わせるだけでなく、民主主義の深化につなげることができるか、歴史的な取り組みとなる。
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