転生したらそこは夢の世界でした   作:レボリューション

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第一話

目が覚めた。だが俺は朝は弱い方なので、すぐには目を開けられない。目をつぶったまま、だんだんと慣らしていき、目を開けるという事を毎日行っている。そうしないと目を開けた時、くらっときて、ものすごく頭が痛くなるからだ。だけどそろそろ降りないと、母さんの鉄拳をくらいかねない。なので俺は目を開けた。するとそこには真っ白な世界がどこまでも続いていた。

「な、なにこれ・・・・。」

うん、誰でもこういうと思う。だって自分の部屋だと思って目を開けたら、そこは真っ白な世界でしたーって、誰が想像できるだろうか。

「おお、ようやく目が覚めたか。」

そう思いふけっていると、どこからともなく爺さんの声が聞こえた。振り返って見ると、そこにはいかにもな厨○病だと思われる爺さんが、空中を浮いていた。

「おっと、自己紹介がまだじゃったな。儂はお主ら人間でいう神と呼ばれる存在じゃ。」

ああ、やっぱりかぁー。でもこの歳になってまでも厨○病はまずいと思うなぁ~。あまりにも可愛そうに見えたので、褒めてあげることにした。

「へぇー、そうなんですかー。わー、すごーい(棒)」
「な、なんじゃ。そのあからさまな棒読みわ。」

褒めていたつもりがいつのまにか棒読みになっていたようだ。いかんいかん。

「そ、そんなことないですよ~。」
「む、お主信じておらんな。だったら儂が本当に神だということをおしえてやろう。」

ああ、もうほんと可哀そうな人だよ。この歳でここまで自分に心酔しているご老人は初めてだよ。にしても、あれはどうやって浮いてるんだろう。超頑丈な紐かなんかで吊るしてんのかなぁ。……もしかしてなにげに金持ち?まぁもう長く生きられんじゃろうし、つきあってやるか。











ええ~、結論から言うと本当に神様でした。いやーだってね。まさか心の中を読まれるとは思ってなかったよ。結構いろんなこと思ったよ。『となりの客はよく柿食う客だ』とか、『泣きっ面に蜂』とか、『厨二病ワロすwwww』とか、色々思ったけど百発百中なんだもん。信じるしかないっしょ。やっべ、今思い返すとすげー失礼な事思ってたけど大丈夫かなぁー?

「でも、心読めるんなら、なんで最初から読まなかったんですか?」
「お主ら人間は勝手に心を読まれるのは嫌いじゃろ?だからじゃよ。」

………めっちゃ良い神様やんけー!うん、俺もうちょっと心改めよう。

「そんで、神様が俺になんのようすか?」
「おお、お主には転生してもらおうと思ってな。

………ん?転生?・・・・・は!?

「て、転生?」
「いや、お主は死んだんじゃよ。」

………は?えっ、今なんて言った?死んだ?えっ?

「死んだとはどういう・・・」
「ああ、儂が間違えてお主の命の灯を消してしむうてのぉ。」

あんたのせいかよ!!

「反省はしとるんじゃ。いや~すまんすまん。あっはっは。」

絶対反省してねーだろ!爆笑してるし!良い神様だと思った俺の感動を返しやがれ!

「だから、さすがに悪いと思ったんで転生してもううと思っての。」
「もとの世界に返すじゃなくて転生の理由は?」
「もとの世界ではお主はもう死んでいることになっとるからのぉ。もとの世界に戻っても逆に混乱になるからのぉ。」

なるほど・・・ん?

「あんた神様なんだからそういった事か簡単にできるだろ?なんでそうしないんだ?」
「あっはっは。めんどいんじゃ。」

こんのクソ神がぁー!!

「まぁもとの世界に戻るよりも別の世界に行ってぱぁ~っとしたいじゃろ。」

まぁあの世界では全然いい事無かったからなぁー……

「おう!いいぜ!んでどこの世界に行くの?」
「まぁそれはお主が決めぇい。」

うーん、どこにすっかなー。………おっ!

「んじゃ、ポケモンの世界で。」
「そうか、わかった。特典は何にする?好きなのを選べるぞ。」

まじで!ラッキー!んじゃ、何にすっかなー?まぁまずは

「ポケモンと話せる能力は欲しいな。あと、俺の身体能力を普通の人間の限界値の三~五倍程度にしておいてくれ。」

ポケモンと話せる能力は絶対必須だし、なにげ旅って結構危険な事もあるからな。もらっておいて損はないだろう。

「わかった。ほかには、何かないか?」
「んじゃ、旅に出る時俺の資金をたくさん増やしておいてくれ。あと、俺のリュックを魔改造しておいてくれ。」
「魔改造とは具体的にはなにをすればいいんじゃ?」
「ああ、リュックに物を入れる時どんな量でも入るようにしておいてくれ。」
「わかった。ほかにはもうないかの?」

うう~ん。伝説ポケモンに出会う確立upはなんか嫌だしなぁ~。自分の力で見つけたいからなぁ~。ポケモンの能力を見れたりするのもなんかポケモン達が可哀そうだし、三値とかよくわからんし・・・あっ!

「絶対記憶能力ってもんも頼む。」
「いいのか?絶対記憶能力はお主の思ってる以上にきついぞ。」
「思いだせれんよりはましでしょ。」
「・・・わかった。」

俺、結構記憶力無いからなぁ~。助かるぜ~。

「・・・・・」

う~ん、他には・・・ん?

「どうした?爺さん。」
「・・・いや、なんでもない。」

ん?どうしたんだ?まぁいいか。あとは

「ポケモンに関しての知識を全部覚えているようにして、チートとかの力が発現したり、前世の記憶がもどるのは六歳からにしてくれ。これで全部だ。」
「うむ、わかった。」

フッ我ながら完璧だ。

「なら転生させるぞ。」
「わかった。準備はいいぜ。」

すると俺のすわっていた床に穴が開いて落ちたいった。おっしゃー、待ってろ!俺のポケモンライフーー!!!


















「お主の思っている以上にあの世界は過酷じゃよ。せいぜいお主の心が壊れんように頑張る事じゃな。」


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