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今秋日本展開のNetflixが戦略説明。「日本のコンテンツが王様。アニメも強化」

 今秋に日本でのサービス開始を予定している世界最大手の映像配信サービス「Netflix」。18日にNetflix日本代表のグレッグ・ピーターズ(Greg Peters)氏が日本での戦略を発表。「よりよい体験とコンテンツ」を軸に据え、秋のスタートに向けて準備を進めていることを明らかにした。なお、開始日時や料金体系についての新情報は特に無い。

Netflix株式会社の大崎貴之副社長(左)、日本代表のグレッグ・ピーターズ社長(右)

 Netflixは、世界50カ国、会員数6,200万人を誇る世界最大のインターネット動画配信サービス。17日にはフジテレビとのオリジナルコンテンツ契約を発表しているが、今回はNetflix Japanとして日本市場にどう取り組むか説明した。

「王様」の日本のコンテンツを準備。アニメも頑張る

グレッグ・ピーターズ社長。日本の映画は、小津安二郎や黒澤明監督などの名作は子供の頃から親しんでいるが、最近は「半沢直樹」や映画「深夜食堂」も面白かったとのこと

 日本法人Netflix株式会社のグレッグ・ピーターズ社長は、「技術は、よりよい体験のスタート地点。重要な事はコンテンツを楽しめること、パーソナライズされた形で体験できる。それがNetflixの基盤。どんなコンテンツ、ストーリーが楽しめるかが最も重要だ。日本は素晴らしい資産があり、また多くのコンテンツクリエータがいる。そのコンテンツを世界に発信するとともに、これまで日本の方が触れていない新しい海外コンテンツに触れるチャンスになる。国に限定されない広がりこそ、視聴体験の革新。Netflixにワクワクしていただけるのでは」と語った。

 日本の市場特性については、「日本市場はユニークでは? と聞かれるが、もちろんユニーク。ただ、Netflixがサービス展開しているどの国でもユニークな文化がある。日本の特徴は、やはり強いローカルコンテンツ(日本国内コンテンツ)への興味。日本のコンテンツが王様。Netflixでも、そのユーザーの期待へ応えていきたい」とした。

大崎貴之副社長

 Netflixの大崎貴之副社長は、「我々は、テレビドラマや映画、ドキュメンタリー、コメディなどにフォーカスしているが、重視しているのは『クリエイティブフリーダム』。クリエーターを信じて作品を創って頂いている。フォーマットについても(2時間の映画だけでなく)1シーズン13話であれば約7時間。その中でひとつの大きな映画、大きな物語を作ってもらうこそが、革新的なエンタテインメントにつながる」とクリエーターの自由度を重視する姿勢を示した。

 「また、私もマンガ・アニメで育ってきているし、それらは日本の宝です。日本の成功というビジョンだけでなくて、日本の作品を世界に届けるのもミッション」とアニメを重視する方針についても言及。ピーターズ社長も、「非常に大事なカテゴリ。日本のクリエータと最初に協力したのもアニメ。ポリゴン・ピクチュアズと協力し『シドニアの騎士』の世界先行配信を'14年に行なっている。アニメ畑のクリエータと関係を深めて、世界に届けていきたい」とした。

 そのほか、アダプティブ(適応的)ストリーミングや4Kテレビ対応、マルチデバイスなどについても説明された。それらについては後ほど追記する。

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(臼田勤哉)