インテルがカナダのスポーツ用スマートグラスメーカー Recon Instruments を買収しました。価格は公表されていないものの、参考リンク先の業界情報サイト TechVibes では1億7500万ドル以上と伝えています。



Recon Instruments はカナダに拠点を置くウェアラブル機器メーカー。元々はスキーゴーグルの内部に片目用のディスプレイを備えた製品を販売していました。最新の Recon Jet (写真)ではより軽量なサングラス型を採用し、サイクリングやランニングにも対応します。

中身には Android ベースの独自環境 Recon OS を搭載し、速度やペース、ケイデンス、外部センサーと連携した心拍数表示、地図表示、スマートフォンと連携したテキスト通知や通話などの機能を備えます。

インテルは2013年にもReconに多額の投資をしていましたが、ついに完全な買収にまで踏み切りました。インテルによれば、買収後もReconはバンクーバーの拠点やスタッフを維持し、引き続き Recon ブランドの製品開発・販売およびサポートを継続する予定。加えて、両社の技術とリソースを統合することでさらに広い分野のコンシューマー向けウェアラブルプラットフォームを開発できるとしています。

今年に入って一般向け出荷が始まったRecon Jet ですが、予約販売を受付けたのは2013年。出荷までずいぶん時間がかかりました。また出荷された製品も本来のスポーツ向け機能はひと通り揃っているものの、ソフトウェア的にはところどころに洗練されていない部分、単に手が回らなかったと思しき部分があり、中身のブラッシュアップやサードパーティーアプリの増加が望まれる製品です。

ウェアラブル向けに設計したプロセッサ Curie を大々的にアピールするなど本格的にウェアラブル市場を狙うインテルの一部となれば、プロセッサやセンサといったハードウェアや生産流通はもとより、開発環境やソフトウェアでさらなる充実が期待できそうです。

Recon Jet x Models

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速報:インテル、スマートグラスのReconを買収。ウェアラブル進出を加速

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