警察による「なんでも逮捕」が続く
異例中の異例
広域暴力団のトップ逮捕が続いている。
6月2日、警視庁は極東会(本部・東京都豊島区)の松山真一会長(87)を、実際には自分が使うのに、長女名義で口座を開設し、通帳とキャッシュカードをだまし取ったという詐欺容疑で逮捕した。
5日後の6月7日、千葉県警は住吉会(本部・東京都港区)の関功会長(69)を、今年4月の千葉県議選を巡って、直前の3月、飲食店で有権者らを接待したという公職選挙法違反容疑で逮捕した。
6月16日には福岡県警が、工藤会(本部・福岡県北九州市)の野村悟総裁(68)を、20億円を超える資産を不正に蓄財していたという脱税の疑いで逮捕した。このうちの一部は配下の組員からの上納金。暴力団特有の上納金システムを脱税とした初めてのケースとなった。
わずか2週間で、広域暴力団トップを3人も逮捕したのは異例だ。
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