ひこばえ通信 |
2005年3月号(第224号) |
★池田産直会員/鈴木倫代 母も作ってたプリン石けん 身近にある材料(食用廃油・ご飯・苛性ソーダ・お湯)で作られていて、人にも環境にもやさしいプリン石けん。私が子どもの頃、母は家庭で使ういろいろな物を手作りしていたのを覚えているのですが、その中のひとつがこのプリン石けんです。茶色くてプリプリしていて、当時子どもだった私は、「何だこれは? 変な石けん」というぐらいにしか思いませんでした。
フライパンの油汚れや揚げ物のあとの鍋、カレーのあとの鍋のぬるぬるも、プリン石けんが一番よく落ちるのです。縁あってプリン石けんの製造現場を見学させていただくことができ、環境や人を大事にするためにコツコツと手作りされている姿には、私自身の生き方や生活を見直すよい機会となりました。 昔から田舎の生活があまり好きではなかった私。コツコツと時間をかけて物を作ることや、田舎の人と人とのつながりは、私にとっては苦い思い出があまりに多すぎて、大人になってからはどんどんそういうものから遠ざかっていたように思います。2児の母になった現在も、そういう大事なことと、環境や人間を破壊するものとの間で多くの葛藤を味わう日々ですが、そばにいる子どもたちが体や言葉でいろいろなサインを送ってくれるので、そのつど立ち止まって考えさせられています。プリン石けん作りに感動している子どもたちの姿を見て、私も子どもたちと一緒にもう一度“自分の子ども時代”を生きてみたくなりました。 |
プリン石けんに関わって
北大阪エコネット・後藤裕己 北大阪エコネットの活動は環境教育や循環型社会をめざしてはじまりました。私自身は軽いアルバイトのつもりが、いつの間にかどっぷり漬かっています。以前より自然保護に関心をもち活動してきましたが、最近は特に、自然や環境破壊の背景にある社会の仕組みに関心があります。 |
回想 東部消費者グループとプリン石けん
川上 美也子 下に引用したのは、今から16年前の1989年5月に出された「東部消費者グループ」の会報「いのちを護ろう!」の創刊号の一部です。仕掛けたのは私と、現在箕面市長である藤沢さんのふたりですが、これをきっかけに「東部消費者グループ」が発足しました。私たちは生活する者の立場から、私たちを取り巻く“命を危うくする”ものの状況を分析し考え、それに対処すべき方策を探ろうということで、まずプリン石けんを作ることから始めました。 ・・・「よつばがどうもおかしい」「野放図に取扱品目が増えている。安全性のチェックはされてきたの?」「質問をひこばえ通信にしてもなしのつぶて」といろいろな疑問が湧いてきました。ただ便利なだけの生協とは違う何かを「よつば」に求めていた私たちは、私たちの目で「よつば」を見定めたいと思い、去る5月17日東生涯学習センターで下記の集まりをもちました。・・・ |
連絡先 北大阪エコネット 後藤裕己 〒563-0038 池田市荘園1-9-3 Tel & Fax 0727-60-4050 |