『DARK SOULS III(ダークソウルIII)』ディレクターの宮崎英高氏に直撃! その進化に迫る!

ついに明らかとなった『DARK SOULS III(ダークソウルIII)』。そこで、ディレクターを務めるフロムソフトウェアの宮崎英高氏に取材を決行。その一部を抜粋する。

●全世界待望のシリーズ最新作がついに始動!

 2015年6月16日に明らかとなった『DARK SOULS(ダークソウル)』(以下、『ダークソウル』)シリーズの最新作、『DARK SOULS III(ダークソウルIII)』(以下、『III』)。PS4、XB One、PC向けに2016年初頭発売予定となっている本作だが、開発を手掛けるのはフロム・ソフトウェアの宮崎英高氏だ。ご存知の通り、1作目となる『ダークソウル』でディレクターを務めた宮崎氏だが、『ダークソウルII』ではスーパーバイザーを担当し、本作で改めてディレクターとして参加することになる。

 週刊ファミ通では、さっそく宮崎氏にインタビューを決行。週刊ファミ通2015年7月2日号(2015年6月18日発売)にて、本作のゲーム画面や数々のアートとともに、インタビューを掲載することに成功した。そこで、ここではインタビューから注目すべきポイントを抜粋して公開する。全容は本誌に掲載しているので、気になる方はそちらをチェックしてほしい。


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▲宮崎英高氏(文中は宮崎)
 フロム・ソフトウェア代表取締役。ディレクター・プロデューサーとして『Demon's Souls(デモンズソウル)』や『ダークソウル』、『Bloodborne(ブラッドボーン)』などを手掛ける。

●『III』は終末、あるいは滅びの色が濃くなっています

――『ダークソウル』シリーズとしては第3作目となる『III』ですが、開発はいつごろから始まったのでしょうか?
宮崎英高氏(以下、宮崎) プロトタイプまで含めると、開発開始は2年ほど前ですね。

――前作の『ダークソウルII』では、ディレクションを谷村さん(谷村唯氏)が行い、宮崎さんはスーパーバイザーという立場でしたが、本格的にディレクターとしてシリーズに復活されることになるのでしょうか。
宮崎 そうですね。『III』ではディレクターとして参加しており、スーパーバイザーであった『II』とは明確に関わり方が違います。1作目となる『ダークソウル』と同じように、ゲームのコンセプト、アートやレベルデザインなどディレクションしていますね。

――『III』で描かれる世界設定、作品のテーマをお聞かせください。
宮崎 世界観でいえば、『III』は終末、あるいは滅びの色が濃くなっていますね。それはただ暗いものではなくて、たとえば今回公開されたスクリーンショットに見られる、色褪せた太陽のイメージのような、枯れた美しさというか、そういった終末、滅びのニュアンスを重視しています。そして、そうした世界の中で、物語としては英雄譚を意識しています。『ダークソウル』の象徴的英雄である“薪の王”を巡る物語です。E3 公開されたプリレンダムービーの最後に、燻る巨人の王が彼方に叫ぶシーンがあったかと思うのですが、あれが「かつて火を継いだ薪の王たちが蘇る」イメージですね。


――ストーリーや探索とともにシリーズの大きな魅力に、“剣戟アクション”がありますよね。
宮崎 剣戟アクションは、『III』のポイントのひとつです。剣戟アクションを構成する諸々の要素、武器種別やアイテムについて、あくまでもシリーズらしい剣戟アクションを崩さないよう注意しながらですが、戦術やキャラクタービルドの幅を広げ、またロールプレイに貢献するような、新しいアクション要素を追加していっています。

――アクションのスピードはどうなりますか?
宮崎 あくまでも武器や攻撃の重さは残しながら、ということになりますが、前作、前々作より若干速く、また直感的に動かせるように調整しています。関連して、『II』で採用された敏捷の概念などは、今作では採用しないと思います。パラメータを上げるまではアクションに少しストレスがある、というのが、『III』の調整の方向性には合致しないという判断ですね。

――敵との戦いがより深く、納得がいくものになりそうです。
宮崎 そうなってくれるとうれしいですね。敵について言えば、『III』では“騎士が騎士としてしっかり強い”といった方向性、難易度を考えています。単騎でも出会えば緊張し、死を覚悟するような強敵としての騎士ですね。そうした強敵に挑むためにも、操作性は必要であると思っています。どう挑むかという戦術の幅も同様ですね。

――楽しみにしている世界中のファンへメッセージをお願いします。
宮崎 シンプルで申し訳ないのですが、是非ご期待ください、ということになりますね。シリーズ初のPS4/XboxOne世代専用タイトルということで、マップのスケール感、空気感などは大きく向上していますし、今回お話しした剣戟アクションや、まだお話しできない部分含め、また新しく、達成感のある、濃い『ダークソウル』をお届けできればと思っています。


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 本誌では『III』における剣戟アクション、進行状況なども含め、より詳細に話を聞いている。ぜひ、週刊ファミ通2015年7月2日号(2015年6月18日発売)で確認してほしい。いまだその全貌は見えないが、発売予定日である2016年初頭に向けて、さらなる続報の到着を待とう!




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※画面は開発中のものです。