[PR]

 ブラジル・サンパウロで今年2月のカーニバルに出場した青森県五所川原市の「立佞武多(たちねぷた)」の山車が、サンパウロ近郊で火事のため焼失した。現地の日系団体の関係者が17日、明らかにした。

 焼失した山車は「復興祈願・鹿嶋大明神と地震鯰(なまず)」。サンパウロ近郊のモジダスクルゼスの祭りで4月に展示された後、屋外で保管されていたが、今月初めに火事で焼けたという。骨組みは残っているが、修復は難しいとしている。

 山車は高さ約14メートル。東日本大震災の復興のシンボルとして、五所川原市がサンパウロのサンバチームに寄贈。外国製の山車として初めてカーニバルに出場した。(サンパウロ=田村剛)