18歳選挙権 リツイート、17歳は「NG」 同級生でも年齢注意
産経新聞 6月18日(木)7時55分配信
選挙権年齢の引き下げで、高校3年生は選挙権のある18歳と選挙権のない17歳が混在することになる。18歳以上の生徒は「選挙運動」が認められるが、17歳以下のクラスメートが同じことをすれば公選法に抵触する可能性が出てくる。
ツイッターやLINE(ライン)など、高校生の間に普及しているスマートフォンなどを用いたSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でのやりとりも対象になることから、文部科学省と総務省は啓発のために作成した高校生向け教材に具体的な選挙違反の事例を盛り込み、注意喚起をはかる考えだ。
想定される具体的な違反事例の一つが、ツイッターで候補者が書き込んだ投稿を自分の投稿に引用する「リツイート(RT)」。選挙運動の一環にあたるため、クラスメートでやりとりをする場合にも、18歳以上の生徒は問題ないが、17歳以下の場合は公選法に触れる可能性がある。LINEでのやりとりも同様だ。メールを使った選挙運動は、候補者本人や政党に限って認められていて、有権者はしてはならない。教材では、こうした事例の紹介を検討している。
文科省の担当者は「今は関心がないかもしれないが、当事者になるのを前に、何が選挙違反にあたるのか生徒自身にもきちんと理解してもらいたい」と話している。
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