文部科学省は18日、大学入試改革の具体策を議論する「高大接続システム改革会議」(座長・安西祐一郎日本学術振興会理事長)を開き、大学入試センター試験にかわる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」に記述式の問題を盛り込むとの素案を示した。
高校段階の基礎学力の定着度を測る「高等学校基礎学力テスト(仮称)」は国語、数学、英語の3教科とし、10段階以上で結果を示すなどとした。
2020年度の実施を目指す学力評価テストでは、思考力や判断力、表現力を適切に評価できるよう、長文を読んで複数の答えを選ぶ問題を出すことも検討する。
英語は「読む・聞く・書く・話す」の4技能の評価を重視し、民間の資格試験の主催団体との連携を検討。話す力を個別にみるには相当な時間がかかるため、別日程での実施も視野に入れる。
19年度に導入される基礎学力テストとともに、年複数回の実施を前提とし、パソコン画面上の問題にマウスやキーボードで解答するCBT方式を目指すとしている。
同会議は素案を元に議論を続け、年内に制度設計をまとめる方針。
安西祐一郎、文部科学省